ダイ・ハードには仕組みがあるという話

ダイ・ハードとは死に損ないの意味。同題名のハリウッド映画「ダイ・ハード」はブルース・ウィリス主演のなかなか死ねない刑事の物語。主役は壮絶極まるアクションに息をつく間もないほど苦労します。
それでもまだ死ねない、死なない。
傍から見ればいいやないかと思われるかもしれませんが、やってる本人おおまじめ、見ている観客どっちらけのなんじゃこりゃの有様になっていることがほとんど。
そんな性質を持って生まれたようなことなんでしょうか、私もなかなかダイ・ハードなのでございますよ。

また心筋梗塞の死地から舞い戻って参りました。二度に渡るオペ、通算24日の入院、病院からの脱走1回、それもオペの3日後の絶対安静期間にパピヨン(脱走)やらかして、お小言頂戴しました。
しかし、そんなとんでもない奴でも主治医の先生は、懸命に患部を治そうとしてくださることに感じ入り、もうどんな先生の治療法でも素直に受け容れることにしました。
10種類以上の薬を一年間飲み続け、この先9か月後にまたカテーテルで検査することも、でございます。

私の死生観は、みなさんのそれとは、まったく異なることでしょう。いっしょだとおっしゃる方がおられたら、その方は同じことを言い返す漫才ロボットです。(笑)
私は実は、今回も死んだのでございます。もう何十回何百回あったうちの一回、あるいはそれ以上、死んでいるのです。
この2月9日に死に、プレイバックして異なるタイムラインにシフトして、厳密にはその後も何回か死んでさらにシフトを重ねて、最新のタイムラインに意識を置いて、今として認識しながら生きておるのでございます。
こうして、最長不倒距離(寿命)を目指してただいまを営んでおります。
なあに、みなさんもそうでありながら(何度も死にながら)、気付かないものですから、一連の人生をまだ生きていると思い込んでいるだけなんですよ。むろん例外はありますけどね。

キリスト教系には、「神の喜びによって言うが、私は日々死んでいるのである」という言葉があるとか。
小沢道夫さんぱ、「人生、日々これ誕生」と仰ったとか。
お釈迦さんは、刹那滅という、現代科学にも匹敵する断裂の概念を持っておられたとか。

要は、意識経験の旅が人生というものであり、意識なしでは人生は営めないのです。
意識は記憶と連動して、断裂している時空の前後関係を類推し、人生は矛盾なく繋がって営まれていると認識しているのです。
そうしたことを考えていたのはいつの日か。1983年には科学論文にしていました。
いまはここ、「超宇宙の仕組みモデル概念」として電子本にして閲覧に供しています。https://p.booklog.jp/book/91316/read

当時使った説明図の次のようなものは、現代の最先端のM理論においても包括的に適用できることでしょう。M理論とは、10次元の事象を扱う超弦理論をさらに11次元から説明したものと言います。
https://rainbow.xn--kss37ofhp58n.jp/monoomoi/z4_9.jpgnull
https://rainbow.xn--kss37ofhp58n.jp/monoomoi/z4_10.jpgnull

11次元の世界では、我々の宇宙のようなものは、10の500乗個もあって、生成消滅を繰り返しているとか。今目下、神の数式として11次元を前提にすれば、整然としたシンプルさで示せるそうです。
宇宙とは何か?を追及して、五体不満足なホーキング博士の頭脳には、最終的にどんな宇宙像が求まっていたのでしょう。いまはもう亡きお方です。
アインシュタイン博士は死後なお向こうで研究と思考実験されていることは了知済み。ホーキング博士もさらに推敲を推し進められることでしょう。

お釈迦さんが言った宇宙の数は、恒河沙(ガンジス川)の砂粒ほどもあり、時間の長さにして百千万億阿僧祇那由他劫にもなっているとか。
彼の到達した所感では、それらすべて「空」だと言います。諸法皆空、五蘊皆空、色即是空とは、「空」すなわち仮想現実なのだと言っているわけです。
仮想現実を創るもの、仮想現実を創り出してやまないものとは、超越的レベルに発展した超々コンピューター(AI)に他ならないとして、私はモデル化しました。
このコンピューターがいっそう進化を遂げるなら、さらに描き出す次元を増やしていくことも、描き出す宇宙ソフトのストレージを増設していくことも可能でしょう。
そこにみなさんは意識の小舟で以てソフトの海に漕ぎ出して、ミクロのレベルで細部を精査してくるシミュレーターの役割をしているとすれば、無限の永遠性が保証されていることになります。
「超宇宙の仕組みモデル概念」は、千古不磨の包括的な宇宙像を預言したものになっていますので、ぜひご一考願いたく思います。

さて、私には50歳以降の人生の扉を開けてくれた最愛の女性がいて、2010年5月15日に沖縄にて海難事故で亡くなりました。
出会うことはままならずとも、意識的交流が醸す不思議やシンクロだらけにお互いが驚嘆してきた、通算7年に及ぶお付き合いでした。
この時空で彼女が亡くなった後、次に彼女に出会ったのが、2013年5月11日の未明の夢の中で、彼女は出雲大社の中にいて、髪長で単衣を着てお歯黒をした平安調スタイルの女御でした。
5月10日は式年遷宮のあった日です。彼女は出雲大社の大国主命の奥様をされていたのですね。https://p.booklog.jp/book/97441/page/2635600/bookmark
その次に出会ったのが、同年10月3日未明の夢で、彼女はなんと、女優歌手としてデビューする祝賀の席上にいました。
片目に眼帯をしていて、観客席から花束をいただいた直後に、両サイドから放水が。彼女が水に慣れたことを知っている演出が施されているようで、コメディアン的なデビューに思えました。
10月2日は伊勢神宮の式年遷宮があった日です。どうしてこのような記念日の直後に見てしまうのだろうか、それはわかりません。https://p.booklog.jp/book/97441/page/2636826/bookmark

私は、彼女の人生に備わっていた、パラレルワールドのタイムラインを見てきたようです。彼女は、もしかするとその本命のタイムラインでまだ活躍しているに違いありません。
彼女の生前の願いは、女優になることで、若い頃から民間の劇団で稽古に励んでいたのです。それが見事に実った時空を私は見ることができました。
彼女も時空の旅人ですからね。やり遂げるタイムラインがちゃんとあるのです。そのタイムラインにおいて、私はどんなふうに存在しているのだろうと思ってしまいますが、ここからではわかりません。
ただ言えそうなのは、彼女にとって実りあるタイムラインでは、海は死んだりしておらず、毎年のようにスキューバに出かけていることでしょう。こちらのタイムラインでは、すでに大かたの海で珊瑚礁は死んでいますが。

仕方ありません。私が実らせるべき目標は「大建て替え」ですから、この世の質を問わないのです。
むしろ、もうらめえええええええ、といったほうがきっぱりできてよいくらい。どっち転ぶかわからない綱渡りのような成り行きでは、期待が目移りしてしまいよくありません。
ばっさり、この世は失敗作じゃ、ぎりー(斬りー)といったふうに行きたいところ。そうすればこの宇宙はお取り潰しになり、新生宇宙に道が開けます。生成消滅はまたよろしうおますなあ。
そんな10の500乗個の全宇宙の絶え間ない営みにさえ真実がないなら・・・根本的な大建て替えにこそ期待します。

タンカー事故・沈没のこと

積み荷は重油が主ではなく、かつて事故例がない別の物質だったもよう

>ブルームバークは 『サンチは1月6日に上海沖で貨物船と衝突事故を起こした際、約100万バレルのコンデンセートを輸送していた。すべてのコンデンセートが燃焼せずに海に漏れ出せば、過去50年で最大級の流出事故となる。コンデンセートは石油化学品生産で使用される可燃性の高い液体炭化水素。』 インフィニィティは『タンカーの積荷の原油は軽質の「コンデンセート」で、油の海洋流出でしばしば問題になる重く黒い原油とは性質が異なる。コンデンセートは有毒で天然ガス液とも呼ばれ、通常の原油よりも爆発しやすい。ほとんどのコンデンセートは無色で、海上からは見えにくいが有毒の油膜を水面下に作る。中国交通運輸省は17日、沈没タンカーを水深115メートルで発見したと発表した。水中ロボットを送り込んで周辺を探索する予定。さらに、海警局の巡視船が現場海域に到着し、油の流出を食い止める方法を検討し始めたという。』と伝えている。

 「福島第一」の事故と違い、過去に例が無いのだから、どういう結果、この場合、「多大な影響があるのか」それとも「たいしたことではないのか」、判断が難しい。魚介類の大量死でもあれば騒ぐのだろうが、体内に「重金属が蓄積」した程度なら、特に調査でもしない限りわかるまい。どちらの説を採るかは「個々の判断」というところか。

>中国東部の沖合で衝突事故を起こし、1週間にわたり黒煙を上げて炎上したタンカー「サンチ」は日本の排他的経済水域まで漂流し、沈没した。海上保安庁によると、影響はたいしたことは無い、との見解らしいので、テレビの報道が少ないのだろう。それでも、南方の島々の海岸に重油ボールが流れ着いた、というニュースは少しだが流れ出した。外国の報道を見ると、日本とは違って、大変深刻に受け止めている。今流れ着いている重油ボールはタンカーの燃料であろう。ところが、このタンカーには軽質原油13万6000トンがつんであったわけで、問題はそこにある、というのが海外の報道である。

 軽質油の海上事故は過去に1トン未満の経験しかない。重油と違って透明で揮発性もあるので目に見えない。今回のように海底に沈んだタンカーから10万トン以上の軽質油が流れ出すなど、どういう結果になるのか「誰も予測できない」という論調で書かれている。特に、この油種は「有害金属」を含むので、それが海中に溶けるのか、はたまた空中に揮発して作業者に害を与えるのか、わかっていないという。

——————————–

Okundコメント

なってしまったものは仕方ないですね。どうせ被害は金額換算され表示されて、エンドになるのでしょう。
まっ、いいか、でやっていくしかありません。

「コンデンセートは有毒で天然ガス液とも呼ばれ、通常の原油よりも爆発しやすい。ほとんどのコンデンセートは無色で、海上からは見えにくいが有毒の油膜を水面下に作る。」
「軽質油の海上事故は過去に1トン未満の経験しかない。重油と違って透明で揮発性もあるので目に見えない。・・この油種は「有害金属」を含むので、それが海中に溶けるのか、はたまた空中に揮発して作業者に害を与えるのか、わかっていないという。」

私も山の狸になりつつあるわけですが、周りを薪に取り囲まれ火をつけられてはじめて熱さに気がつくカチカチ山の狸にはならないでおくれよな、日本。と一言。
ふと、2017年エコノミスト誌新年号表紙の「今年はこうなる」に、太陽(日本)の籠の中で鎌を持った骸骨(死神)が白馬に乗って到着、魚の死、キノコ雲、草育たぬ荒野の有様が描かれたカード絵があったことを思いだしました。
そういゃあ、この雑誌も英国ですなあ。
しかし、日本人はヤップ遺伝子。そんなもの屁でもありません。

ううぬ、またしてもジャップめ。
だが、こんなことであきらめる、地獄大使ではない。
いまにみちおれ。
この日本列島に、必ずショッカー帝国本部を作ってみせるからな。
ほげーほげーほげー。(バンダル星人の雄叫び)
ふははははははは。(地獄大使の笑い)
https://www.youtube.com/watch?v=35Kc4jM2Sew&feature=player_detailpage&start=135 (ショッカー隊員のための転職マガジンのCMのラストの書き換え版です)

加州はほぼショッカーの手に?・・・ショッカー帝国の前線基地になりそう??
日本はこれからなのか?
まてまてまてまて。
やいやいやいやい。
こらこらこらこら。
この印籠が目に入らぬか。
この方をどなただと心得る。
畏れ多くも、先の副将軍、雲竹斎黄門様なるぞ。
者ども、ずが高い。控えおろう、控えおろう。

ああ、みなさん、ここはこのうんちくさいこうもんにまかせられよ。
今朝は下痢したもので、腹に力が入らぬが、善良な民には指一本触れさせませんからな。
助さん、角さん、あとはよしなに。私はちと厠に参ります。
はよせなあかんので、おまんにやわ。
えらいこっちゃ、えらいこっちゃ。

悲しみの星サラスとは・・・囲われた纏足女性のようなものかも

悲しみの星サラスと掛けて、何と解く??

纏足女性の悲哀と解く。

して、その心は

悲しみの星サラスとは、かつての中国人女性が、纏足を施されて、遠くに行けなくされた状況に似ていると思います。

ご主人曰く。お前には毎晩贅沢なごちそうを用意し、そのあと下半身の欲望も満足に叶えてやっているだろう。

それがお前の勤めのすべてだ。おかしなものの考え方をするんじゃない。

女性はそれでもたくさんのことを知りたくてしょうがない。

探しても探しても、ご主人からは嘘やぼかしばかり教えられて本物の知識に辿り着けない。

ふと家の窓から向こうの山を見つめて、山の彼方の空遠くにあるという本物を想像してみる。

そんな環境にいたら、そりゃ哀しみばかりが募ってしまいます。

やまのあなたのそらとおく、さいわいすむとひとのいう
ああわれひとととめゆきて、なみださしぐみかえりきぬ
やまのあなたのなおとおく、さいわいすむとひとのいう

前にコーリー情報として送った中に、こんなのがありました。

WilliamTompkins:
この地球上の人類は少なくとも過去6,000年間、ずっとドラコやレプティリアンという宇宙人の影響下に置かれてきました。
彼らは実質地球上のすべての学校の情報を改ざんしてきました。
アメリカだけでなく、世界各国の歴史資料にも、天文学、数学、技術、宇宙科学など、ありとあらゆる分野で嘘が盛り込まれました。
何もかもが嘘で固められました。科学分野の博士号であろうと、医療分野の博士号であろうと、同じです。
彼らが大学に6年間かけて勉強に使った書籍は嘘だらけです。真実は記されていません。真実は教えられていません。
———————————————

コーリーは、アカデミズム(科学)は宗教と同じだとも言ってました。
信じるも信じないもあなた次第の世界。
真実1割、嘘6割、ぼかし3割のムー民の里だったとすれば。
その1割を濾し取るために参考にしたとしても、間違ったインプットをされることも覚悟しなくてはなりません。
コーリーの話だって嘘や作り話かもしれないし。
それでも探求心というものは克服していこうとします。
リスクの多い旅ですね。
どんなことも参考にするに留めて、あとは自分で考えて、本物を見つけることしかないように思います。

しかし、過去連綿として築いた信念体系は、頭に染みついていて、それが新たに発想することを妨げます。
それは自身を守る砦になりますが、逆に砦の中から出さなくもしているのです。
難しいものです、人類というものは。

砦の中のお城の窓から、山の彼方を見ては嘆息する女性って、ものがなしいですね。
ハムレットに出てくるオフィ―リアをふと想起します。
あの、歌いながら水の中に沈んでいった子女ですが、ご存知ですか。

null

私は知らなかったんですが、いま北大西洋で発達したハリケーンがオフィ―リアという名前だったもので、調べてわかりました。
いまハリケーン・オフィ―リアは、どうやら非常に稀なコースを辿り、イングランドへ向かっているようです。
https://www.afpbb.com/articles/-/3146788
カテゴリ3になって。
これも異常気象ということになるのでしょうか。
それとも、無力な子女オフィ―リアのささやかな抗議なんでしょうか。

それでつい、海難事故で亡くなった最愛の彼女のことを思い出して、もしかしたらと思い、しばし思い出し泣きしました。
彼女は、謎掛けするようにして逝っちゃいました。

神戸製鋼は涅槃の殿堂入りか

タカタの跡をとりそうでなりません。
タカタの場合はよそさまに指摘されてのことでしたが、コウベの場合は自爆のようです。
1995年の阪神大震災の時、同社の株価は50円にまで叩き売られました。
もう倒産しかないだろうと思われていたのでしたが、製鋼部門の設備が動かなくても、キノコの栽培などで従業員を繋ぎ止め、苦心の末、20年後は完全に立ち直りましたのに、まあ、この不正横行と隠蔽の時代に、なんですかこの経営陣は。
まるで律義に不正がありましたと全面謝罪。世界市民はいい評価をするかもしれませんが、エスタブさんたちからすれば、飛んで火にいる夏の虫。
馬鹿を承知のパフォーマンスかと爆笑していることでしょう。
そもそもの発端はトヨタのリコールから始まったかと思うのです。エンジンが突然暴走しだすとかで。
以来、謝れば、高額賠償させられて、経営陣は退陣してそれで済み。そんな日本の道筋をつけてしまったら、以後その道しか通れなくなります。
まあもう日本は終わりましたなあ、とぽつりとぼやき。

神戸製鋼のラグビー部の平尾主将は、去年の今頃、病没されていますね。53歳とか。
阪神大震災の1年ほど後でしたが、私は神戸市内を走らせるタクシー運転手してまして、ラグビー練習場の神鋼灘浜グランドから、平尾さんら5人の選手を新神戸までお送りしました。
重量級の人ばかり5人も乗ったら、タイヤが半分ほどにひしゃげてたはずです。
平尾さんは震災後でしたが、大八木さんのときは、1994年の12月24日のクリスマスイブのとき、六甲アイランドのベイ・シェラトンホテルの玄関先から、奥さんとまだ1歳にならないほどのお子さんと一緒に乗ってこられて、大丸まで行ってくれと仰せつかったのですが、三の宮近辺が猛渋滞で、そごうまでにしていただきました。
このときの大八木さんはまるで宮沢賢治のような山高帽に分厚いコートをお召でした。
しかし、翌年の1月でしたからね、大震災は。

神戸製鋼での仕事はけっこうありましたよ。
しかし、長い間、高炉の火が灯りませんでした。そういう長い地道な経過を経て建て直した神戸を代表する企業を、もののあっさりと潰してしまう経営陣とはどこの回し者かと思います。
なんで最後まで、シラを切りとおさんのじゃい。
サッカーの世界では間違ってオウンゴールすることはありますが、ボールを持って走るラグビーなら、お前、どっち向いて走っとるんじゃとなって、あとで敵方のスパイだったなどとオチがつくんでしょうが。

まあ、いいでしょう。ニビルもやってきているし、そろそろいっちょうぶつけてきて下されば幸甚でございます。
こうなったら、ニビルも大建て替えに向けて参加してきてくれるのかと、期待しますからね。
だから、レッドは唸ります。ブルーは余計なこと、するんじゃないと。
あんたらは、集団意識の世界線で頑張ってちょうだい。ってわけ。

移情閣関連として 雑感

移情閣関連として、少しまた思いつくままに雑感をお送りします。

僭越な話をしているようですが、みなさんも一人一人が、この仮想現実世界においては創造主のような存在なので、自信を持って生きていくことをお勧めします。

[梵天さんとのこと]

私が梵天の派遣した直属の調査員というのは、私が本心から自分の依って来たるところを知りたいと発願すれば直ちに、眠りに就いたときに次のようなビジョンが見えてくることによってわかる。

私がこちらの世界で経験的に起きていることを調べているような夢ともイメージともつかぬ中で、梵天が私の観測している視野に、回線のポータルアドレスを繋いでくるのである。そして、私と二人でその光景を見ているような状況になる。今回はその回線アドレスが私の中のビジョンに浮かんできた。ちょうど我々がインターネットに接続した時のIPアドレスのような数字の列である。

おそらく誰でもが梵天とはこのような回線ポータルを通して繋がっているのだろうが、即応して回答してくれることがうれしい。

私は移情閣で知り合った女性のことを眠りつつ精査していた。女性がまだ彼女であった頃の初めの頃だ。彼女は霊能資質を生かして、私の直上のハイラーキーが梵天様よと預言した。
そうだ、眠りつつ精査する今の時点、私には梵天が共にいることが実感できる。

彼女は夢の中でたびたび梵天にレストランに連れて行ってもらって御馳走になっていると言っていた。そして私のことを梵様と呼びつつも、ハイラーキーの梵天様はあなたに似ているけど、もう少しりりしいお方よと答えていた。

性交の時は、彼女は過激に反応して、クンダリーニを脊柱に沿って噴出させて、頭痛を起こすことがしばしば。これは危ないと、加減することも必要になった。彼女の相手をしていたのは梵天かもしれなかった。
というのも、彼女は自ら妻の弁天だとも言っていたからだ。弁天は水系の神だから、水に関するいろんな神にもなることができ、竜宮の乙姫、宗像の女神、亀をでかくした神亀、玄武、白蛇など、対応する私の属性に合わせて変化させた。

彼女がやがて神霊を去らせて霊媒体質の元の女に戻り、差配神との約束を果たす時が来たとき、未だ私がしつこくしているのを咎める移情閣の迷霊を身に懸からせて、私を驚愕させたわけだったろう。
彼女にしてみれば、差配神との約束のほうが大事だったに違いない。何を間違ったか、彼女は私への伝令役になってしまい、その役柄をまっとうするために、臨死しても生き返るための苦労を舐めてきたのだ。
伝令役が終われば、差配神との約束だけが残る。それをまっとうするためには、幼児三人を大人になるまで育て上げ、両親ともあの世に無事届けることができなくてはならない。

彼女との喧嘩別れは、必要があってのことだった。その喧嘩の激しさを見て、邪神配下の差配神も邪神たちも、でかした、褒美をとらそうと、寝返りの功績を讃えたことだろう。

私は別れの直後のある日、倒れて意識を失い死にかけた。それを母に助けられ、今も生きていることになっているが、生きているのが本当かどうかなど、私自身信じていない。というより、私は順次タイムラインを乗り換えて経験を更新中であるだけだ。恐ろしげなる白蛇が目を血走らせて睨んでいる夢も当時見た。彼女の別れの意志が尊重されねばならなかったのだ。

私はその後、最初に現れて後になってしまった彼女と復縁することになった。そこにも白蛇の女の配慮があった。青蛇の彼女に、私を返すというメールをしていたために、そのようになった。私は自分からは女性に声などようかけないのだ。特に一度別れた彼女には。それを白蛇は案じてくれたらしい。
しかし、ショッピング街のレジの女性にはたいがい声掛けしてるよ。たが、マーケットのほうがストーカー行為は困りますといった張り紙をしだしたので、もうやめにした。そんなことするわけないのに。年寄りの趣味を奪うなと言いたくもなる。

青蛇の彼女は純粋無垢だった。世間知が大丈夫かと思うほどないのだ。出会っていない頃から、写真は送ってくるわ、それも免許証の写真だったりして、住所も何もかも、信頼の証とばかリ、二種類の写真のうちどっちが好きですかといったことまでメールしてきた。
免許証のほうは、ケバくしてあって、あまりいいことないと思ったが、もうひとつは家電系の修理窓口だった頃のもので、ふつうだったから、こっちがいいと言ってあげた。ただ、どちらも蛇ちゃんだなという印象があった。出会ってみれば、女優顔負けの美女だった。

この彼女は、私の物語創作系のページに関心あった人で、以後、共にしばらく童話作りなどに興じていたのだ。そんな中で、彼女は私の創った「天上人の宴」シリーズの中に出くるトカゲ族の総督の娘・ティシュのような控えめで大人しいキャラが好みだったらしく、一緒にどこかに行くおり、隣の座席で、ティシュがよくしたように「クシュ」と言って甘えてくれた。

そんな何も知らなさそうな彼女だったが、思いつくようにして行動して私に報告してくることが、のきなみ神話世界トップクラスの話題になってしまったから、いったいこの人はと思ったが、ほどなくわかることにもなった。ほんとうに弁天三姉妹(日本では宗像三姉妹)の奥津嶋姫の化身だった。白蛇も市寸嶋姫の化身と帰納的にわかることになった。その白蛇は、G氏の夢に出てきて、青蛇と合流したことを私と青蛇の彼女に伝えている。パワーアップに繋がったはずだ。

あとひとり、三姉妹のうちの瀧子姫がいない。そこで、愛猫のシャンが瀧子姫役として目を付けて、タキちゃんなどと呼んだりもした。
初めは三姉妹の誰もが人間として出てきてくれることが大切と思い、関東の女性にもモーションをかけたが、カタブツさんでどうにもならず、ついに私の妹にその話を持ちかけたら、妹はいいよとオーケーしてくれたが、そのちょうどオーケーした時刻に、御岳山が噴火して大勢の人が亡くなったということで保留になった。

墓参りのときで、昼前に弁当を車内で食べながら、私の不思議話を興味深く聞いてくれるので、瀧子姫役がいないから、お前がしてくれんかと言ったら快くオーケーをしてくれたのだった。
墓参りを済ませ、妹を送り届けて帰路に就いてしばらくした車の走行中、妹が電話で「お兄ちゃん、御岳山が噴火したでー」と言ってきた。

あまりにも早い験が出た。九日後ぐらいで死者ゼロが妥当な私は、あまりに性急なのと、出た験の過激さに、妹の抜擢を保留することにした。
瀧子姫の封印はかなりきつくかかっていて、苦しみもすさまじいのかもしれなかった。かわいそうなことであった。すまん、妹よ。

瀧子姫役は保留にするも、シャンが代理ということになっている。重責でなければいいのだがと思っていた2016年10月末のこと、シャンが突然、腎不全になって重体になった。それと同時に、遠く離れた妹も、浴室で突然意識を失い倒れて、翌日には救急搬送されることになった。気の強さと、生きることへの執念は両者とも強く、似た者同士の妹とシャンである。よもや同時に倒れるとは。
しかし、両者とも回復して今日がある。瀧子姫という共通項でも結びついているようだった。

今年(2017年)の8月になってからのことだ。シャンが耳が痒いのか、両耳をぺたんと頭の横に垂れさせて、時折首を振っていた。「シャン、お前、耳の中にダニでもついているのか」と言ったものの、答えることはなかった。
ところが、そのすぐ後に、私は最近しょっちゅうするのだが、昼寝をした。といっても、最近はすぐに目が覚めて、1時間ぐらいか。その時にどうやらシャンらしい夢を見た。

両耳がペタンとなっていたシャンのように、頭の両側におさげ髪にして垂らした女の子が、なんと快活に石畳の上をこちらに向かって勢いよく走ってやってくるのだ。
表情はシャンの顔に似ておしゃまで、うれしそうで、しかも中国風のパジャマのようないでたちで、サンダル姿。まさに無邪気さそのものと言った感じであった。
彼女が石畳を走るはるかの背後に、中国の城門のような建物があった。

この夢は、シャンの過去世なのかもしれないとは思った。それが今になれば、移情閣に連れてこられた上流階級の子女の一人だったかもしれないと思う。
年格好は12,3歳くらいだったから、可能性なきにしもあらずだ。

シャンは生まれつき気が強く、しかも大食漢だった。三匹の猫兄弟のうち、唯一のメスで一番小さく、母猫ウーの乳房のいちばん上流に固定され、それほどたくさん飲めなかったのかもしれない。
食べ物だけは、他の兄弟に負けまいと、兄弟の餌さえ横取りした。
一番下流にいたチンは、最初から骨太で大きく育った。トンはそこそこの大きさだった。

シャンは、母猫ウーに続いて去勢手術した。ウーはこれで身体の負担はなくなったわけだが、シャンは残念だったろう。
猫は何のために生まれてくるのか。その目的の半分を奪われてしまったことになる。
そのせいだろうか、私にはいつも怒ったようにして、餌を出せとばかり大声で鳴いた。
シャンとはよく言い合いになったこともあったが、私は申し訳ないという思いで、シャンを大事にした。
もし過去世に移情閣の中で不自由な目にあわされていた子女だったなら、ダブルで気の毒な一生を送っていることになろう。

シャンよ、私は呉錦堂ではないが、哀れな儀式をただ気の毒がって見ていただけの意気地なしのルシファーだ。
助けることも、連中に思いとどまらせることもできなかった。
世界にそのようなルシファーがたくさんいる。中には、感覚がマヒしてしまったり、洗脳されて本物の悪魔になってしまった者もいるだろう。
元津神にかけられた封印をことごとく解き、このように堕落させたドラコ・カバールを・・・。
はははははは。
そのために、梵天様と只今協議しているのではないですか。
普通の神々ではない、元のキの神々と協議しているのですよ。

世界の有情たちよ、君たちをことごとく救出したい。

それ叶わざれば、私は最終自由意志を行使して、魂を滅してもらうことにする。
大丈夫だ。そうすることによって、世界はすべて消え去ることを私は知っている。
私がこの仮想世界の創造主なのだから。

最後、ちょっとカッコつけちゃいました。
実物は気弱な只野お仁(ただのおじん)です。