形式重視で進める新神話
ここに言う形式とは、東洋魔法的な形式が古来、古墳などの葬儀において採用されてきたが
それは被葬者の死後における力の回復を願ったものであり
本来なら生前においても魔法の習熟過程において、現実と魔法の諸力の相互反応として術者が辿る道の確かさを物語る験として観測されたはずのものでしょう。
古墳の正確な方位における四神獣は、生前においてもその揃い踏みを果たそうと現実にシンクロしてやってこようとします。
私の神話ではまず朱雀の私と玄武の二番目の彼女が設定されると、一番目の彼女が青龍というふうにひとりでになりました。というのも、玄武の彼女は白蛇であり、割って入られた青龍の彼女はいつもワリを食う青蛇というキャラクターだったからです。蛇を龍へと昇格すれば、これで四神獣のうちの三方向が決まります。同意は後で取り付けました。
残る方位は西の白虎ですが、誰か候補者が現れて、私が白虎をしないかと声を掛ければ素直に応じてくれるものと悠長に構えていたのでした。
ところが、人間において白虎は求まらず、私が2009年に隠遁生活をするため山間に庵を構えたときに、前職の後輩が、山の中では寂しかろう、うちに猫が三匹生まれたので、一匹持ってきてやろうかと提案があったのです。
私はいい提案なのですぐにOKし、雄の子猫を一匹所望しました。
ところが後輩は生まれてひと月経った三匹すべてを連れてきて、何とか全部面倒みたってえなと言います。育てるのが無理なら、山に放てばたいてい生きていくだろうとも。
まあ仕方ありません。段ボール箱に入れられ、不安の多い車での運搬に耐えてようやくやってきてくれた幼い客猫を拒否するわけにもいかず、飼い方に不慣れながらもサバ缶水煮などを与えて飼育することとなりました。
10日ほど経ちようよう私に慣れた三匹が昼寝する私の周りにゴロ寝するようになり、白猫のフーなどは私の顔の横で眠りに就きました。ちょうど耳元にフーの心臓が当たっているのか、一分間120ほどの鼓動がしてきました。そこに黒猫のブーが遅れてやってきたとき、フーの心臓の鼓動は180ほどに。まだ生後1か月ほどの兄弟でありながら対抗意識を持っている有様には驚きました。
さてその晩、私は二段ベッドに上り寝ておりますと、肩のあたりにぴくぴくとフーの心臓の鼓動らしき響きがしました。起きてみると誰もいません。まだ幼猫たちは上まで上がってこれないのでした。
再度眠りに就くと、リアルな夢になりました。そこはあるお寺で、恰幅のいい住職の後を、背がちんちくりんの副住職が顔だけ野武士のようないかつさで、袈裟を床に引きずりながら追いかけるというシーンでした。こういう人もいないわけではないといった感がありました。
シーンが変わって、どうやら私がそのお寺の檀家の総代をしていたようで、境内の柿の木の手入れについて住職と話し合おうと中を窺えば、副住職がなにか土いじりを。
私は副住職でもいいかと話をするためにお寺の門前へと回ってみると、何と副住職は袈裟を脱ぎ捨て、刷毛ではいたような模様入りの猫のような姿になって、大きなどんぶり鉢の中の飯をガツガツと食べていたのです。
よく見ればそれは白虎。しかも顔には眉間のところにもうひとつ目がついています。つまり霊眼を備えた神獣白虎なのです。と、そのときそのシーンを遮るように大小二個のボーリングピンが現れ、それぞれ青紺のチェック柄、桃色紫のチェック柄のどてらを着ていて、両者ともに顔には霊眼を備えた三つ目として現れ、私に向かって三つ目を閉じ気味にして笑顔を作って挨拶してきました。私はあまりのありがたさに、両手を合わせて拝みましたとも。
目が覚めて、いったい今しがたの夢は何なのかの分析をしました。即座にわかったのは、白虎が四神獣揃い踏みを期して、新神話に参加しにやってきてくれたこと。また白虎を遮った二匹も神獣であり、白虎のご両親で父兄参加の飛び入りをなさったことが推理できました。このため、当時はまだ三匹の性別が外見からは分からなかったものの、オス2匹、メス1匹であることの予測がつき、数か月後にはまさにその通りであることがわかったのでした。
このように、四神獣がいてその揃い踏みを理想形として描いておくと、ひとりでに外部から猫という形を採ってでも実現しようとするのです。これぞ新神話の妙技であり、その志と方向性に間違いがないことが理解されてくるわけです。
さてしかし、志を持ってやってきてくれた神獣といえども、地上界での生活は思うに任せぬこと多く、錯誤と予期せぬ出来事によって、彼らの理想もくじかれることがあるようです。
フーは残る2匹の教育係と私とのネゴシエーター役として活躍し、向こうの世界で人間との暮らしについて勉強してきた様子を窺わせました。しかし、大人になる関門たる、他所猫の襲撃におびえ、また若気の至りで向こうの世界での母親になるウーを孕ませてしまい、そのことが仏道修行に励んできた彼の前提を崩してしまったか、ウーの生んだ新たな3匹の子猫との関りがうまく持てず、叩いてしまう有様に、私もきつい小言を言ったりもしたものでした。
フーは朝早くから少しドライフードを食べた後、裏口の高いところからジャンプして山に入り、暗くなってからようやく帰るという生活を繰り返すようになりました。そんなある日、私に顔面損傷する予告夢を見せた二日後、帰らぬ猫となりました。その前日は、普段一度も見せたことのない、私の脚の横で添い寝することをし、その姿に私は美しい天使の寝姿とさえ見えたのでした。そして裏口から出たあと、再び帰ることはなかったのです。
四神獣揃い踏みの期間は約半年でしたが、みごとに白虎のフーによって果たされたのでした。
https://red-avian.info/n-myth/yumemi.html#17
形式重視の新神話ぶりは私が50歳になる直前日から始まったようで、最初の彼女によって引き起こされていました。1999年12月14日に討ち入りとなる彼女からの2通のメールでした。以来、どんよりしたグレーの空は薔薇色へと変化していきました。
https://red-avian.info/n-myth/2benten.html
翌年2000年7月には二番目の彼女が霊能、霊媒の不思議体質を醸しながら相談に訪れ、9月には開運のための儀式に付き合い、うまくいったかどうかの験を大地震とその発生地と日付で示されるなどの形で得ることができました。
何と日本での大地震の日は中国の重陽の節句の日だったりしたのです。
https://red-avian.info/n-myth/2benten.html#2
宗像三姉妹が揃い踏む
一番目の彼女が奥津島姫の化身(白蛇伝の青蛇)
二番目の彼女が市杵島姫の化身(同白蛇)
とすれば誰かが中を取り持つ瀧子姫の化身であるべきことになります。その人物は長い間手掛かりが得られず不明でした。ところが、私の妹が難病のパーキンソン病に罹り、しばらく経った頃、愛媛の道後温泉で湯治しないかの友人の誘いを受けて、私が妹を車で送ったのですが、その際に私の神話と現実とのシンクロ話の不思議の数々を聞かせたのでした。妹はとても興味を持ってくれ、話の記憶も優秀で、もしかすると瀧子姫役を受けてくれそうな予感があったのです。
2014年9月27日、妹と共に墓参りした日、昼食の弁当をローソンで買い、ともに車中で食事を終えたとき、妹に瀧子姫を引き受けんか聞いたところ、何の抵抗もなく了承を得ました。そして墓参り後、彼女を家に送り届けて私はさらに西に走り込むこと半時間ほど経ったとき、妹から電話が。
お兄ちゃん、さっき御岳山が噴火したでーと。
後で詳しく見れば、噴火時刻は妹が役柄を引き受けた時刻と合致することが分かった次第。死者多く、激しい験の出方に驚いて一旦役柄を保留にしてみたものの、宗像三姉妹の皆が皆、地変の圧縮、細断の激しさを物語る名付けられ方であるため、むしろ彼女たちの激情の度合いを示すものとして、やむを得ないのかと、のちに保留を解除した次第。
こうして宗像三姉妹の地上界における布陣も完成したわけでした。妹は難病ですから、元より自由が利かない不合理と理不尽な思いにあると思われますが、こと私にはとてもよくしてくれようとします。この度の私の有料介護老人ホーム入所に賛成して出資を約束してくれた妹。私はまた新神話の面白話を持って、妹の部屋を訪れ、楽しませてやろうと思います。妹もそれを望んでいるふうでありました。
妹の功業
2013年4月だったか、妹はダウンシュラフは要らんか、一回しか使ってないんだが、と打診がありました。
私はシュラフは便利なものと以前から夏用の安いのを買ったりもして重宝していたので、高価なダウンか、もらっとこうと持って帰って早速使っていたのです。
そんなときに出雲大社の式年遷宮があり、何と神世の出雲大社で起床する長い明晰夢を見てしまいました。
軽い掛布をはぐってみれば、そこは燭台の煌々とともる緞帳で仕切った10畳ほどの板間。通路側が開いていてそこにミズラを結った弥生服の男性が通っていきました。
逆方向を見れば、わずかにあいた場所に平安調単衣を着た女御が私の起床に気が付きこちらを向けば、何と一番目の彼女。にこっと笑い顔を見せたとき、鉄漿がキラリ。おおっと思ってしまった私。その話はここに。
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もう彼女は奥津島姫の化身とわかっていて久しく、確かに大国主命の奥様としてそこにいるのです。
なぜこんな夢を・・それは穂日が鳥族だからということで、ダウンがその夢を催起させてるとしか言いようがないのです。息子は天の雛鳥、のちの建比良鳥。その親ですからね。
だから穂日の親である天照神も鳥族と見ていいでしょう。太陽円盤は鳥であることを示していましたし、鳥族という意味では、宇宙的存在ではあっても龍族と同様に古代ビルダー種族の一派であったに違いありません。
しかし獰猛で邪悪な宇宙人種族と対抗しうる唯一の種族となるでしょう。おとなしい龍族が敗退する中にあって、最後の砦を守れるのはまだ実力のほどがわからない鳥族かも知れないのです。