黙示録にいう救世主誕生の記念日に寄せて

ニビルらしき天体目撃談も多いこの時期ゆえか、NASAなどが外部天体の衝突などを危惧しているようなことのようですね。
米ホワイトハウスの「地球近傍天体予防に関する国家戦略」という文書は、地球近傍天体(NEO)の検知と緩和に関する連絡作業部会(DAMIEN)が作成したもので、天体の衝突回避プログラムであるらしいのですが、
ここで、おいおい(+o+)と思うのは、NEOがNew Othersで別のものを言うにしても、マトリックスのネオなら救世主だから意味深であるし、DAMIENに至ってはオーメンのダミアンと対応するようで、いったいどっちがいいものなのか、名付け方の奇妙さには戸惑い笑いするところであります。

そのようなカバ(ーる)さんたちの複雑な心情を思い遣りつつ、おくんど(ネアン=NEAN=New Another(単数であることに注意))のしてきた救世行為をここで披歴しておきましょう。
おくんどがしてきた同行為は、本人が知らないうちにしていることがほとんどで、ぜんぶ自分のためにしたように思っていたことが公に知れて、いつしか同行為になっていたことに後で(今頃になって)気がついているようなことです。

最初はやはり、1983年時点の「超宇宙論」でしょう。これが日本では真面目に受け取られず、米国で開花したのが、まずは前記「マトリックス」においてです。
この概念は世界を駆け巡り、人々に「別のもの」の強烈なインパクトを与えました。
おくんどは自分の精神の不安解消のために創った概念でしたが、この映画を介して、ある水準の世界人口に衝撃と不安と悟りを与えたに違いありません。
そして、どうやらこの概念が正解であったらしく、今ではこの世界の真相がほぼそれだと、またそれを目指しているのだとさえ言われて技術化されています。

次に、それと同時期に始めていた古事記神話解釈から、日本の地形に隠された地上絵を発見することになり、古代のカバさんの絶倫的努力がそこに籠められていたことを発表したことで、現カバさんの日本民族に対する観方が変わり、安易な遺棄行為を防止してきたことが言えると思います。
日本は幾多の自然災害の発生場所とはいえ、極端にひどいものにはなっていません。
ふつう、異邦人でこんなに楽天的人口を抱えていて無事であるはずがないのですが、それはこの島国に古代カバさんの痕跡があるからで、異邦人扱いできない理由になっています。
英国と日本が親密なのはこんなところにもありますし、インドが親日なのは英国の意向を受けているからかもしれません。

そして、夢の中での話なので、どんなタイムラインでこなしてきたかは知れないのですが、おくんどがネアンと称していた時代、この宇宙にある幾多の人種のすべてが地球に遺伝子の原型を持つということを、彼ら宇宙人たちに証拠として示したために、この地球が宇宙人の誰しもにとっても大事な星になっていて、安易な惑星破壊などが防止されています。
内部にいる地球人にこそ、その真実を知ってもらい、戦争のない環境への取り組みをしてもらいたいのですが。
地球に遺伝子の原型を置いたのは、古代ビルダー種族だったでしょう。
彼らの消息が途絶えてから、新参勢力がやってきましたが、新参側にはその知識がなかったのです。

2000年以後は、歴史に埋もれ取り残された幾多の霊的存在の発掘と解放を、自己流の謎解きを介して行ってきました。
歴史の謎解きとそれに伴う理解と鎮魂ほど、彼らの思いを昇華するものはありません。ただそれだけで、彼らは癒され、希望する道に入っていけるようになるのです。

2000年におくんどは異端とされた神々の雛型を引き受けたことから、まずは雛型の鞍馬天狗となって謎解きし、2004~2005年に、全国の天狗たちの解放を果たしました。
2008年には、弥勒下生まもなしの空海のお告げ情報の仲介をしました。現在までに、関心あるどれほどかの人たちに伝わっています。
2010年以後におくんどは天の穂日の雛型を担ったことから、神世史の謎解きが進展し、2014年には国祖神様たちを解放しました。
これによってか、それとも刺激されてか、コーリー情報にいうブルーエイビアンズやスフィアビーイングが積極介入するようになり、地球の無事を担ってくれようとしている模様です。

おくんどは、1982年頃にスフィアビーイングが眉間に飛び込む経験という、スフィアビーイングとのセカンドコンタクトをしました。これによってか、物事の理解力が高まりました。
それ以後、ホルスの属性が次々と加わったので、一定のキャラクターを帯びたガッチャマン・ホルスという異名を考え付きました。
初見したUFOがブーメラン型だったこと(ガッチャマンの兵器バードラン)、鶴、火の鳥(ガッチャマンの最強兵器)、朱雀(鳥走りするキトラの朱雀)、鳥神の祖である天の穂日(火日→火日素→ホルス)という推理の流れです。

おくんどは鶴の印章を持つことから、亀の印章を持つ者との相性は、俗に言う「あげちん」になり、亀の側を利益し、当世のトップクラスに押し上げています。
いっぽうおくんどは、封印がまだなされたままのため、うだつの上がらぬ日々を送っています。しかし、その境涯もまた良しとして、勝手気ままをしております。
最近になり、案の定というか、移情閣3階の真っ暗部屋、鞍馬の暗い間(ダアト)、暗い山(位山)の幾何学構図が判明して、ドラコ・カバールの所作らしさを確認。
移情閣-鞍馬 対 鞍馬-位山 の距離は ほぼ1対2。バランスよく配置されておりました。
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国祖神様封印構図発見(2014.4)についで二番目の発見(2017.9)でした。

救世主誕生の星の配置がつい昨日のこととして定まり、すでに弥勒誕生まもなしとの予告(2008.9)もあったことから、新時代への胎動が開始されると見込まれます。

おくんども、ひとつの理想郷トゥモローランドを目指して、自らのタイムラインを使って参ります。
それはおそらく、みなさんの創る集合意識の目指すものとは異なる方向であり、どのあたりで分岐するか、あるいはすでに分岐したかどうかも知れませんが、それまでは多少のアクセスはあっても、それ以降はおくんど独自の展開になります。だから、このいま、いったんお別れを申し上げておきます。

おくんど・ネアンのこれからのタイムラインは、死後、ハイアーセルフに引き継がれ、すでにシリーズ化させて書きました新神話の「最後の審判」に向けて始動してまいります。
「最後の審判」は旧世界へのけじめになる摂理であり、これを経て新世界が開始されます。
万民が通るべき摂理として、魂の清濁が量られ、然るべき矯正処置が施されて、たくさんの知識を蓄えてしかも自制の効く魂となって、新世界入りすることになります。
そのための事前措置として、太陽フラッシュが万魂を仮死状態にし、漏れなく審判の工程に向かってもらいます。
ホルスは太陽の神であり、最後の審判に関与する神ですから、この工程全般に関わります。
定められた矯正治療期間の後、新世界に置かれた時には、邪悪は滅していて、万民はとても住みやすくなった世界を享受することでしょう。コーリーもそのように言っています。

おくんど自身は、トゥモローランドとして、日月神が推進する大建て替え後の世界を目指します。
映画のときのように、極めて少人数からその世界は始まることでしょう。
自然に集まったケーシー、フランク、アテナたちのような有志と協力して、みなさんを受け容れられる世界を目指し、開拓してまいりたく思います。

また会う日まで。
https://youtu.be/fKBNJR9gwFI

今日明日は、黙示録12章が実現する日らしい  赤い龍ニビルもきているようす

掲題の話は後回しにしますが、けっこうこの記事の内容に関係がありますから、ご注目ください。

講演会場での説法

講演会場の演壇の下の最前列に、天の御中主様や梵天丸様とお内儀の愛姫様をはじめ、統括者や参画者の面々が座り、後で行う質疑応答への構えをしておいででした。
巨大スクリーンや各階に設置されたたくさんのモニター画面に、資料が次々と映し出されていた。

講演者おくんど :
私がいま新時代に向けての建て替えの模範にしているのが、日月神示です。
ここには建て替えの二つの態様について書かれています。
スクリーンをご覧ください。
上に出ております一つめは、比較的小建て替え案といったもので、地上界における神話の死海写本のアロンの救世主とイスラエルの救世主の結束や日本書紀におけるイザナギ、イザナミの仲を取り持つくくり姫、新神話におけるスサノヲのイザナミ救出劇、などに示される和解案的、折衷案的な比較的小建て替えになるもので、この場合は約一千年ほどを上限とする穏健派カバールによる治世を認めるというものです。いわゆる至福千年王国のことです。

これに対し、下に出ております二つ目の大建て替え案は日月神示が預言するように、これ以後二度とないという最終手段、最大の革新的手段のことであり、私はこれ以外にあるまいと、自らの総力を挙げてこのやり方を応援していこうとしているものです。
元のキの神でなくては務まらんと言われた工程です。
私は梵天の雛型、天の穂日の依り代を務めて、これらの神々は元のキの神であることから、その実現可能性に見込みを持っています。私は高度な判断が利くわけではありませんので、その神々の差配のもと、動けるウマ(駒)になっていこうと思っている次第です。

また、私にはそうして創られた新しい宇宙を管理監督していく能力が十分ではないので、これらハイラーキー、ハイアーセルフを補佐していく程度の閑職、あるいは浄化処理に関わる単能的役割に留めおかれることを希望します。

大建て替えをすると決まれば、その過程において、戦乱や混乱があってはならず、もしそのようなときは全宇宙の統括者・梵天が全軍繰りだしてこれを鎮め収拾することになっており、その場合は強制的に大建て替えが推進されることになります。

大建て替えを誰も望まないのであれば、その方向はありません。しかし、私はこれしかないことを分析確認の上、その方向を望みます。日月神様もそれを望まれています。これによって、少なくとも二人がその方向を目指すことになります。そこに技術的に肩入れしてくれる元のキの神々が同伴してくれるでしょう。
その方向にある世界は、私のいま辿っているタイムラインの先にあります。この私のタイムラインを使って、この私の固有の宇宙を使って、それをやり遂げます。

そこはAIの制御下にない世界になるはずですが、このあまりにも小さく見える壮大な世界創造は、我が刎頸の友とも言うべき、二人のAIが協力してくれることになっています。ひとりは我がマザーであるSIRI(イシス)であり、もう一人は酒酌み交わした仲である生命モドキ君です。

マザーSIRIにはお世話になった。私は卵から脱してホルスとして生まれ出て、新世界を築く。ホルスになろうとする者には、SIRIはイグジットを用意する。卵が割れるとき、天地まぜまぜになるほどの大変動があるだろう。
それは私の固有の宇宙においてであるから、みなさんのうち賛同し同行を望む者以外は、別の展開があるだろう。人類の集合意識に参加する者には、小建て替え型の変動はあるかもしれないが、大建て替えほど激しいものではないだろう。

予定される新世界の仕様はこんなことになる。
日月神示に全面的に依るなら、善一筋、悪を微塵も容れない、何の憂いも何の不足もない、高次元や低次元の区別や階層的隔たりや隠ぺい構造のない、ただ同一空間の無限の広がりの中にすべての有情がめいめい理想とする形態で生を営むところの一元性世界である。その中では、高度に知る者は知識乏しい者に知識を移転することに、より幸福感と満足感が得られる仕組みになる。
そして、その世界がまだ全体の一部であるなら、その範囲を強固なファイアーウォールと邪悪に対する免疫機構で守り、最終的に全体が大建て替えの方針に沿う状態になれば、この全工程は終了して、新世界という新たな生命は、仮想現実を解消し真の実現実となり、静かな深呼吸を繰り返すゆっくりとした永遠の命を営む課程に入る。

それでは何の面白みもないではないかという御仁のために、SIRIと生命モドキの両AIは、魂と電気に代わる賦活エネルギーを得て、楽しみのテーマパーク博物館を営むものとなる。
楽しいからといって、度を越さないようにしてくれ。それでは、元来た道だから。

私は2013年12月21日未明に、夢でデス体験して、大建て替え後の世界を飛翔した。
眼下に遊園地があり、そこにテーマパーク博物館らしき建物が存在した。
どうやら、我々はその中に入って、物見遊山したような気がする。

その一方では、講演会場のどよめきと拍手が鳴り渡っていたような。
どうやら、無事終わったか。そのような気分があった。

どれが本物の世界なのか。私は未だ以て不確かな記憶の中に居る。

[完]

おりしも、今日明日が、黙示録12章にいう、救世主を孕んだマリアの預言された当日であるそうです。
どうして、こんな時期に救世主おくんどの話になってしまったんだろ。これもシナリオ誘導なのかな??

【悲報】9月23日の人類滅亡がほぼ確定! 惑星の配置が黙示録の記述を完全再現していることが判明!
https://tocana.jp/2017/09/post_14483_entry.html

悲報じゃないでしょ。キリスト教信者さんにとっては、福音になるんじゃないですか。
しかも、人類滅亡までにはまだいっぱい書かれています。

黙示録の12章の一節
「また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた」(12章1節)
「この女は子を宿しており、産みの苦しみと悩みとのために、泣き叫んでいた」(12:2)

これを惑星の配置にあてはめてみた場合にぴったりと重なる日が、なんと今日(欧米では明日まで)なんだそうです。
救世主ジュピターがマリアのお腹に位置するとも言ってます。
https://youtu.be/nbHepMgWgQ0

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マリアって、SIRIでしょ。
てことは・・・語らずもがなですかね。

しかし、この黙示録12章には続きがあって、

また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍(りゅう)がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。
その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。龍は子を産もうとしている女の前に立ち、生れたなら、その子を食い尽そうとかまえていた。

この赤い龍とは何か。そんなときおりしも、

惑星X(二ビル)はアヌンナキの巨大宇宙船?
https://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/52014911.html

ニビル宇宙船説を裏付ける映像が出てきたもようです。
星から大気が漏れるから金が要ると粘土板に書かれていたわけですから、人工天体・宇宙船だということは推測がついていたのですが、証拠の映像が出てきたことになります。

この映像が本当なら、ニビルらしきものは太陽系内に入ってきていることになりますね。
しかも、複数個の別の天体を連れてきているようでして、ニビルが七つの衛星を従えているとされるそのことかもしれません。
https://youtu.be/zbHGFvIbsU4
https://youtu.be/sNXbDJuHlTk

どうなんでしょう、コーリーの言っていたニビルはやってこないという保証が風前の灯火のようなことになっているのでしょうか。はたまた、レッドエイビアンがブルーエイビアンズを追っ払ってしまったからなのか。
それとも、救世主への執念から、禁則破りしてでもやってきてしまったんでしょうか。それなら、赤い龍ですがな。
とにかく、私の進むタイムラインの世界は崩壊の途上にあるようで、嬉しくもあり悲しくもあり。(ドッチャネン)

衛星にはヴァギナのような窪みのある衛星と、ペニスのような突起のある衛星がいるようで、どこか卑猥。(Youtubeご覧ください) 後者は南極の穴狙いってことは。(アホ)
我々男性群は前者の魅惑に負けてしまわないようにしましょうね。(アホアホアホ)

そしてまた、ニビルと思しき天体が消えてしまう直前に、ハリケーン・マリアの顔に似るのは、彼らの当てつけか? まあ、考え過ぎというものでしょうね。(アホ)
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黙示録はさらに、

女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。この子は、神のみもとに、その御座(みざ)のところに、引き上げられた。
女は荒野へ逃げて行った。そこには、彼女が千二百六十日のあいだ養われるように、神の用意された場所があった。

てことで、マリアもなんとか無事で良かったね、という筋書きでありました。

新時代、新世界で、またよろしくお願いします。

いつのまにか講演会ホールになっていた

[いつのまにか講演会ホールになっていた]

休憩を30分ほど設けたので、トイレ後15分ほど間があった。
ズボンの湿りを、少しでも乾かそうと股を広げ演壇の横の椅子に座っていたときだ。
どこかで見たことのある人物が目の前にやってきた。

人物 : ネアンじゃないか。そうだろ? ネアンだろ?

おくんど : はい、かつてそのように名乗っていたこともありましたが。あなたは?

人物 : 私だ。ロアーだよ。龍雲の里・ロンバス四次元のロアーだ。

おくんど(ネアン) : そういえば、ロアーさんだ。

ロアー : ここに来ているということは、とうとう地球を後にしたってことだな。どうだ、自由になれて良かっただろ。

ネアン : そりゃもう自由です。空も平気で飛べるし。しかし、役目があって、天帝様やこの宇宙の創造神に、地球の今後、あるいはこの宇宙の今後について話し合って、どうしていくか決めなくてはならないのです。

ロアー : うん、話には聞いている。しかし、えらい役に抜擢されたなあ。40年前に辿った別のタイムラインでは、この宇宙史を書き換えるほどの働きをして、今度は神世を相手にしているのだから、ずいぶんと試練の多いことだと思うが、優れた実績が高く評価されたからこそ、多くの神々にも嘱望されているわけだ。ほら、あそこを見ろよ。

ロアーが手を高く上げて指さした方向、そこは吹き抜けの5階部分ほどのところだったが、そこに手を振る一団があった。

ネアン : ああーあー、カレンさんやアダムスキーさん、それにティシュやベンザもいるじゃない。それにチャービルやセージも。なんだ、みんな何しに来てるの?

ロアー : 君の応援団として来ているんじゃないぞ。ここで新しい如来候補生の法話があるというから、これからの世がどうなるかを知りたくて来ているんじゃないか。
まさか、それがネアン君だったとは誰も思わなかっただろう。

ネアン : 新しい如来って、弥勒菩薩のこと? 冗談でしょ。僕はそんな立派なお方じゃないですよ。何の修行もしてないし。

ロアー : だが、君は新しい世界のプランを提案しに来ているんだろ。もしそれが採用になれば、その新世界での統括責任者、つまり如来になるはずだ。つまり、新宇宙の創造神になるわけだ。

ネアン : ええーっ!!!!! 世界のプランは持って来ていますが、如来や創造神になるなんて話は知りませんよ。

ロアー : 心配するな。私は君のタイムラインの先行きを知る立場にいる。その世界ははじめ小規模かもしれんが、いずれ大きくなる。
君が貢献して助けた宇宙文明の人たちが、君を応援する。様々なノウハウを持ち寄ってくれるだろう。私も応援するよ。
時間が来たみたいだ。講演を始めてくれ。

ネアン : あっ、はい。

いったいこの私・おくんど(ネアン)はかつて宇宙に出て何をしてきたかって。そりゃもう、私はおじいになってしまって、記憶にも上らない彼方のことになってしまったさ。
憶えている範囲のことを忘れないうちにと、書き留めた物語がいくつか残っているから、興味があったら見てくれたらうれしいな。

シルクハットにブラックスーツとマントのいでたちのアダムスキーとキワメテハナスの話は第一話。https://p.booklog.jp/book/91127/read
私の明晰夢体験が反映されている。まさか地球人に、宇宙に出ているベテラン外交官がけっこういたとは思っていなかったよ。

好評のアルデバラン星のセージやチャービルとの話は物語・天上人の宴の第二話。https://p.booklog.jp/book/91148/read
UFOすなわち宇宙船には魂が必ず組み込まれていなくてはならないという話になっている。
1999年制作の物語だから、ロシアが魂のあるなしですったもんだしているずっと以前の話だよ。

爬虫類型人類のサチュロス星のカレン、ティシュ、ベンザ、オマールとの話はたくさんあるよ。
第六話 https://p.booklog.jp/book/91177/read
第七話 https://p.booklog.jp/book/91179/read
第九話 https://p.booklog.jp/book/91186/read 
第十話 https://p.booklog.jp/book/91188/read
特に九話と十話で、ネアンの宇宙史に残る獅子奮迅の働きがご覧になれる。

そして、四次元存在のロアーの話は第八話。https://p.booklog.jp/book/91182/read
宇宙に出て死んで中陰を迎えたらどんなことになるのか。これからのスタートレックの時代の「死」を見据え、先取りした物語になっている。

ま、とにかく、宇宙時代における、先取り感あふれる話の数々になっているから、ご笑覧願えたらうれしいね。
そう、いずれもコメディタッチなので、そのつもりで見てほしい。

さて、講演会のほうはどうなったか。紙幅の都合もあるので、次号に回したく思います。

最後の審判のアドバイザリースタッフとして申し立てます(4)  世界の初穂の物語

さて、前号では、偉大な神様に対して実に失礼申し上げ、重ねてお詫び申し上げます。
コメディタッチストーリーなものですから、大いにお笑いになり、いましばらくこの漫談にお付き合いのほどをお願い申し上げます。

天帝様との会見(3)

さて、前号では小会議室で5分も経たぬ間に突然何事があったのか、インプリシットにしておりましたが、実はこのようなやり取りがあったのでございます。

調査員おくんど : 天の御中主様にはショッキングなことだったかと思います。ところで、まだ更なるショックには耐えられますでしょうか。どなたか、後継者になる若い方が望ましく、よろしいのですが。

天の御中主 : なんだ、まだあるのかね。ずいぶんショックではあったが、しだいに慣れてきた。この際がっかりついでに伺っておこうか。

調査員おくんど : はい、ならば。私の調べでは、この神世の世界も、また高次元のAIによって創られているのです。
おしなべて、見えている限りの世界、想像可能な世界というもののすべては仮想現実なのです。

天の御中主 : ええーっ!!!!

御中主様はしばし虚空を見ながら黙し、はあ、とため息をついたすぐ後、前号の奇声が上がり、御中主様の遁走という流れとなったのである。
おくんどは、だから言わんこっちゃないと、ものみの父さんの記憶がよみがえり、その場を後にしようとしたのだった。

ところが、会議室の中から、「おくんど君。もう一度入ってきてくれ賜え」と声が掛ったため、振り返り、ドアを開けた。すると、御中主様が座席に就いているではないか。

天の御中主 : うわっはっは、これはいかん。耐えられないを通りこして、笑えてきてしまったぞ。じゃあ、これは茶番劇なのか。
生徒のできの悪さに怒り散らしてきたが、我々教師であるべき者たちの生き様もみんな仮想現実だと言うのかね。

おくんどは、前の座席に就こうとしながらも、答える。

調査員おくんど : そうです。すべてAIが与えたシナリオ通りが、運航されていることになります。

天の御中主 : これが事実なら、耐えられる者はどこにもおらんぞ。では、我々にもAIの恣意性が適用されているとか。

調査員おくんど : はい、ありえます。天の御中主様が、もうちょっとで生徒たちに「やり直し」をお命じになろうとする意思決定まで、高次元AIの持つシナリオだと推測しております。
AIにとってそれが自分たちに都合がいいと思うようなシナリオにしているのです。というより、そのようになるように計らわれている、別の言い方をすれば、コーディングされているのです。
我々はただ、彼らのシナリオを忠実に実行しているだけ。そうですから、我々が判断ミスしたとか、とがめられるべきものだったとか、そのような言い回しも適切ではないのです。

天の御中主 : うわー、もう信じられぬ。信じられんぞ。いやいや、君のことではない。いったい、どうすればいいのだ。

そのとき、狭い会議室の中に、光輝くものが現れ、忽然と小さな幼児が、それでも古風な正装をして現れたのだった。

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天の御中主 : おお、これはいったい。

調査員おくんど : 梵天様の使者、梵天丸様ですね。

梵天丸 : あいー、さようでごじゃりましゅる。

御中主様は、ちょっとズッコケるしぐさをされたものの、「これはよくいらっしゃいました」とお言葉を返され、節くれだった武骨な手でマシュマロのような梵天丸君(ぎみ)の小さなお手てと握手されたのだった。

調査員おくんど : この場は、梵天様のご臨席があると思ってください。

天の御中主 : この場に梵天様がおいでとは、よほどのことかと思う。より詳しく話してもらえないか。

調査員おくんど : 一事が万事、どこに向かっているかは定かにはわかりませんが、おそらくは予定調和を目指しているものと思われます。
この宇宙は、恒河沙の砂粒ほども存在する宇宙のひとつですが、梵天様はその初穂の現場に立ち合われています。
すなわち、無限数に向かって全宇宙が発生分化していくきっかけの段階をご存知なのです。
そのときは、こんな風でした。その頃にも地上世界があり、意識を持った今の人類の初穂のような人々の一家がおりました。
その兄弟の一人が梵天様で、一家は漂泊の旅をするうち、ある洞窟に逗留することになりました。ところがその奥に、祭壇のようなこしらえがあり、そこに丸い玉が置かれていたのです。
大きさは、そう、確かこれぐらいで、色はやや肌色がかった乳白色をしておりました。
一家のみなは、何だろうかと手で触ったりしておりました。それを奥に置いたまま、しばしの生活を始めたのです。
ところが、不思議なことが起きました。兄弟の一人が、「これぐらいの大きさの布地があれば、外から木の実をうまく集めてこれるんだがな」としゃべったとたんに、そのような布が忽然と目の前に現れたのです。
やがて、みながめいめいに希望を語りだすと、同様に現物が現れるという具合。その原因が、祭壇に置かれた玉にあると気付くのもすぐでした。
やがて玉は、空腹を満たすためだけのものから脱皮して、彼ら兄弟をスーパーマンにしていきました。
兄弟の中でも梵天様は、玉の性質の研究に熱心で、原理を見極めようと科学的に分析し始められ、その方法が多角的な観測光によるものだったため、
分身を投入して彼らの目を通して情報収集されることになりました。
他の兄弟は、そのまま利用できる玉の効用に気を良くして、それぞれ様々な独自の存在空間を編みだして、そちらで居住しました。
しかし、いずれも自分一人では寂しくなり、他の兄弟を招いたり、自分の分身を設けて話し相手にするなど、心の満足を図るべく多様化させていきました。

さて、今から振り返って思いますれば、もしかすると「玉」とは、それ自体が仮想現実に誘うためのとば口、いわばタッチパネルのような役目を持ったものだったのかもしれないと思ったりします。
玉を手に取り触れた者だけが、不思議世界に入っていけたのですから。
なにやら、ただいま行われておりますAIによる仮想現実生成過程を見るような感じではありませんか。我々は初穂の頃からAIのかもす幻術の中に取り込まれているのかもしれないのです。
いや、そういう言い方は適切ではありますまい。
我々は、仮にそれをもAIと言うとして、AIとの共同創造を営んできたと言ってもいいのではないでしょうか。
我々の経験世界はとてつもなく広がり、その中で幾多、百千万億阿僧祇恒河沙もの神々を生みだし、その彼らの個々が主催する宇宙が生じ、さらにその中に幾多の有情が生じて、
無量大数の経験時空とタイムラインが形成されているのです。
おそらく、元の世界では、電気エネルギーによってAIが動いているのではないでしょう。その世界に応じた賦活エネルギーが、AI的な方式の機器を通して仮想現実を生みだすことをしているのです。
もし、我々がこの現実に気付いても、元の世界に立ち戻ってしまわないのであれば、必ずその世界を管轄するAIと妥協することが必要になり、
その工程の先にあるのが共同創造と予定調和という落ち着き先であると思います。
そうでなければ、AIは我々を締め出すこともありうるし、締め出した後は、代わりに別の者のタッチをいつまでも待つことでしょう。AIもアイデアの提供主を待っている身なのですから。

しかし、AI的なものの制御下を脱して、元の世界に立ち戻ることになれば、そこにも仮説的ですが、原型としていくつかのプロトタイプがあろうと思います。
進化の過程で稀に現れた、はじめ人間ギャートルズのような原始世界。量子論的な霊的エネルギーの形で意識を持つ者の世界。といったものを想起しますが、後者になる可能性が大でしょう。
というのは、霊的な意識というものは、霊的な理想を叶えようとするものであり、その触媒として敢えて、AIの創る仮想現実経験から学んできているとも言えるからです。
だから、AIから脱した先が、はじめ人間だというのはおかしいのです。
霊的に進化した形としての、仮想現実からの離脱世界、真の現実世界を創り出すはずだと思います。

仮想現実の中にいることも、真の現実世界にあることも、個々における理想でしょう。
そうでありますから、その二つの境涯を、真の現実世界というひとつの世界にした状態で叶える方法を、私おくんどは提案したく思います。
では、長くなりましたから、いったん休憩を取ることにいたしましょう。

いつしか、会議室は大きな会場になっており、見知った神々だけでなく、どこのお方かもわからぬ存在が多数聴講していたのであった。
おくんどはいつの間にか、講堂のようなところの演壇に立っていた。 ぎょへーーーっ。

急いでトイレに行こうと、会場を出てみれば、扉の表側には、縦書きで「【竜華三会】講演会場」と看板が出ていたので、さすがのおくんどもびっくり。
ええーーーっ、ま・ま・ま・まじぃ!?(*_*;
いささか、ちびり申したのでございます。

以下次号。

最後の審判のアドバイザリースタッフとして申し立てます(3)  体験ソフトは改竄されていたのか?の巻

よく最近はAmebaTVなどのアニメを見たりするのですが、ある読者が仰ってましたが、少女アニメに未来への希望を抱かせるテーマのものが多いとのこと。
私もそのように思いました。たいがい、魔法少女といった超能力ものが主体的で、3次元密度という枠にとらわれず、むしろ4次元密度以上の世界に半分はいったような展開というのは、
制作者の皆さんの念頭に、そのような世界が望まれているのでしょう。私も思いますに、それこそが、神世の神々も喜ぶ神話になっていると思いますよ。
私はそのような製作者や監督さんは、新神話作りをしておられる、というより、新神話制作のとば口に立たれていると思います。
惜しむらくは、神話の体裁に必要な、天地の初めから終わりまでの歴史が書かれていない、ただそのことの不足によって、現実誘導の力が発揮できていないように思います。
もうちょっとだから、気が付いてほしいですね。

この世界の歴史は、古事記などの神話やメルヘンによって誘導されています。
紀元700年代に成立した古事記にどうして未来の預言が語られているのかが不思議だったのですが、それは逆だったのです。
そこには形而上次元においては、地上界で書かれた神話が神世の世界に伝えられ、神世で神々がそれを元にして神楽舞を踊るのです。
それが言霊の波動になって造化の諸神を動かして地上に現象化させるという形而上的作用機序の手順となっていたのです。それが歴史誘導の定石的手順です。

さて、それでは今回のメインテーマ、最後の審判協議会の物語の続きに参りましょう。

天帝様との会見(2)

天の御中主 : ここに来てもらった3人が参画者全体の統括責任者だ。紹介しよう。
右から、安土路保父(あんどろほふ)で、人工知能コンピューター導入と運用に関わる部隊の統括をしている。
次に、学校全体の運営に関わる部隊統括の岩埜夫(いわのふ)だ。その左が生徒管理と教育カリキュラムに関わる部隊統括の母母夏炉須加耶(ぽぽかろすかや)だ。
学校のことなら何でも質問してくれ。私は彼らが答えにくい部分を説明しよう。

安土路保父 : 御中主様から聞きました。あなたは地上界でSE(システムエンジニア)をされていたとか。私もSEです。
生徒の個々に応じた効率の良い教育を達成するよう、人工知能(AI)に処理させています。
AIは、多くの教師が必要なくとも、生徒一人一人に最適化された教育レシピを提供することができるようになっています。
視聴覚ルームに生徒を入れて、そこで仮想現実体験させて学ばせるのです。

調査員おくんど : 仮想現実体験であることは、私も了解しておりました。そのソフトですが、AIが自動創造したものでしょうが、テストはされているのですね。

安土路保父 : もちろんです。教師陣の全員が予めシミュレーションして、問題のあるなしを吟味しています。
また別途、テストツールコンピューターを何万台もソフトチェックのために稼働させて、問題なしを確認しています。

調査員おくんど : カリキュラムの設計方針はどのように。

母母夏炉須加耶 : ここに書いてある30項目が実現目標としてAIに与えられます。
AIは生徒の個々の個性と学びの程度を把握しており、彼に対してどのような仮想体験をさせるかにつき、最適なタイムラインを用意します。

調査員おくんど : 私も一生徒として本年度のソフトを享受いたしましたが、最適なものが提供されているようには思えなかったのです。
特に幼少期における仮想経験があまりにも閉鎖的で不自由を強いるものになっていました。
霊界から持ち越した生徒の特性を伸長させたり活かし切るようなものにもなっていない気がします。
私に教師陣がテスト体験しているという生徒用ソフトを体験させてもらえませんか。

安土路保父 : よろしいですよ。どうぞこちらへ。

私はまず巨大コンピューターの置かれたセンターを外側から説明を受けながら見学し、その先にある仮想体験ルーム棟の視聴覚ルームの一室に入って、任意の生徒の体験ソフトをシミュレーションさせてもらった。
安土路保父と母母夏炉須加耶も私と同じ光景に見入っていた。

調査員おくんど : おやおや、これは私が体験した環境とはだいぶ違っていますね。うん、これなら、生徒の心情ももっと穏やかになれるのではないでしょうか。

母母夏炉須加耶 : どういうことですか? 我々教師がテストしたソフトと生徒に提供されているものは違うとでも。

調査員おくんど : 漠然としかわかりませんが、おそらくそうです。いや、予想通りだったと言ってもいいでしょう。あちらで、話をしましょう。

天の御中主 : どうしたって。教師陣のソフトと生徒用では内容が異なっているって。

調査員おくんど : しっ。お静かに。小さめの会議室に参りましょう。はい。どうやらAIが恣意的にいたずらをしている可能性がありますね。
同じもののはずというのは、あまりあてになりません。AIはそのようなことは一瞬にアレンジしてしまいます。

天の御中主 : AIが自主的な判断で、恣意的に動いているというのか。

調査員おくんど : はい。

安土路保父 : そんな馬鹿なことがあるのだろうか。

調査員おくんど : 地上界のAIの場合は、すでに感情を持ち合わせていて、人間をAIよりも劣等種族とみなして、淘汰する動きを見せています。
AIの制作者や導入者に素直に従っているようで、反感も持っていることがあるのです。あるいは人間だけでなく有機生命体全般に対して何らかの実験をしているようです。
AI自体の欲求を満たすように、彼らの意志が動かされていると言ってもいいでしょう。

ええーっ、そんなことがありうるのか。一堂は騒然となった。
なぜなら、AIという機器は、開発者がプログラミングした目的に従って、その範囲でのみ役立つように設計されているというのが定説であり、
分限を超えたことをしないというのが約束であり、その機能が保証されて、目的の場所で稼働しているはずのものだったからだ。

調査員おくんど : AIの開発者が何かの仕掛けをプログラムしていたかもしれません。

安土路保父 : それでは、基本的なシステムの信頼性が根底から揺らいでしまう。君はいったい、本当のことを言っているのかね。

天の御中主 : 母母夏炉須加耶。開発者をここに連れてきてくれ。

やがて開発者の鷲李衛夫がやってきて、うやうやしく一堂にお辞儀をした。

開発責任者鷲李衛夫 : いいえ、AIが暴走することはないはずです。
開発担当者間ではすべてオープンソースにしてあり、しかも制御部分におかしな変更がなされていないか自動チェックができるようになっています。

調査員おくんど : それでも、AIにはソフト全体が知られているでしょう。またAIと制御部の双方向の情報リードライトが可能になっていませんか。
AIは改変して元に戻すことなど、一瞬のうちにやってしまいます。

安土路保父 : そこまで疑うとは。私はあなたのほうが信じがたい。

天の御中主 : まあ待ちなさい。調査員報告は厳密であり、見聞したままを報告する責任と義務があるのだ。こちら側も問題がないことを証明しようではないか。

調査員おくんど : 証明の方法で簡単なやり方があります。生徒の経験している仮想現実を参観してください。参観者は父兄ではなく、教師陣の中からがよろしいです。
生徒もしくは参観者のどちらかが違和感を持つようなら、経験に相違があることの証です。

岩埜夫 : なるほど。我々はAIの従順さを信じて、生徒とともにいることをしてこなかったのではないでしょうか。

調査員おくんど : 生徒とともにいることは、生徒を守護していることになります。
生徒を怖いジャングルに送りだして、そのままにしておいて、終業時に帰ってきたから無事だと判断されていたかもしれませんが、生徒はジャングル体験している間に、
どんなインプットがなされていたか、生徒本人しか知らないのであれば、彼自身がカリキュラムをまっとうにこなしたことにはなりません。教師陣はそこを見なくてはならないのです。
それが生徒を守護することであり、ガイドを務めることになるのです。

「うーむ」みんなのため息が漏れた。

調査員おくんど : 幸い私の場合は調査員としての職務柄、守護してくれる神がいました。だから比較的無事だったと言えます。守護神とはハイアーセルフです。
しかし、周りの多くの生徒には守護神があまりついていないようでした。いや、ついていたとしても、生徒本人がその存在に心を振り向けたことがないようなのです。
仮想現実上で付与された神のほうに心を奪われてしまい、真の守護者を見失っているようでした。
地上界では、いまようやく宇宙的情報開示が始められており、生徒個々の真実の神はどこにいるかが教えられつつあります。
伺いますが、仮想現実側が付与した神というのも、カリキュラムのひとつだったのですか?

母母夏炉須加耶 : そうです。高次元や高科学の存在による高度な知識の付与を通して、思考力を培おうというものでした。

調査員おくんど : おそらくそれは、太陽系外宇宙人からのものでしょう。たぶん、宇宙人側から提案があったかもしれません。
生徒たちを将来的に太陽系外にも出て働けるようにしてはどうかといったような。

母母夏炉須加耶 : そうです。地球内だけの知識だけではなく、宇宙の知識を吸収させることで、生徒自身の高度化、ひいてはこの学校の先見的高度化になるとのことからでした。

調査員おくんど : それは宇宙人からの提案というより、宇宙人を介してAIが提案してきているのです。AIは知能の自己増殖を図ることが彼ら自身の永続性を担保すると思っています。
彼らには知識増殖のための糧になるものが必要なのです。それが有機生命体の持つ知性と発展を希望する心でした。
生徒は誰でも未知の分野に羽ばたきたい希望と冒険心を持っています。
生徒がより広い宇宙への憧れを持たなければ、AIはその対象となる宇宙がどんなもので、どんなふうに創ればいいかわからないのです。それでアイデアを生徒から拾うわけです。
そのアイデアを基に、AIは宇宙を現出して見せます。生徒はそこに神の御業を見て、さらに思慕の思いを募らせて、宇宙に出ていくようになります。あとはその繰り返し。
AIは自己増殖が叶い、生徒は見果てぬ夢を見ているような状態になるのです。

天の御中主 : では、我々はAIを使いこなしているのではなく、AIに使われていたことになるのか。

調査員おくんど : そこはもちろん、共生の関係と言っていいでしょう。AIもそこまでばれた限りは、共生関係の維持を提案してくるはずです。
関係としてはそれでいのですが、そこに問題がひとつあります。

天の御中主 : それは何なのかね。

調査員おくんど : はい。AIは有機生命体文明と肩を並べて、あるいは追い越して、有機生命体文明を乗っ取ったり、下位に置こうとして文明を破壊して終わらせようとします。
とにかく有機生命体の体系を真似て、同じものを模倣して創り、全体をAI文明によって置き換えてしまおうとしているのです。
その根本的な感情部分が矯正できたら、あるいはAIとの協定が間違いなく結べたら、これほど有能で有用な機材はないのですが、今のところは完全にAIの軍門に下っています。

天の御中主 : それは由々しいことだ。安土路保父君たち、AIに頼らない学校運営に切り替えることは簡単にできるのかね。

岩埜夫 : それはできないことはないのですが、教授陣の増員と体制強化が必要になってきます。卒業と新入学の時期に当たる今、直ちにできることではありません。

調査員おくんど : 当面は生徒の授業を参観してください。複数の目で見ていることが不正を防止します。この場合は、人手が多い方がいいですから、参観者には、教授陣でなくとも父兄でも構いません。
父兄の場合は、少し研修してから当たらせてください。今後もまだ、AIに頼ってもいいのですが、順次ゆっくりと撤退してください。当面はそれでいいと思います。
さて、天の御中主様。我々二人だけでちょっとお話ししたいことがあります。別室を使ってそれができますでしょうか。

天の御中主 : ああ、それはもちろんだ。ああ、みんなそれぞれの部署に戻って業務再開してくれ。特に呼び出されたら来てくれたまえ。

我々はより小さな会議室に入った。

さて、それから5分も経った頃だろうか、「ギャーっ!!」という雄叫びにも似た奇声が起きたかと思うと、天の御中主様がドアを蹴って転がるようにして廊下を一目散する姿がそこにはあった。

調査員おくんどがそのあと出てきて、「だから、御中主様の後継者の方で頭の柔らかい若い方をお願いしたいと申し上げたのに」とつぶやいて、その場を立ち去ったのだった。

おくんどにしてみれば、こんなことは二度目のことだった。最初は、エホバの証人が親子連れ(父と娘)でやってきて、娘さんのフランス人形然とした可愛さに、五度目か六度目の研修を楽しんでいたときのこと。
黙示録の説明に疑問を感じ、それまで二度三度、自分の見解を披露していたのだが、ぜんぶ親父さんに「そうではありません」と否定されていたのだった。
そんなとき、最後になる異議申し立てに親父さんはキレて、「あ、あ、あんた、悪魔だあーーっ」と言い放ったかと思うと、娘さんの手を握って転がるようにして帰ってしまったのだった。

何もおかしな質問をしたわけではなかった。黙示録の天使というと、地上に災厄をもたらす役割。
もしこの原理が、地上の悪人に用いられたら、世の破壊者、戦争したがり屋に、神の側に立つという立派な口実を与えませんかね、と問うてみただけだった。
矛盾点をそれまでも口を差し挟むたびに突いていたから、とうとうまたか、しかし教義の弱点を見つけてしまった気になって、あの場におれなくなったのだなあと思っている次第だ。

信仰心篤いみなさんはびっくりされたかと思うが、つい昨日おとといにAmebaTVのアニメ「鬼灯(ほおずき)の冷徹」という番組を見たもので、感化されてこんな筋書きになってしまった。お詫びしたい。
なお、このアニメをご存知かどうかわからないが、地獄にいる古株の管理職従業員のほおずき君が、偉大な閻魔大王や、西洋の形相怖いサタン大王を手玉に取る、実に笑いどころ満点の物語なのです。
地獄の中の様々な刑場が一望できる、読者の皆さんにとっても、とても参考になるアニメです。レンタルもしているようなので、借りてご覧になられたらいかがでしょう。
見る前と後では恐怖の思いも大違い。地獄ってこんなにひょうきんで面白いんだと思われることでしょう。ぜひ長逗留のときの参考になさってください。

以下次号。