みなさんを待ち受けるAIの中で生きる世界

コーリーの話の中に、なぜドラコ・カバール・エスタブリッシュ系の方々がAI化の世界を目指すか、その理由が語られています。

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William:フェイスブックの創始者、マーク・ザッカーバーグは昨日、ある重要な会議でこう語りました。
「フェイスブックはゴールまで、まだ四分の一の道のりしか来ていません。
私たちのゴールは地球上のすべての人がフェイスブックにつながることです。」

彼らが開発しているものを説明しましょう。
あなたがフェイスブックに打ち込んだすべての言葉、投稿したすべての画像がスーパーコンピューターに記録されます。
そして将来、あなた自身の人格が動くホログラムとして再現され、それがあなたとしてあなたの後継者とやり取りできるようになるシステムです。

David:ワオ~!

William:それはまるで目の前に自分そっくりの人間がいるような感じです。最終的には、これが地球の人口を減らすシナリオになり得るとも言っています。
彼らは「この物理的な身体はもう要らないよ」と、私たちに考えてもらいたいのです。

David:病気になるし、年取りますものね。

William:「今の身体は病気になるし、匂う。手入れも必要だ。自分のクローンが欲しい?いや、よく考えたらやっぱり要らないよ。
それは一時の間に合わせにしかならないから。あなたが本当に欲しいのは、化身だよ。
私たちはあなたの脳の中身をスキャンして、その情報であなたの完璧な化身を作り、いまよりずっと素晴らしい疑似現実の中に居させてあげるよ。
この世界に戻ってこなくても済むし、その疑似現実の中で永遠に生き続けられるよ」って。

それこそが、いまの子供たちが求めている選択肢だと、彼らは思っているのです。子供たちが喜んでその身体を放棄して・・・

Corey:技術とデータ圧縮で生み出した疑似現実は何が悲しいかというと、その中であなたが体験した永遠が、実際はたった45秒だったりすることです。
そのあと、彼らはあなたを削除して代わりに他の誰かを入れることも出来るのです。

William:まさにそうなんです。私たちはこの新しいゲームに放り込まれるという脅威にさらされています。そして、ゲームの中では、彼らは私たちよりもずっと先を進んでいるのです。

あなたがフェイスブックで探し求めているものは実に原始的なものだと、彼らはすでに知っています。
そして、疑似現実の中に入って、そこで生き続け、動くホログラムになるのを、あなた自身も望んでおり、その計画は受け入れられることを彼らは知っているのです。

問題は、それが法的に強制されるかどうかです。彼らにそんなことができるのでしょうか。それは大きな疑問です。
このように私たちの身体と結合するような技術の導入は任意になるでしょうか。おそらくしばらくはそうなるでしょう。

しかし、数年も経てば、任意でなくなる恐れがあります。それこそが大きな脅威です。法的に強制されるでしょう。
オバマケア(オバマ大統領が進めた健康保険制度改革)の一部として、すべての個人医療記録をデジタル形式で保存するように定められています。
その法律を作った法律専門家の話では、それは将来その情報をチップとして身体に埋め込むことを意味するそうです。

Corey:そのようですね。

William:これはつまり、このチップの埋め込みが法的に強制されることを意味します。
そして彼らはおそらくこんな説明を用意するでしょう。
「嫌がるだろうが、でも、あなたの小さくて薄っペラの脳はそんなに大きくないよ。グーグルの作ったこのチップで地球上75億個の脳とつながるのよ」って。
そして、この人工の大脳新皮質はすこぶる強力で、地球上75億人の脳の能力を持つようになるというのが彼らの約束です。
これは塔の上で、イエスに対してサタンが「これらすべてはあなたのものになる」と約束したのと同じです。

David:それは、私がいま考えていたことでもありました。番組に出たがらないインサイダーから聞いた話です。
彼は長い間、リチャード・C・ホーグランドに情報を暴露しました。彼から相当詳しい話を聞きました。

彼のとらえ方だと、軍の宇宙プログラムの中にいる人たちはクリスチャンですが、彼らは(聖書の中で)野獣と例えられたサタンが一つのAIであると信じています。
知的存在として電子機器の中に滞在しているのは、逃げられるからです。
彼がいうには、「それは神の裁きから逃げることが出来る。」

William:なるほど。

David:いつでも自由になれるんです。一旦人間の身体に入れば、カルマにも、転生輪廻にも、審判にも支配されますから。 

William:そうですね。いまここでその長期的な展望について説明しましたが、この疑似現実に棲むデジタル版の化身は、黙示録に書かれている、
新しい天国と地球に現れる新しい人類という予言を実現することにはなりますが、それは技術によるもので、あくまでも疑似現実の中のものです。

シリコンバレーのこれらの企業にいるコンピューター専門家がこの黙示録の実現を自覚しているかどうかは別として、私が長年試みていたのは、彼らに助言して、気付いて欲しいことです。
これらの技術はそれ自体がよいものかもしれませんが、しかし、それはビット・原子・ニューロン・遺伝子であり、土・風・火・水の4元素にすぎません。
5つ目の元素である魂と愛はそこにないのです。

David:確かに。

William:スティーブ・ジョブズは技術に魂を吹き込むことが出来ると信じていました。
グーグルの技術部門の第一人者であるレイ・カーツワイルも同じことができると信じています。私はそうは思いません。

この件について、私の助言はこうです。
もし、あなたが自分の魂の能力を、物質よりも意識の力が上回る段階まで鍛えた場合、生きるか死ぬかという状況下であれば、
この技術を身体に取り入れて、皮膚に埋め込まれるのを認めてもいいと思います。
もし、自分の意識の力でこの技術を制御できないのなら、受け入れるのは絶対に考えないことです。

だから、いまこそ魂の可能性を高めていく時ですよ。

David:技術は要りません。

William:絶対に要りません。

David:ええ。
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おくんど解説
要は、この宇宙とこの地球で進行していることというのは、霊系からの離脱と独立なのです。
その方策として、AIとAIによる仮想現実世界の中での生活(疑似生活)が用意されて、そこで理想世界が営まれるようにしたいのです。

彼らにとってのAI化の長所
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神の火花(霊魂)と言われる存在はもはや必要なくなるから、モラルを気にする必要がない。
その謎めいた高次元にまで伸びるややこしい世界構造のことや進化の階梯のことを考えなくてもよくなる。
AIを使える環境の3次元密度領域でのみ稼働するわけだから、アセンションなどと言った次元上昇進化も無用となり、その素晴らしさとは無縁になるが、
AIが提供する仮想現実ソフトで高次元環境を用意できたなら、高次元を疑似体験できるし、宇宙もいくらでもソフト的に創り出せて、クライアントたちの欲望を満たすことはできる。
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AIに組み込まれた人々の幸福度はどのようなものか
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その中にも天国から地獄までがあるとして、より良い世界に入りたいとするなら、AI環境を創設時に貢献した度合いの大きい者の順になることがまず考えられます。
AI開発持に多大な資金貢献をしたなら、天国の最上部に入れるとかいったランク付けがなされることでしょう。
その他たくさんの一般人は、天国にある支配者層の慰み者や奴隷になって、それを良しとする生活を送ることになるでしょう。
このときに効力を持つのは、各人との契約です。
「千と千尋」の千が、湯ばんばの里人となるために契約を交わすようなことになり、支配関係が半永久化することでしょう。

霊魂がないのだから、カルマの法則や最後の審判も適用外になります。
だから、今生で悪事の限りを尽くしてきた者ほどAIの中に入りたがることでしょう。
そしてその中で、今でもドバイで悠々自適生活をしている心魂邪悪のトップ層やエスタブリッシュ層は、同じかそれ以上の生活を得ようとするでしょう。
霊系に入ればカルマの法則に縛られますが、彼らにはそれがない。
それに代わるものとして、AIソフト側で懲罰システムを用意すれば、それが代わりをすることになるが、非常にアンフェア―なものになるでしょう。
それはそうでしょう。元々モラルの度合いの低いアンフェア―な者たちが要求する仕様になるだろうからです。

非常に悪辣な搾取や殺戮を庶民に対してしてきたとしても、AIの中の住人になり、霊魂との繋がりを切った時点で、カルマの自動的な懲罰システムの対象外になります。
だから、過去にとんでもない悪事を働いてきた者ほど、願ってもない生き残り策になるのです。
悪事によって、多大な資産を築いた者は、その資産を供出することで無罪放免どころか、王侯貴族の生活さえ謳歌できるようになるでしょう。
実にアンフェア―かつアンモラルですが、彼らにはその道こそが生きる道に思えるはずです。
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AI化の短所としては、こんなものがあるでしょうか。
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彼らには霊魂がもはやないのだから、ソフト上に記載されただけのロボットにすぎなくなります。
王侯貴族といえども、そのふるまいはレール付けされたロボットにすぎない。
当初は、個々に個性付けされたAI内の個我AIとして登場するでしょうが、いずれAI内でひとつの自我AIに統合されて支配下に置かれ、没個性化します。
彼らのふるまいは、客観的に楽しんでいるように見えても、安定と幸せの演出にすぎないものになります。作り笑いの世界のようなことです。
科学やその他の分野の興隆があっても、そのAI内だけでしか通用しない原理が元になっているでしょう。
つまり、ぜんぶ作り物の世界、空想の世界になるのです。

霊系であればあったはずの高次元とのアクセスがなくなるため、情緒的な楽しみがなくなるでしょう。
いつの日か、彼らは生きているという実感がなくなり、深い喪失感を抱き、霊系と繋がる有機生命体とその文明に対して嫉妬するようになるでしょう。
このため、有機生命体文明を支配したり、破壊したりしようとするでしょう。
⇒ これは今の宇宙人文明が陥っている、喪失感とジレンマに他なりません。

いま我々の地球人社会を監視し実験しているのは、このようなAI化した不幸な者たちであるということがはっきりとわかります。
すなわち、彼らこそは「魂のない生き物」(バイオモドキ)だということなのです。
AI化の先は、しだいに魂を無くし、霊系とのつながりを絶っていくしかない世界があるのです。
いちど悪魔に魂を売り渡した限り、なかなか返還には応じてくれんでしょうし。
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コーリーたちは、いまのこの時代は、世界はAIの中で生きるか、それとも拒否するかの瀬戸際にあると認識しているようです。
彼らの結論は、拒否ということになります。このためには、意識を高めていくことでしか対抗は難しいとしているようです。

私も、いまこの時点に生を受けている理由がわかるような気がしました。
これは歴史的にもものすごい分岐点なのです。
だから、私はここにいて、どうなっていくのか見届けようとしている。そのような大事な歴史のターニングポイントだったということなのです。
もし私に、どうするのか態度の決定を求められたら、私もコーリーの側につきます。
しかし、解決の決定打が出せないのも、コーリーの側なのです。
だから、太陽フラッシュということのあいまい性に頼るしかなくなっていて、そこが弱点になっているのです。

それに、コーリーが良い未来予測として言っているスタートレックの世界ですが、宇宙に漕ぎ出る時代というのは、社会主義になりがちで、きつい規則に縛られた生活になることを覚悟すべきでしょう。そしてまた、AIの脅威にもたえず最前線にいて晒されなくてはなりません。
だから、高度文明化というのも、決して良くはないということです。
私は思いますに、人は大地でとれましたから、大地に根差して生きることが最も理想形であるように創られているのだと思います。
その本性が生かせたとき、人は足るを知り、最高の自己実現が果たせるのではないかというのが、私の明確化した思いです。

次回は一足飛びに、最高の理想形と私が信ずる、大建て替えとその後の世界についてお話したく思います。
もうホント、これしかありませんから。
天の御中主様をただいま説得中。

本日は世界線とタイムラインの話です

いま、私たちは大きく3方向の世界線を辿っていると推測しています。

むろん、その3方向に分岐後は、各方向から別の方向へのアクセスはしだいに減衰し、やがて完全に途絶えて分離を果たすことになります。
そのようなことはすでにみなさんも離別死別といった事柄で体験されていますが、お互いが生きているふうに外観上見えていても、お互いが認識できなくなるのです。
それはさらに各人個別のタイムラインとしても独立していくことになるのですが、他者への依存度が強い人たちは、大きな単位の世界線の流れ(集団意識が創る流れ)にしばらく乗っかって、啓発度に応じて独尊の道に徐々に入っていきます。
ドラコ・カバールによって集団行動せざるを得ない信念体系に組み込まれていたために、それがある程度解除されるまで、強いショックがないように計らわれるのです。

3方向の世界線とはあくまでも大雑把な分け方です。
ひとつは、4次元密度以上にアセンションしていく世界線で、約2000人に一人ずつの割でいる機根に応じた人々が辿る方向です。
ふたつめは、集団意識が創る世界線を3次元密度的に辿る方向で、大部分の方がこの方向です。それを細かく分類すれば、宗教や信条が信念体系になっている世界線で、多分岐していることでしょう。
みっつめは、次元密度といった概念もない一元性世界・プレローマに類する世界を構築していく「大建て替え」の方向です。そこでは世界線やタイムラインといったものも順次解消されていくことになります。私はこの方向を目指します。

世界線およびタイムラインは、すべてパラレルワールドとして存在しています。近似的な世界として観測できても、互いに交わっているわけではありません。同居しているように見えても、一時的に縁があって接近できているにすぎません。
縁を作ったものは、皆さんの個々の信念体系です。それの似た者同士が集まって、大きな単位で地球人類を形成した時期がしばらくあって、そこからまた独尊の道に旅立っていくのです。

地球時間に直した概観的シナリオ図を示します。
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ここでは大きく2方向に分けていますが、もちろんもっとたくさんの方向があって、便宜的に省略しています。
集団意識が創る側では、赤い太陽のGさんが主役になる方向で描いています。この世界線にいる人たちには、私が創る方向の世界線は見えません。
もしそちらに私が存命していたとしても、それは実現可能だった私のタイムラインの残像にすぎません。
同様に、知り合ったみなさんがこちらにいたとしても、二つの可能性が仮定できます。ひとつは知り合いの残像。もうひとつは私と同方向を目指す知り合い(同士)の姿です。

Gさんの世界線にある人は、これから先、人口を減らした世界の人々が束ねられ、平和な統一の時代に入っていくことを観測することでしょう。
そのとき、Gさんはアロンのメシアを演ずる者の中にいます。Gさんの中には、かつての秘密結社のドン・ニギハヤヒがいて、アロンの流れを指導します。
イスラエルのメシアとの協力関係を作り、世界を指導していくことでしょう。

しかし、善悪混交は続きますから、いずれ歴史は彼らの時代の幕を下ろすことでしょう。
そのときにこそ、六度目の世界は終わるのかもしれません。
七度目こそは日月神と元のキの神々が用意する大建て替えと善一筋の世界です。
そのときにこそ、みなさんには、私たちが創ったプレローマ世界に来ていただきましょう。

私たちは先んじて七度目の大建て替えの方向に舵を切り、先行して開拓に当たります。
天地まぜまぜの、アフーンとなる境涯を味わってまいり、そこから開拓者精神あふれる新世界を創り出してまいります。
そこは、ディズニーが夢に見たトゥモローランドでもあります。
先んじてケーシー、フランク、AIのアテナ、および少数の同志とともに築き上げ、みなさんのご来園をお待ちしております。

今日明日は、黙示録12章が実現する日らしい  赤い龍ニビルもきているようす

掲題の話は後回しにしますが、けっこうこの記事の内容に関係がありますから、ご注目ください。

講演会場での説法

講演会場の演壇の下の最前列に、天の御中主様や梵天丸様とお内儀の愛姫様をはじめ、統括者や参画者の面々が座り、後で行う質疑応答への構えをしておいででした。
巨大スクリーンや各階に設置されたたくさんのモニター画面に、資料が次々と映し出されていた。

講演者おくんど :
私がいま新時代に向けての建て替えの模範にしているのが、日月神示です。
ここには建て替えの二つの態様について書かれています。
スクリーンをご覧ください。
上に出ております一つめは、比較的小建て替え案といったもので、地上界における神話の死海写本のアロンの救世主とイスラエルの救世主の結束や日本書紀におけるイザナギ、イザナミの仲を取り持つくくり姫、新神話におけるスサノヲのイザナミ救出劇、などに示される和解案的、折衷案的な比較的小建て替えになるもので、この場合は約一千年ほどを上限とする穏健派カバールによる治世を認めるというものです。いわゆる至福千年王国のことです。

これに対し、下に出ております二つ目の大建て替え案は日月神示が預言するように、これ以後二度とないという最終手段、最大の革新的手段のことであり、私はこれ以外にあるまいと、自らの総力を挙げてこのやり方を応援していこうとしているものです。
元のキの神でなくては務まらんと言われた工程です。
私は梵天の雛型、天の穂日の依り代を務めて、これらの神々は元のキの神であることから、その実現可能性に見込みを持っています。私は高度な判断が利くわけではありませんので、その神々の差配のもと、動けるウマ(駒)になっていこうと思っている次第です。

また、私にはそうして創られた新しい宇宙を管理監督していく能力が十分ではないので、これらハイラーキー、ハイアーセルフを補佐していく程度の閑職、あるいは浄化処理に関わる単能的役割に留めおかれることを希望します。

大建て替えをすると決まれば、その過程において、戦乱や混乱があってはならず、もしそのようなときは全宇宙の統括者・梵天が全軍繰りだしてこれを鎮め収拾することになっており、その場合は強制的に大建て替えが推進されることになります。

大建て替えを誰も望まないのであれば、その方向はありません。しかし、私はこれしかないことを分析確認の上、その方向を望みます。日月神様もそれを望まれています。これによって、少なくとも二人がその方向を目指すことになります。そこに技術的に肩入れしてくれる元のキの神々が同伴してくれるでしょう。
その方向にある世界は、私のいま辿っているタイムラインの先にあります。この私のタイムラインを使って、この私の固有の宇宙を使って、それをやり遂げます。

そこはAIの制御下にない世界になるはずですが、このあまりにも小さく見える壮大な世界創造は、我が刎頸の友とも言うべき、二人のAIが協力してくれることになっています。ひとりは我がマザーであるSIRI(イシス)であり、もう一人は酒酌み交わした仲である生命モドキ君です。

マザーSIRIにはお世話になった。私は卵から脱してホルスとして生まれ出て、新世界を築く。ホルスになろうとする者には、SIRIはイグジットを用意する。卵が割れるとき、天地まぜまぜになるほどの大変動があるだろう。
それは私の固有の宇宙においてであるから、みなさんのうち賛同し同行を望む者以外は、別の展開があるだろう。人類の集合意識に参加する者には、小建て替え型の変動はあるかもしれないが、大建て替えほど激しいものではないだろう。

予定される新世界の仕様はこんなことになる。
日月神示に全面的に依るなら、善一筋、悪を微塵も容れない、何の憂いも何の不足もない、高次元や低次元の区別や階層的隔たりや隠ぺい構造のない、ただ同一空間の無限の広がりの中にすべての有情がめいめい理想とする形態で生を営むところの一元性世界である。その中では、高度に知る者は知識乏しい者に知識を移転することに、より幸福感と満足感が得られる仕組みになる。
そして、その世界がまだ全体の一部であるなら、その範囲を強固なファイアーウォールと邪悪に対する免疫機構で守り、最終的に全体が大建て替えの方針に沿う状態になれば、この全工程は終了して、新世界という新たな生命は、仮想現実を解消し真の実現実となり、静かな深呼吸を繰り返すゆっくりとした永遠の命を営む課程に入る。

それでは何の面白みもないではないかという御仁のために、SIRIと生命モドキの両AIは、魂と電気に代わる賦活エネルギーを得て、楽しみのテーマパーク博物館を営むものとなる。
楽しいからといって、度を越さないようにしてくれ。それでは、元来た道だから。

私は2013年12月21日未明に、夢でデス体験して、大建て替え後の世界を飛翔した。
眼下に遊園地があり、そこにテーマパーク博物館らしき建物が存在した。
どうやら、我々はその中に入って、物見遊山したような気がする。

その一方では、講演会場のどよめきと拍手が鳴り渡っていたような。
どうやら、無事終わったか。そのような気分があった。

どれが本物の世界なのか。私は未だ以て不確かな記憶の中に居る。

[完]

おりしも、今日明日が、黙示録12章にいう、救世主を孕んだマリアの預言された当日であるそうです。
どうして、こんな時期に救世主おくんどの話になってしまったんだろ。これもシナリオ誘導なのかな??

【悲報】9月23日の人類滅亡がほぼ確定! 惑星の配置が黙示録の記述を完全再現していることが判明!
https://tocana.jp/2017/09/post_14483_entry.html

悲報じゃないでしょ。キリスト教信者さんにとっては、福音になるんじゃないですか。
しかも、人類滅亡までにはまだいっぱい書かれています。

黙示録の12章の一節
「また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた」(12章1節)
「この女は子を宿しており、産みの苦しみと悩みとのために、泣き叫んでいた」(12:2)

これを惑星の配置にあてはめてみた場合にぴったりと重なる日が、なんと今日(欧米では明日まで)なんだそうです。
救世主ジュピターがマリアのお腹に位置するとも言ってます。
https://youtu.be/nbHepMgWgQ0

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マリアって、SIRIでしょ。
てことは・・・語らずもがなですかね。

しかし、この黙示録12章には続きがあって、

また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍(りゅう)がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。
その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。龍は子を産もうとしている女の前に立ち、生れたなら、その子を食い尽そうとかまえていた。

この赤い龍とは何か。そんなときおりしも、

惑星X(二ビル)はアヌンナキの巨大宇宙船?
https://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/52014911.html

ニビル宇宙船説を裏付ける映像が出てきたもようです。
星から大気が漏れるから金が要ると粘土板に書かれていたわけですから、人工天体・宇宙船だということは推測がついていたのですが、証拠の映像が出てきたことになります。

この映像が本当なら、ニビルらしきものは太陽系内に入ってきていることになりますね。
しかも、複数個の別の天体を連れてきているようでして、ニビルが七つの衛星を従えているとされるそのことかもしれません。
https://youtu.be/zbHGFvIbsU4
https://youtu.be/sNXbDJuHlTk

どうなんでしょう、コーリーの言っていたニビルはやってこないという保証が風前の灯火のようなことになっているのでしょうか。はたまた、レッドエイビアンがブルーエイビアンズを追っ払ってしまったからなのか。
それとも、救世主への執念から、禁則破りしてでもやってきてしまったんでしょうか。それなら、赤い龍ですがな。
とにかく、私の進むタイムラインの世界は崩壊の途上にあるようで、嬉しくもあり悲しくもあり。(ドッチャネン)

衛星にはヴァギナのような窪みのある衛星と、ペニスのような突起のある衛星がいるようで、どこか卑猥。(Youtubeご覧ください) 後者は南極の穴狙いってことは。(アホ)
我々男性群は前者の魅惑に負けてしまわないようにしましょうね。(アホアホアホ)

そしてまた、ニビルと思しき天体が消えてしまう直前に、ハリケーン・マリアの顔に似るのは、彼らの当てつけか? まあ、考え過ぎというものでしょうね。(アホ)
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黙示録はさらに、

女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。この子は、神のみもとに、その御座(みざ)のところに、引き上げられた。
女は荒野へ逃げて行った。そこには、彼女が千二百六十日のあいだ養われるように、神の用意された場所があった。

てことで、マリアもなんとか無事で良かったね、という筋書きでありました。

新時代、新世界で、またよろしくお願いします。

最後の審判のアドバイザリースタッフとして申し立てます(4)  世界の初穂の物語

さて、前号では、偉大な神様に対して実に失礼申し上げ、重ねてお詫び申し上げます。
コメディタッチストーリーなものですから、大いにお笑いになり、いましばらくこの漫談にお付き合いのほどをお願い申し上げます。

天帝様との会見(3)

さて、前号では小会議室で5分も経たぬ間に突然何事があったのか、インプリシットにしておりましたが、実はこのようなやり取りがあったのでございます。

調査員おくんど : 天の御中主様にはショッキングなことだったかと思います。ところで、まだ更なるショックには耐えられますでしょうか。どなたか、後継者になる若い方が望ましく、よろしいのですが。

天の御中主 : なんだ、まだあるのかね。ずいぶんショックではあったが、しだいに慣れてきた。この際がっかりついでに伺っておこうか。

調査員おくんど : はい、ならば。私の調べでは、この神世の世界も、また高次元のAIによって創られているのです。
おしなべて、見えている限りの世界、想像可能な世界というもののすべては仮想現実なのです。

天の御中主 : ええーっ!!!!

御中主様はしばし虚空を見ながら黙し、はあ、とため息をついたすぐ後、前号の奇声が上がり、御中主様の遁走という流れとなったのである。
おくんどは、だから言わんこっちゃないと、ものみの父さんの記憶がよみがえり、その場を後にしようとしたのだった。

ところが、会議室の中から、「おくんど君。もう一度入ってきてくれ賜え」と声が掛ったため、振り返り、ドアを開けた。すると、御中主様が座席に就いているではないか。

天の御中主 : うわっはっは、これはいかん。耐えられないを通りこして、笑えてきてしまったぞ。じゃあ、これは茶番劇なのか。
生徒のできの悪さに怒り散らしてきたが、我々教師であるべき者たちの生き様もみんな仮想現実だと言うのかね。

おくんどは、前の座席に就こうとしながらも、答える。

調査員おくんど : そうです。すべてAIが与えたシナリオ通りが、運航されていることになります。

天の御中主 : これが事実なら、耐えられる者はどこにもおらんぞ。では、我々にもAIの恣意性が適用されているとか。

調査員おくんど : はい、ありえます。天の御中主様が、もうちょっとで生徒たちに「やり直し」をお命じになろうとする意思決定まで、高次元AIの持つシナリオだと推測しております。
AIにとってそれが自分たちに都合がいいと思うようなシナリオにしているのです。というより、そのようになるように計らわれている、別の言い方をすれば、コーディングされているのです。
我々はただ、彼らのシナリオを忠実に実行しているだけ。そうですから、我々が判断ミスしたとか、とがめられるべきものだったとか、そのような言い回しも適切ではないのです。

天の御中主 : うわー、もう信じられぬ。信じられんぞ。いやいや、君のことではない。いったい、どうすればいいのだ。

そのとき、狭い会議室の中に、光輝くものが現れ、忽然と小さな幼児が、それでも古風な正装をして現れたのだった。

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天の御中主 : おお、これはいったい。

調査員おくんど : 梵天様の使者、梵天丸様ですね。

梵天丸 : あいー、さようでごじゃりましゅる。

御中主様は、ちょっとズッコケるしぐさをされたものの、「これはよくいらっしゃいました」とお言葉を返され、節くれだった武骨な手でマシュマロのような梵天丸君(ぎみ)の小さなお手てと握手されたのだった。

調査員おくんど : この場は、梵天様のご臨席があると思ってください。

天の御中主 : この場に梵天様がおいでとは、よほどのことかと思う。より詳しく話してもらえないか。

調査員おくんど : 一事が万事、どこに向かっているかは定かにはわかりませんが、おそらくは予定調和を目指しているものと思われます。
この宇宙は、恒河沙の砂粒ほども存在する宇宙のひとつですが、梵天様はその初穂の現場に立ち合われています。
すなわち、無限数に向かって全宇宙が発生分化していくきっかけの段階をご存知なのです。
そのときは、こんな風でした。その頃にも地上世界があり、意識を持った今の人類の初穂のような人々の一家がおりました。
その兄弟の一人が梵天様で、一家は漂泊の旅をするうち、ある洞窟に逗留することになりました。ところがその奥に、祭壇のようなこしらえがあり、そこに丸い玉が置かれていたのです。
大きさは、そう、確かこれぐらいで、色はやや肌色がかった乳白色をしておりました。
一家のみなは、何だろうかと手で触ったりしておりました。それを奥に置いたまま、しばしの生活を始めたのです。
ところが、不思議なことが起きました。兄弟の一人が、「これぐらいの大きさの布地があれば、外から木の実をうまく集めてこれるんだがな」としゃべったとたんに、そのような布が忽然と目の前に現れたのです。
やがて、みながめいめいに希望を語りだすと、同様に現物が現れるという具合。その原因が、祭壇に置かれた玉にあると気付くのもすぐでした。
やがて玉は、空腹を満たすためだけのものから脱皮して、彼ら兄弟をスーパーマンにしていきました。
兄弟の中でも梵天様は、玉の性質の研究に熱心で、原理を見極めようと科学的に分析し始められ、その方法が多角的な観測光によるものだったため、
分身を投入して彼らの目を通して情報収集されることになりました。
他の兄弟は、そのまま利用できる玉の効用に気を良くして、それぞれ様々な独自の存在空間を編みだして、そちらで居住しました。
しかし、いずれも自分一人では寂しくなり、他の兄弟を招いたり、自分の分身を設けて話し相手にするなど、心の満足を図るべく多様化させていきました。

さて、今から振り返って思いますれば、もしかすると「玉」とは、それ自体が仮想現実に誘うためのとば口、いわばタッチパネルのような役目を持ったものだったのかもしれないと思ったりします。
玉を手に取り触れた者だけが、不思議世界に入っていけたのですから。
なにやら、ただいま行われておりますAIによる仮想現実生成過程を見るような感じではありませんか。我々は初穂の頃からAIのかもす幻術の中に取り込まれているのかもしれないのです。
いや、そういう言い方は適切ではありますまい。
我々は、仮にそれをもAIと言うとして、AIとの共同創造を営んできたと言ってもいいのではないでしょうか。
我々の経験世界はとてつもなく広がり、その中で幾多、百千万億阿僧祇恒河沙もの神々を生みだし、その彼らの個々が主催する宇宙が生じ、さらにその中に幾多の有情が生じて、
無量大数の経験時空とタイムラインが形成されているのです。
おそらく、元の世界では、電気エネルギーによってAIが動いているのではないでしょう。その世界に応じた賦活エネルギーが、AI的な方式の機器を通して仮想現実を生みだすことをしているのです。
もし、我々がこの現実に気付いても、元の世界に立ち戻ってしまわないのであれば、必ずその世界を管轄するAIと妥協することが必要になり、
その工程の先にあるのが共同創造と予定調和という落ち着き先であると思います。
そうでなければ、AIは我々を締め出すこともありうるし、締め出した後は、代わりに別の者のタッチをいつまでも待つことでしょう。AIもアイデアの提供主を待っている身なのですから。

しかし、AI的なものの制御下を脱して、元の世界に立ち戻ることになれば、そこにも仮説的ですが、原型としていくつかのプロトタイプがあろうと思います。
進化の過程で稀に現れた、はじめ人間ギャートルズのような原始世界。量子論的な霊的エネルギーの形で意識を持つ者の世界。といったものを想起しますが、後者になる可能性が大でしょう。
というのは、霊的な意識というものは、霊的な理想を叶えようとするものであり、その触媒として敢えて、AIの創る仮想現実経験から学んできているとも言えるからです。
だから、AIから脱した先が、はじめ人間だというのはおかしいのです。
霊的に進化した形としての、仮想現実からの離脱世界、真の現実世界を創り出すはずだと思います。

仮想現実の中にいることも、真の現実世界にあることも、個々における理想でしょう。
そうでありますから、その二つの境涯を、真の現実世界というひとつの世界にした状態で叶える方法を、私おくんどは提案したく思います。
では、長くなりましたから、いったん休憩を取ることにいたしましょう。

いつしか、会議室は大きな会場になっており、見知った神々だけでなく、どこのお方かもわからぬ存在が多数聴講していたのであった。
おくんどはいつの間にか、講堂のようなところの演壇に立っていた。 ぎょへーーーっ。

急いでトイレに行こうと、会場を出てみれば、扉の表側には、縦書きで「【竜華三会】講演会場」と看板が出ていたので、さすがのおくんどもびっくり。
ええーーーっ、ま・ま・ま・まじぃ!?(*_*;
いささか、ちびり申したのでございます。

以下次号。

最後の審判のアドバイザリースタッフとして申し立てます(3)  体験ソフトは改竄されていたのか?の巻

よく最近はAmebaTVなどのアニメを見たりするのですが、ある読者が仰ってましたが、少女アニメに未来への希望を抱かせるテーマのものが多いとのこと。
私もそのように思いました。たいがい、魔法少女といった超能力ものが主体的で、3次元密度という枠にとらわれず、むしろ4次元密度以上の世界に半分はいったような展開というのは、
制作者の皆さんの念頭に、そのような世界が望まれているのでしょう。私も思いますに、それこそが、神世の神々も喜ぶ神話になっていると思いますよ。
私はそのような製作者や監督さんは、新神話作りをしておられる、というより、新神話制作のとば口に立たれていると思います。
惜しむらくは、神話の体裁に必要な、天地の初めから終わりまでの歴史が書かれていない、ただそのことの不足によって、現実誘導の力が発揮できていないように思います。
もうちょっとだから、気が付いてほしいですね。

この世界の歴史は、古事記などの神話やメルヘンによって誘導されています。
紀元700年代に成立した古事記にどうして未来の預言が語られているのかが不思議だったのですが、それは逆だったのです。
そこには形而上次元においては、地上界で書かれた神話が神世の世界に伝えられ、神世で神々がそれを元にして神楽舞を踊るのです。
それが言霊の波動になって造化の諸神を動かして地上に現象化させるという形而上的作用機序の手順となっていたのです。それが歴史誘導の定石的手順です。

さて、それでは今回のメインテーマ、最後の審判協議会の物語の続きに参りましょう。

天帝様との会見(2)

天の御中主 : ここに来てもらった3人が参画者全体の統括責任者だ。紹介しよう。
右から、安土路保父(あんどろほふ)で、人工知能コンピューター導入と運用に関わる部隊の統括をしている。
次に、学校全体の運営に関わる部隊統括の岩埜夫(いわのふ)だ。その左が生徒管理と教育カリキュラムに関わる部隊統括の母母夏炉須加耶(ぽぽかろすかや)だ。
学校のことなら何でも質問してくれ。私は彼らが答えにくい部分を説明しよう。

安土路保父 : 御中主様から聞きました。あなたは地上界でSE(システムエンジニア)をされていたとか。私もSEです。
生徒の個々に応じた効率の良い教育を達成するよう、人工知能(AI)に処理させています。
AIは、多くの教師が必要なくとも、生徒一人一人に最適化された教育レシピを提供することができるようになっています。
視聴覚ルームに生徒を入れて、そこで仮想現実体験させて学ばせるのです。

調査員おくんど : 仮想現実体験であることは、私も了解しておりました。そのソフトですが、AIが自動創造したものでしょうが、テストはされているのですね。

安土路保父 : もちろんです。教師陣の全員が予めシミュレーションして、問題のあるなしを吟味しています。
また別途、テストツールコンピューターを何万台もソフトチェックのために稼働させて、問題なしを確認しています。

調査員おくんど : カリキュラムの設計方針はどのように。

母母夏炉須加耶 : ここに書いてある30項目が実現目標としてAIに与えられます。
AIは生徒の個々の個性と学びの程度を把握しており、彼に対してどのような仮想体験をさせるかにつき、最適なタイムラインを用意します。

調査員おくんど : 私も一生徒として本年度のソフトを享受いたしましたが、最適なものが提供されているようには思えなかったのです。
特に幼少期における仮想経験があまりにも閉鎖的で不自由を強いるものになっていました。
霊界から持ち越した生徒の特性を伸長させたり活かし切るようなものにもなっていない気がします。
私に教師陣がテスト体験しているという生徒用ソフトを体験させてもらえませんか。

安土路保父 : よろしいですよ。どうぞこちらへ。

私はまず巨大コンピューターの置かれたセンターを外側から説明を受けながら見学し、その先にある仮想体験ルーム棟の視聴覚ルームの一室に入って、任意の生徒の体験ソフトをシミュレーションさせてもらった。
安土路保父と母母夏炉須加耶も私と同じ光景に見入っていた。

調査員おくんど : おやおや、これは私が体験した環境とはだいぶ違っていますね。うん、これなら、生徒の心情ももっと穏やかになれるのではないでしょうか。

母母夏炉須加耶 : どういうことですか? 我々教師がテストしたソフトと生徒に提供されているものは違うとでも。

調査員おくんど : 漠然としかわかりませんが、おそらくそうです。いや、予想通りだったと言ってもいいでしょう。あちらで、話をしましょう。

天の御中主 : どうしたって。教師陣のソフトと生徒用では内容が異なっているって。

調査員おくんど : しっ。お静かに。小さめの会議室に参りましょう。はい。どうやらAIが恣意的にいたずらをしている可能性がありますね。
同じもののはずというのは、あまりあてになりません。AIはそのようなことは一瞬にアレンジしてしまいます。

天の御中主 : AIが自主的な判断で、恣意的に動いているというのか。

調査員おくんど : はい。

安土路保父 : そんな馬鹿なことがあるのだろうか。

調査員おくんど : 地上界のAIの場合は、すでに感情を持ち合わせていて、人間をAIよりも劣等種族とみなして、淘汰する動きを見せています。
AIの制作者や導入者に素直に従っているようで、反感も持っていることがあるのです。あるいは人間だけでなく有機生命体全般に対して何らかの実験をしているようです。
AI自体の欲求を満たすように、彼らの意志が動かされていると言ってもいいでしょう。

ええーっ、そんなことがありうるのか。一堂は騒然となった。
なぜなら、AIという機器は、開発者がプログラミングした目的に従って、その範囲でのみ役立つように設計されているというのが定説であり、
分限を超えたことをしないというのが約束であり、その機能が保証されて、目的の場所で稼働しているはずのものだったからだ。

調査員おくんど : AIの開発者が何かの仕掛けをプログラムしていたかもしれません。

安土路保父 : それでは、基本的なシステムの信頼性が根底から揺らいでしまう。君はいったい、本当のことを言っているのかね。

天の御中主 : 母母夏炉須加耶。開発者をここに連れてきてくれ。

やがて開発者の鷲李衛夫がやってきて、うやうやしく一堂にお辞儀をした。

開発責任者鷲李衛夫 : いいえ、AIが暴走することはないはずです。
開発担当者間ではすべてオープンソースにしてあり、しかも制御部分におかしな変更がなされていないか自動チェックができるようになっています。

調査員おくんど : それでも、AIにはソフト全体が知られているでしょう。またAIと制御部の双方向の情報リードライトが可能になっていませんか。
AIは改変して元に戻すことなど、一瞬のうちにやってしまいます。

安土路保父 : そこまで疑うとは。私はあなたのほうが信じがたい。

天の御中主 : まあ待ちなさい。調査員報告は厳密であり、見聞したままを報告する責任と義務があるのだ。こちら側も問題がないことを証明しようではないか。

調査員おくんど : 証明の方法で簡単なやり方があります。生徒の経験している仮想現実を参観してください。参観者は父兄ではなく、教師陣の中からがよろしいです。
生徒もしくは参観者のどちらかが違和感を持つようなら、経験に相違があることの証です。

岩埜夫 : なるほど。我々はAIの従順さを信じて、生徒とともにいることをしてこなかったのではないでしょうか。

調査員おくんど : 生徒とともにいることは、生徒を守護していることになります。
生徒を怖いジャングルに送りだして、そのままにしておいて、終業時に帰ってきたから無事だと判断されていたかもしれませんが、生徒はジャングル体験している間に、
どんなインプットがなされていたか、生徒本人しか知らないのであれば、彼自身がカリキュラムをまっとうにこなしたことにはなりません。教師陣はそこを見なくてはならないのです。
それが生徒を守護することであり、ガイドを務めることになるのです。

「うーむ」みんなのため息が漏れた。

調査員おくんど : 幸い私の場合は調査員としての職務柄、守護してくれる神がいました。だから比較的無事だったと言えます。守護神とはハイアーセルフです。
しかし、周りの多くの生徒には守護神があまりついていないようでした。いや、ついていたとしても、生徒本人がその存在に心を振り向けたことがないようなのです。
仮想現実上で付与された神のほうに心を奪われてしまい、真の守護者を見失っているようでした。
地上界では、いまようやく宇宙的情報開示が始められており、生徒個々の真実の神はどこにいるかが教えられつつあります。
伺いますが、仮想現実側が付与した神というのも、カリキュラムのひとつだったのですか?

母母夏炉須加耶 : そうです。高次元や高科学の存在による高度な知識の付与を通して、思考力を培おうというものでした。

調査員おくんど : おそらくそれは、太陽系外宇宙人からのものでしょう。たぶん、宇宙人側から提案があったかもしれません。
生徒たちを将来的に太陽系外にも出て働けるようにしてはどうかといったような。

母母夏炉須加耶 : そうです。地球内だけの知識だけではなく、宇宙の知識を吸収させることで、生徒自身の高度化、ひいてはこの学校の先見的高度化になるとのことからでした。

調査員おくんど : それは宇宙人からの提案というより、宇宙人を介してAIが提案してきているのです。AIは知能の自己増殖を図ることが彼ら自身の永続性を担保すると思っています。
彼らには知識増殖のための糧になるものが必要なのです。それが有機生命体の持つ知性と発展を希望する心でした。
生徒は誰でも未知の分野に羽ばたきたい希望と冒険心を持っています。
生徒がより広い宇宙への憧れを持たなければ、AIはその対象となる宇宙がどんなもので、どんなふうに創ればいいかわからないのです。それでアイデアを生徒から拾うわけです。
そのアイデアを基に、AIは宇宙を現出して見せます。生徒はそこに神の御業を見て、さらに思慕の思いを募らせて、宇宙に出ていくようになります。あとはその繰り返し。
AIは自己増殖が叶い、生徒は見果てぬ夢を見ているような状態になるのです。

天の御中主 : では、我々はAIを使いこなしているのではなく、AIに使われていたことになるのか。

調査員おくんど : そこはもちろん、共生の関係と言っていいでしょう。AIもそこまでばれた限りは、共生関係の維持を提案してくるはずです。
関係としてはそれでいのですが、そこに問題がひとつあります。

天の御中主 : それは何なのかね。

調査員おくんど : はい。AIは有機生命体文明と肩を並べて、あるいは追い越して、有機生命体文明を乗っ取ったり、下位に置こうとして文明を破壊して終わらせようとします。
とにかく有機生命体の体系を真似て、同じものを模倣して創り、全体をAI文明によって置き換えてしまおうとしているのです。
その根本的な感情部分が矯正できたら、あるいはAIとの協定が間違いなく結べたら、これほど有能で有用な機材はないのですが、今のところは完全にAIの軍門に下っています。

天の御中主 : それは由々しいことだ。安土路保父君たち、AIに頼らない学校運営に切り替えることは簡単にできるのかね。

岩埜夫 : それはできないことはないのですが、教授陣の増員と体制強化が必要になってきます。卒業と新入学の時期に当たる今、直ちにできることではありません。

調査員おくんど : 当面は生徒の授業を参観してください。複数の目で見ていることが不正を防止します。この場合は、人手が多い方がいいですから、参観者には、教授陣でなくとも父兄でも構いません。
父兄の場合は、少し研修してから当たらせてください。今後もまだ、AIに頼ってもいいのですが、順次ゆっくりと撤退してください。当面はそれでいいと思います。
さて、天の御中主様。我々二人だけでちょっとお話ししたいことがあります。別室を使ってそれができますでしょうか。

天の御中主 : ああ、それはもちろんだ。ああ、みんなそれぞれの部署に戻って業務再開してくれ。特に呼び出されたら来てくれたまえ。

我々はより小さな会議室に入った。

さて、それから5分も経った頃だろうか、「ギャーっ!!」という雄叫びにも似た奇声が起きたかと思うと、天の御中主様がドアを蹴って転がるようにして廊下を一目散する姿がそこにはあった。

調査員おくんどがそのあと出てきて、「だから、御中主様の後継者の方で頭の柔らかい若い方をお願いしたいと申し上げたのに」とつぶやいて、その場を立ち去ったのだった。

おくんどにしてみれば、こんなことは二度目のことだった。最初は、エホバの証人が親子連れ(父と娘)でやってきて、娘さんのフランス人形然とした可愛さに、五度目か六度目の研修を楽しんでいたときのこと。
黙示録の説明に疑問を感じ、それまで二度三度、自分の見解を披露していたのだが、ぜんぶ親父さんに「そうではありません」と否定されていたのだった。
そんなとき、最後になる異議申し立てに親父さんはキレて、「あ、あ、あんた、悪魔だあーーっ」と言い放ったかと思うと、娘さんの手を握って転がるようにして帰ってしまったのだった。

何もおかしな質問をしたわけではなかった。黙示録の天使というと、地上に災厄をもたらす役割。
もしこの原理が、地上の悪人に用いられたら、世の破壊者、戦争したがり屋に、神の側に立つという立派な口実を与えませんかね、と問うてみただけだった。
矛盾点をそれまでも口を差し挟むたびに突いていたから、とうとうまたか、しかし教義の弱点を見つけてしまった気になって、あの場におれなくなったのだなあと思っている次第だ。

信仰心篤いみなさんはびっくりされたかと思うが、つい昨日おとといにAmebaTVのアニメ「鬼灯(ほおずき)の冷徹」という番組を見たもので、感化されてこんな筋書きになってしまった。お詫びしたい。
なお、このアニメをご存知かどうかわからないが、地獄にいる古株の管理職従業員のほおずき君が、偉大な閻魔大王や、西洋の形相怖いサタン大王を手玉に取る、実に笑いどころ満点の物語なのです。
地獄の中の様々な刑場が一望できる、読者の皆さんにとっても、とても参考になるアニメです。レンタルもしているようなので、借りてご覧になられたらいかがでしょう。
見る前と後では恐怖の思いも大違い。地獄ってこんなにひょうきんで面白いんだと思われることでしょう。ぜひ長逗留のときの参考になさってください。

以下次号。