ボンベイのブー

猫でもボンベイという種類のブーはフーやウーと違って、目はほぼまん丸で、じっと見つめる癖もあるため、まさに注目の的になっていると錯覚を催すほどです。他所猫に追いかけられているときでさえ、目を皿のようにして走ってるんですから。
飼い主に可愛がられるため寝転がる愛嬌を小さいときから今に至るまで持ち続けていて、飼い主を見つけると足元にまとわりつくように寄ってきて、見上げて相手にしてもらおうとするので、家猫にするにはもってこいの種類でしょう。ただちょっと、毎度うっとおしいのがありがた迷惑なところ。
フーが育児に関心がないぶん、ブーがてて親がわりを務めています。子猫たちを噛んでみたり転がしてみたり、人間で言えばキャッチボールでもする感じでしょうか。よちよち歩きからぴょんぴょん飛び跳ねるようになる頃に積極的に関わってくれるようになりました。その意味でも家猫だなと思えます。
というより、あちらの世界ではブーとウーが夫婦でフーが息子という関係なんでしょう。親としてやるべきことを知っているのはブーであり、フーはまだどうやって子育てに関わっていいか分からない独身者(僧)なんでしょう。まさにあの夢の通りの具現と言えましょうか。
ウーには貴重な体験をさせましたから、もう避妊させるつもりですが、ブーはただいまウーといい仲を醸成しています。


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