超常夜話

弁天様の幾何学があります。それは図にしますように、姉妹に割り当てられる比率(7:2)のスパンとして出てまいります。この場合は、市寸嶋姫(妹)と奥津嶋姫(姉)の持ちまわった時間のスパンとして出てきました。
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最初に奥津嶋姫が私の刻限を破り、しばらくして市寸嶋姫が私の関心をさらいました。そして妹神が急転直下、晴天霹靂の突然さで別れて行き、最期に言い残した言葉が「あなたとは、ちょうど2年でした」というものでした。その言葉の鮮烈さは、すでに見出していた弁天様の幾何学の、市寸嶋姫の比例配分の2という数を彷彿と思い起こさせました。
やや後に、奥津嶋姫との邂逅があり、そこから心の蜜月が開始されたのですが、どうしても幾何学配分が気になったものでした。奥津嶋姫の数は7です。1999年の末から、まるまま時間をとったとしたら、2+7=9年。そこに邂逅までの空白の1年を足したとして、10年つまり、2009年いっぱいが奥津嶋姫との、曲折を孕みながらも付き合いのあった時間ということになります。まさに奥津嶋姫の化身は、2009年の私の還暦の誕生日前日を最期に、連絡を絶ったのです。
彼女の生きることについての命題は、「何のために生きるのか」でした。
主婦としての家庭生活は、実子あってこそ意味を持つと考えたのかも知れません。でなければ、ただ不自由なく生きたとしても、生活感が湧いてこなかったのでしょう。当時の日記には「死んだように生きる・・・」という言葉を、文字サイズを大きくしながら何列も書き連ねていました。
むろん昨今はそのようなことはありません。本人は円熟して、家庭にあることの真の意味を知ったのでしょう。ご主人との蜜月を、行動を共にすることで満喫されていました。ご主人も立派なかたで、彼女を第一に考えていました。双方の不断の努力によって、長年の連れ添いを斬新さで更新されていたようです。
さて、今度は私事になります。いま三猫を育てて7か月が経過。ここは山中とはいえ今年も暑くなってきました。日中の三猫たちは暑い中、グロッキー状態を呈して眠りこけています。冬の寒い中なら濃密な毛で覆われていれば、耐えられもしましょう。この暑さの中では凌げるものなのか。それこそ、彼らに「死んだように生きる」ことを強要しているようで、とても辛いものがあります。そこで、ひとつ奮発して、エアコンを導入することにいたしました。
三猫は夢で見たように、四神獣・白虎の化身。キトラの白虎のいかつい表情によく似ていますし、頭頂ハゲ(落ち武者風)のように、キトラにも描かれています。
白虎であることを鳴り物入りで示してきたということは、またもや新神話関係者だということです。しかも三神とも夢の中では眉間に第三の目を、つまり三つ目での登場だったのです。だからでしょう、私の言うことはむろん、私の卑怯な心根までも理解しているのです。だから、彼らにそっぽを向かれたら、何が理由かを真剣に考えてしまいます。けれども最近は、一匹にそっぽを向かれても、ほかの子らがフォローしてくれるようになりました。それというのも、私の心から湧いて出てくる愛は万生共通のものだからでしょう。それはかつての協力者たちの味わったものと同じものです。それだけ一生懸命に彼らと向き合っているのです。