曲名 六甲UFO喫茶
カテゴリー: だるまさんがころんだ(猫関連)なのだ
リタイヤ
みんなよく集まってくれた
見渡せばそう多くはない
これが幾度もの舞台を共演した座員なのだ
最後の舞台は出し物は陳腐だが
私にとっては仕事納めの餞別の会
演劇半分挨拶半分
人の役が当たった者は
ただ挨拶のため面白くもない役柄をこなし
人の役が当たらぬ者は猫になって
私に挨拶に来てくれた
私はまもなく座を降りるよ
幾度も繰り返した舞台のつきおい
長いおつきあいだった
私はものの順番として
リタイアさせてもらう
あとはみんなでよしなにやってくれ
新しい者も入ってこよう
舞台とは芸とは何か教えてやってくれ
そしていい舞台をこなすんだ
もう会うことはない
これが見納めだ
だからといって二年も三年も顔つき合わすことはない
ほんの通りすがりの猫という挨拶だってある
私には分かっている
挨拶に来てくれたと
忘れるものか
十分友情を尽くしてくれた
舞台の友たちよ
さらばだ
魔王
魔法が効かなくなったのではなく
効かなくなったように見える魔法を
より大きな魔法で包んで
効かない課程すらも魔法の中に取り込む
これが優れた魔法使いというもの
人から見れば荒唐無稽
子供じみた空想遊び
それゆえ魔法使いは人の世と乖離しながら
人の世を掌で操る
魔法使いは劇的
それゆえまるでサーカスの芸人にもういちどとばかり
アンコールを求めて集おうとする
そのような贔屓筋に対して
特にかのピエロは
ご愛顧にこたえてしあわせをふりまく
そしてピエロは最後のときを迎える
アンコールは終わった
みんな幸せな気分でおうちにお帰り
シンクロナスの余韻にみんな浸ったことだろう
あとは平穏な日々がみんなを覆う
みんな帰り座のしらけたテントをたたみ
ピエロは忌まわしい終末計画の書いた羊皮紙を丸め
重い棺おけの扉を開き中に入り
扉を堅く閉めて永遠の無へと旅立つ
棺おけに火を放て
かのもの再び生ぜざらんがためなり
元祖 ご当地UFOソング
古いファイルを見つけてきました。
UFO撮影活動を始めた頃の作品であります。
元祖 ご当地UFOソング (再生は矢印をクリックのこと)