そして、日本おめでとう。
冬季オリンピックの最高峰の女子フィギュアーで「金」。
不祥事や政争のあけくれに、自信を失いかけた国民が復活。
それにしてもすばらしかった。
フィギュアスケートのフリーは芸術性がなくてはならない。
みんなの技はレベル4の連続だったが、それがいくつもの技のパッケージで提供されているのではあっても、リンクいっぱいに連続性ある美術を描くものであるべきなのだろう。
技の一つ一つはテンポがゆっくりでも、なめらかさが見事に出ていた荒川さん。
そのゆとりは女王の貫禄を思わせた。
長い長いたゆまぬ練習。
それをいざ大舞台で100%発揮させるためには、イメージどおり、無心に演技できること。
その点、いちばんいい曲を選んだのも、やはり荒川さんだ。
この曲からは精神を高揚させるパワーが出ている。
曲に乗ってしまえば、身が心と共に軽くなるはずだ。
彼女の転機をもたらしたのもこの曲という。
プッチーニのトゥーランドット。
心を自由に解き放たせる魔法の音楽である。
会場全体もこの曲に魅了されたところが大きかろう。
村主さんは技において最高だった。
ただ、演技で楽しめていることをもっとアピールすればよかったと思う。
笑顔がもっとほしかったな。
よく使われる曲よりも、心をリラックスさせる曲と出会うべきだろう。
まだまだがんばってほしい。
安藤さんは、まだこれから何度もオリンピックに挑戦できる。
それまでいっぱい練習し恋をし、自分のスタイルを作っていってほしいね。