困ったことになりました。
どうすればいいのか、ほとんど分かりません。
いやはや、なんとも、はてさて、こらまた。
いきあたりばったりになるしかないでしょうか。
猫の話です。
昨今、100m離れた家に寝起きする猫軍団がうちの敷地ばかりかベランダにまで出没しておりました。このため、メス猫のウーがストレスを抱えてしまい、彼らの影を見ると攻撃性をあらわにします。というのも、まだ小さい頃に、彼らの脅しや攻撃に遭い、何度も家に飛んで逃げ帰ることを繰り返しているのです。いちどは、戻ってきて舌を出して形相すさまじく過呼吸症状を呈したこともありました。病院に連れて行かねば死ぬのかと思ったようなことでした。また最近では、あの階段をヘイズも真っ青になるほどのスピードで駆け下ってきて、細く危険な猫用通路を一目散して、あっというまに私の部屋に飛び込んでくるようなことも。もし足を踏み外したとしたら、骨折程度ですまんでしょう。(網戸の窓からたまたま目撃していたのです)
これではウーがあまりにも可哀想なので、他所の猫であろうが野良猫だろうが、近づけてはならない。見つけたなら、痛い目にあわせてでも、来てはならないと教え込む。その気持ちで、何度か接触までして、そのたびに私が怒っていることを示し、一度などカウンターで蹴ったことも。ところがそれでもやみません。ウーがメスのオボコということも見抜いているのか。ならばしつこかろうな。
角なる上は、ベランダから一歩室内のベランダに侵入した段階で、隔ての扉を閉じて、室内のベランダに閉じ込めて思い知らせてやろうと、仕掛けを作ってやってみたのです。すると、見事に引っかかったのです。ところが、室内のベランダから外界にはどこにも隙間のないようにしていたはずなのに、二箇所ばかりもれがあり、おそらくはそこから脱出されてしまったのです。
よおし、今度こそはと、すべて完璧を期して待つこと。やはり毎晩のように侵入してきていたため、またも入ってきたのです。当時私と寝床を猫たちは共にしており、入ってきたら寝ていた彼らがすっくと立ち上がってその方向を直視するので、気配で以て私も起きる癖がついております。来た。いまだ。ところが、私は仕掛けの紐を勢いよく引きすぎて、今度は紐が切れてしまったのでした。扉は開いたまま。当然、そのすきにドロ猫は一目散。惜しい。くそっ。またやられたか。このドジ。まるで下手な釣り人のようです。
そして紐をしっかりとさせてまた寝入ったのです。するとまた猫たちが起き上がった反応が。よおし、今度は大丈夫だからと、引いたところ、ばたんと扉が閉まったとたんに、縁柄の漫画のような猫が二匹続けてひょこひょこと私のほうに親しげに寄ってきたのです。な、なんじゃこりゃ!?
目が覚めてみれば、それは夢だったのです。確かにその頃ひんぱんに侵入しまくって、うちの猫たちを威嚇してパニックらせていたのは二匹いたのです。それ以外にも何匹かいるわけですが。他所猫軍団は総勢10匹ぐらいいましたか。その中に、たまろの兄弟の黒猫もいるわけです。たまろの母猫の銀猫もいます。その中で、5匹ぐらいが我が家をターゲットにしていましたか。このときは二匹。
夢で、二匹が帰順の意を表していると思えたのです。ほんとうは、ここで飼ってもらいたいんですよ、と感じたことでしょうか。しかし、すでに先猫がいて、これを追い出さねばと思って嫌がらせしていたのかも知れません。なにしろ、彼らのほうが当地では先輩であり、テリトリーにもここを含んでいるからこそ、銀猫が縁の下でお産もしてしまったのでしょう。しかし、この敷地内は私側のテリトリーであることは当然です。入ってきたら、石を投げつけてでも追い出す。その態度を徹底せねばと思っていたのでした。
ところが、こんな夢を見てしまうと、強気で追い回す気になれなくなったのでした。その前にも三匹の猫について、三つ目の白虎ご一家のおなりー、といったふうな夢を見ていたりしますし、どうもこの手の超常的切り口をみせられてしまうと、私はとみに弱いわけです。彼らとそれ以後も、よく顔を合わせるわけですが、追うにも本気になれず、猫のほうもじっと畏まっていたりと、なにやら双方ともおかしなムードになってきておったのです。
それでもうちの三匹の猫は、彼ら一匹とでも鉢合わせしてしまうと臆して逃げ帰り、特にウーは相手を注視してしまうためか、追い回しのターゲットにもされてしまいがち。私は、やはり心を鬼にして。そのうちまた仏になり。こんなことを繰り返すうち、ブーとフーが相手方と打ち解けて、気安く付き合いだしたのです。しかしウーはそうはいきません。よほどひどい目に遭ったのでしょう、絶対に打ち解けたりしません。
私はウーを守らねばなりません。わが子同様ですから。よくありそげな親バカのように、学校にまで食いついていったことでしょう。当たりもしない石つぶてを集めたり、手に持ちやすい棒切れをいくつも用意したり、懐中電灯も5,6個になり、ウーが警戒色を出すつど、侵入者の影を追う日々となったのです。
ところが、さらに偶然のこととは思えないことが・・・玄関先の道路ぎわで、当地に長く定住する方がたまたま散歩で通ったときに話を交わしたのですが、なんとこの他所猫軍団はこの先のAさんが飼っている飼い猫だったものではなく、さらに奥にある”桃源郷”という看板を出している家の持ち主の前の持ち主が飼っていた猫だというのです。
ペルシャ猫をベースに、混血など含めて10匹以上いたようですが、家を転売した時点で放置して去るという人間がいるのです。桃源郷とは理想郷のこと。それこそ、私の行き着きたいところです。そこに住んでいたのは、それに相応しくない人物だった。ま、そうだから出て行かざるをえなくなったと考えればよろしいか。では入ってきた
のは? 可哀想な猫たちが戻ってこようとするのを、追い立てたんでしょう。Aさんは野良になった猫たちを見るに見かねて、えさをやり始めたため、とうとう居ついてしまうようになったのだとのこと。Aさんから直接聞いたのでないから信憑性があります。
私はAさんのとこに抗議に行こうとまで思っていたのでしたが、梯子がはずされてしまいました。それより、ドロ猫とはいえ、人間の勝手で辛い目に遭った猫だとわかりますと、またまた仏になってしまいます。
うちの三匹は、それぞれ食事の嗜好が異なり、とくにウェットフードにおいて残飯が出やすいので、それをもったいないからと、外に出して置いたりしたものですから、ひとりでに彼らに期待を抱かせてしまったようなのです。まあ翌朝などには容器がぴかぴかになるほどしっかり食べ込んであります。うちの猫は猫わけするのが常なものですから、これが食事をもらう側の礼儀だよなと、またやりたくなってしまうのです。もしかしたら飢餓状態でやってきてたのかも知れませんね。たまたまえさが出ていないと、ベランダまで侵入してきていたといったことかも知れません。
それがついに、事情が掴めてきたのです。まずは、ブーの私への態度が露骨に悪化したのです。おいしく食べるはずのウェットフード(カルカンのパウチシリーズ)を出すと、口を二三回つけただけで、プイと去ってしまう。黒缶パウチを出しても、そんなふう。私は頭にきて、もうそんなことでは出さん、勝手にどこへでも行って食べてきなさい、いつも捕っているトカゲを食べなさい、などと罵っていたのでした。ところが、ブーには残飯を大量に出させるという高度な政治的配慮があったようなのです。(ホンマかいな!?)
そしてもうひとつ、どうやらAさんちで、猫を処分しだしたようなのです。長老格のペルシャ猫をはじめ四匹ほどがすでにいなくなっていると思っていたものでした。そして、大型の三毛猫と共にベランダに侵入してきていた、犬のボクサーのような顔の猫が、とうとう拙宅の表道路に一日中居候しだしたのです。(すでにビデオで出してますね) うちの三匹の猫たちは彼らがいるとおっかながります。特にウーはみんなと外出したあと、その猫が表に居座りますと、家によう帰ってこないのです。深夜2時ごろにようやく帰ってくるようなことも。それでまた心を鬼にして追っ払う。ところがそれもつかの間、またやってきているといったことで、この二匹は夢に出てきたとおりに、近隣に居ついてしまったのです。
おそらくこの頃には、えさを十分にはもらえていなかったのでしょう。夢を使ってでも救援を求めていたようです。猫というのは、人間が彼らの言葉や思いを理解しにくいためでしょう、啓示夢をつかってくるのです。
そして昨日、とうとうボクサー猫は道路わきで身動きせずへたりこんでいました。三毛猫はボクサー猫を気遣ってか、階段の中間で長い時間じっと座って、えさをねだっている様子をみせていたのです。私が残飯を持って出ると、三毛猫は逃げてしまい、ボクサー猫が道路わきで「フニャー」と言っているのです。そこで私は、そちらのほうにえさを置きますと、何度も「ふにゃーにゃーにゃー・・・(どうもありがとうごぜえやす)」と挨拶をしているのです。毛並みは乱れ、抜け毛も相当あり、身体はがっしりしているものの、胴は背骨にくっついて、見るからに飢餓か病気という感じがします。私は「いいってことよぉ。また(残飯が)出たら、もってきてやらい」と、ついつい約束してしまうわけで、いっそう期待を持たせてしまったようで、今日は「何とか仲間に加えておくんなさい(ふゃーふゃーやーややー)」と私の足元にすりすりしてくるのです。その動作、どうもブーに似ています。はー、そうか。
ブーは比較的、他所猫のことを嫌っておらず、一度は喧嘩した相手ながら、温情的に付き合っていたようなのです。それで相手に私の泣き所を教えたのかも知れないと思ったのでした。
「だめ。あっちのうちに帰りなさい」とあちらのうちのほうに歩いて手招きしても、じっと道路にへたりこんで動きません。うちの三匹のほうが先に来ています。よほど辛い目に遭ったのか、それとも無残な方法で追い出されたのか。病気猫とみて、他にうつさないために追い出されたのかも知れません。お金持ちに違いないのに、血も涙もないのか、それとも長らくえさをやり続けることが嫌になったのか。病気がうつるとよくないと思ったのか。ならば姥捨て山に行けと追い出したことになりますね。
三毛猫のほうがよほど同胞思いです。共に救援を仰いでるんですから。そしてブーは、その事情を汲み取って、協力していたのでしょう。へたりこんだボクサー猫を、ウーは「ハーッ」と威嚇していましたが、ブーとフーは近場に座って温情の目を向けておったのです。だから、ウーとブーの仲はいまあまり思わしくありません。ブーがちょっかい出そうとするものなら、例の「ハーッ」と爪のよく効いた猫パンチで応戦。容赦ないから、フーは鼻に猫パンチを食って、赤い斑点を作っていました。とにかく、二匹のオス猫は優しい。頼りない。ウーをボディガードすることなど微塵もなく、自分だけで難を逃れている。近所づきあいは上手になるでしょうが、おいおい、私というスポンサーがあっての話ってこと、わきまえておいてもらいたいものだね。
また明日からどうなるのか、たいへん困りものです。
こっちもたいへん困りものです。流失が止まっていないかも知れません。それどころか、もっと大災害になる人為的必然性が示されています。
https://www.davidicke.jp/blog/20100627/#extended
2010.7.19追加記事
今朝の8時ごろ、あのボクサー猫、道路際でへたらず、階段の下付近まできて、私の出てくるのを立って待っております。階段の上段には、三毛猫がさらにその前から座りから寝そべりに代えて待っておりました。こんなふうに来られたら、用意はしておったことながら、出てやらねばとなります。家の中からはあの窓から網戸越しにウーとブーがすでに観覧体制にありました。私はウーには見られたくなかったのですが、やむなくウエットフードを100gほど皿に入れ、このたびはビデオを片手にかけて出かけたのです。階段のところでボクサー猫がしきりと鳴いて足に絡みつくようについてきます。私は、この敷地内ではやれない、なるべく遠いところでと、道路を北上して、足もしどろもどろになるので、もう仕方なく道端に撒いてやったのです。するとまた「ふにゃーふゃーふゃー(ありがとうごぜえやす)」と、えさを見ながら言っております。
昨日よりかなり元気でした。猫もえさのあるなしが死活問題になるようですね。
そしてあろうことか、私は三匹が暑さでグロッキーになって寝ている昼ちょうどくらいに車で外出したのですが、A宅付近を通りかかったとき、なんとボクサー猫が道路を駆けて、A宅の敷地の急峻な坂をひょいひょーいと駆け上がったのです。そして車の私と顔合わせ。
何であそこまで元気になれるのだ????? うちの猫のほうが負けてるではないか。こんなことがあっていいのか。たくさんの想いが一瞬のうちに去来したことは確かでした。そして・・・。
こんにゃろー、との想いは空しく空を切り、「またなー」と声をかけている自分がいたのでありました。(お前はバカか。いえ、ニコサルです。ドテッ)
2010.7.19 20:00追加
案の定などと言いたくないのですが、デービッド・アイク氏ご指摘のようになってしまう方向にあるようです。
メキシコ湾の事故油井付近で油漏れ、密閉ふたに異常か
米メキシコ湾の原油流出事故で、米政府当局者は18日、事故があった油井付近の海底で油が漏れ出しているのを確認したと明らかにした。英BPは、新たなふたの試験で原油流出を食い止めたと15日に発表していたが、ふたに異常がある可能性もある。BPはこの日、来月に予定されている油井の完全閉鎖までふたの試験を続けたいとする意向を示していた。
米政府は同日夜、政府の事故対策本部長を務めるタッド・アレン氏がBP責任者のボブ・ダドリー氏に送った書簡を公開。その中で、油井付近での原油漏出に加え、油井口にも異常らしきものが認められるとしている。また、もし油井口付近の漏出が確定すれば、油井にダメージを与えることなく、ふたのバルブを速やかに開放するための手続きを文書で提出するよう求めた。【ロイター 13:01】