あべこべ物語・・・神話編(Ⅳ) 史実改竄史書もしっかり読み解けば分かってくる

参考 https://hwm5.gyao.ne.jp/tukinohikari/4_amateru_kisaki/amaterasu_12kisaki_table.html
持子早子は北の御座所に位置する、いわゆる大奥の北の政所という重要位置にあって、天照大神の正室であり、持子は十二后のうち優先的かつ最も早く、男子穂日尊を生んでおりました。本来ならば、天照大神の跡継ぎは穂日尊であるはずでした。その後、早子に弁天三姉妹が生まれました。これも禁中の慣わしとして北の最上家政所が優先されたということで矛盾はありません。
ところがホツマツタエは南の御座所の瀬織津を正室であるとしました。これは禁中の慣わしとしては違反であり、大きな矛盾点です。それを平然と額面どおりに扱う研究者や宗教家というのは、どんなにご高説を垂れておられてもアウトです。もし瀬織津を正室にするなら、まず持子らを北から排して瀬織津を北に据え、その上で正室としたと史書ならせねば、片手落ちというものです。
なぜその手間を渋ったか。もともと歴史の改竄を意図したものであり、庶民に知れたところでどうなろうというものでもないといった、いい加減な製作がなされたからでありましょう。あるいはそれが史実だったなら、神代の時代にいい加減さが混入したからそうなったと言うしかありません。
私は実際、神代の時代にとんでもないいい加減さが入り込んだと見ます。その反映であるホツマなどの史書も、いい加減なものになってしまったと。規律も何もかもが、ある時点、ある事件を境に、なくなったのです。それが、国常立尊の暗殺と天照大神の幽閉事件です。
ホツマは天照大神のことを天照神としています。古事記で大神となったのは、歴史書の改竄が庶民、諸豪族の納得了承を得てことごとく成功したゆえに、女神にした上で大神とし、男神より上位であることを庶民に示したのです。当時の諸豪族の誰もが反抗できないと見て行った、二重三重の思想的陵辱であることは紛れもなく、傲慢なこと限りなしと言うべきです。研究家や宗教家がその辺を見抜けないというのは、無能も無能、官憲機関への媚び諂いに終始していた感が臭います。つまり嘘を糊塗するために仕立てられた研究家や宗教家しかいなかった。
最も掴み易いはずの大和言葉の語義からしても、瀬織津は瀬を折って淀みや災禍を生じさせるの意義があり、イザナギが中津瀬に下りて黄泉の国の穢れを落とした際に生まれた穢れの神八十禍津日に同じとされるのも無理からぬわけです。ヤソマガツヒは長期にわたる災禍の時代という意味で、これが太陽神に成り代わった(入座した)ならば、天下が暗くなるのも道理というものです。つまり、災禍の理念がこの期間のテーマになってしまったというわけ。すなわちアマテラスの岩戸隠れは今なお続いていて、その幽閉を解くために今、我々戦士たちが送り込まれており、太陽神復活劇はこれからのこととして見込まれているのです。
また、持子の子の穂日尊は古事記には、国津神の国に行き、居心地のよさに帰化してしまった神となっています。実際、国津神の国、地球への先遣大使として行ったのでしょうが、天照大神がまだ幽閉前で、しっかりとした下賜を与えて友好親善の方針で行かせたに違いないのです。彼こそは地球の次代を担う神として予定された者であったでしょう。
ところが、その直後に国常立尊暗殺と天照大神幽閉事件が起こり、いわば神界での大騒乱となり、男神天照大神の不在とそれに続く女神天照大神としての瀬織津擁立劇において、持子早子の追い落としがあり、子の穂日も帰還不能となったに違いなく、不在をいいことにそのまま反逆者としての汚名を着せられたものと推測されます。
諸神諸侯は、中央で起きた事件に頬被りすれば本領安堵するを条件に、多くが保身に回ったわけであり、むろん中には正義の神々もいて、スサノオは兄神亡き後の正嫡としての自らの当然の権利を主張したものであり、謀反などというものではまったくなく、天若日子は贋天照大神から下賜を得て地球に赴任するも、おそらく国津神から地球を奪い取れとの命令も受けていて、穂日と合流したときに、お互いが命令の食い違いや神界での政変について知ることとなり、正義感の強い天若日子は反抗によって応えたまでであったでしょう。天若日子とルシファーは同体とみられます。何が起きたのか知っているからこそ、神界に戻れなくなっているのです。ルシファーには元来の太陽神である元の天照大神がダブって投影されています。
問題は、贋天照大神になってから、背後に邪神が糸を引いたために、和の心をなくし、勢い残忍かつ侵略的になったことです。その後、古事記は天津神が国津神の国の侵略に取りかかったことを伝えます。地上はいたく騒がしいから平定しなくてはならないといった、もっともらしい理由をつけての上ですが、同様の植民地侵略の仕方を欧米がしてきています。欧米は贋天照大神の率いる邪神どもに初動付けされた連中で、今までの暗黒の歴史の立役者です。そして彼らはついに地球自体を破壊しようとさえしているのです。
私が沖津島姫(奥津嶋姫)(新神話のカンナオビ)と市寸嶋姫(同イナンナ)の協力を得て新神話編みをすることになったのは、彼女らが早子の子だったからということがようやく分かりました。私は彼女ら(持子早子)の冤罪を晴らすために活動していたのです。持子早子はお尋ね者でしたが、新神話における協力者二人は白蛇伝の白蛇と青蛇(いずれもお尋ね者だった)の化身でもあるのです。これほどの相似的関係が神話や伝承の間に見られる現象は、神懸り的なほどのことです。霊的磁力を帯びた新神話。私は絶対に完成させ、彼女らの無念を晴らし、邪神の根を断つ所存です。

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