前回の記事では、ずいぶんとブーのことを貶してしまいました。ブーのことを映像アップするにせよ、話題にするにせよ、全部、ブーにはわかってしまっているのです。私の心の中を読んで、それに応じて行動するくらいですから。
まあ、夢に第三の目を備えた風貌で出てきたくらいですから、その程度の神通力は持っていておかしくはないのですが。だから、彼を揶揄するときは、反動を覚悟しなくてはならないのですが、とうとう独立するつもりのようです。
2/4からまる一日半、ご飯を食べにこなかったのですが、私が彼のいるだろう方向(A家の方向)に、白猫たちを連れてじっと見ていれば、確かに、遠いところの道路上に出てきているのです。
しかし、こちらのことは知らんとばかり、A家のほうに入ってしまいました。はたして、あれはブーでなく、他の黒猫だったのかな。
しかし、それから約一時間後に、ブーは我が家に姿を現し、ニャーニャーといつものように食事の催促をしました。やや口調がきついように見受けましたが。そして、たっぷり食べると、いつものようながら、礼も言わずにさっさと出て行ってしまいました。
それからです。夜中の私が寝ている間にやってきて、備え付けのドライフードを食べて、白猫たちがどうしているかなどお構いなく、さっさと出て行ってしまいました。それまでなら、私をニャーニャーと起こしにくるぐらいなのですが。愛想がないのです。
いよいよ独立してしまうのではないか。まあ、あっちで元気にやっているなら、安心できると思い直したときから、ブーはパタッと来なくなりました。2/7の朝、現時点まで、ブーは来ていません。
白猫たちは脅威がなくなったためか、ややうれしそうですが、ウーはいつになく沈み込みがちになっています。それもそうでしょう。夢の中では、ブーとつがいのシーサー夫婦だったのですから。そして、道路の先のほうで、ブーをじっと見つめていたのもウーでした。
何か彼らの間で、取り決めを交わしたようにも思えます。
さて、次の動画は、我が家に帰る道すがらの光景ですが、唐突に鹿が出てきます。ヒントは画面の左側。さあ、どこに出てくるでしょうか。
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ブーの再犯と最近の様子
昨日、買い物帰りに、Aさんの奥さんに出会いました。私は温かかったので、ついでに下の畑に鶏糞を鋤き込んできたことを言うと、Aさんもどこか下のほうに畑をしているとのこと。当地では果樹園をしたりで、お年の割にはよくやっておられる。前年にいただいたふた房の巨峰のおいしかったこと。
しかし、畑の作物がけっこう高いフェンスがしてあるのに、何かの動物がちょうど真ん中の芯のあたりを食べてしまってと、嘆いておられました。当地は、鹿、猪、アライグマ、テンやリス、雉、さらには蛍がいたりと、比較的温暖で自然がしっかり残っているため、作物栽培には予期せぬ被害も多いわけです。
そして、私との話題は、およそがミケのことです。Aさんによれば、最近は毎晩、ドアを前足で上手に開けて入ってきて、本人のベッドで寝てるよとのこと。が、朝になったらさっさとどこかへ出かける。
そう、そのときは、うちにやってきてるんですよ、そして毎朝出るレバー(鶏)の固めのヘタ部分(うちの者たちが敬遠する)を平らげてくれるんで、とてもありがたいんですよと、そしてミケを次のように褒める。
いやあ、ミケはうちの猫よりもよほど俊敏で、ものすごいスピードで駆け回って、まあ猫の魔法使いというか、そう魔女ですね。とても歯がないおばあちゃんとは思えんです。と、奥さんをしげしげと見ながら話して差し上げました。
猫も年功を経ると、”ねこまた”というものになるとか。
伝説ほどの異様さはなくとも、まだ猫たちが子猫だった頃に侵入と襲撃を繰り返していた石松(今は他界)とは、夫婦コンビらしいのがミケでした。そして私の影を見るたびに、脱兎の如き俊足で逃げてしまう。
襲撃の度重なるのは困ると、私は一計案じ、閉じ込めるための罠を作りました。そして、果たせるか、私の仕掛けた罠にはまったとたんに、ひょこひょこと帰順の意を表してきたのにはびっくり、という夢を見たのです。(見たのは私だが、きっと見せたのはこのコンビ猫だったに違いない)
直後のその朝には、ほんとうに足元まで擦り寄ってくるほどになってしまったあの不思議。読者のあなたにはとても理解できんだろうね。
後で知ったのは、彼らが最長老の猫だったということ。ということは、つまり、彼ら同族の生活圏(活路)を広げておきたいという、けなげな心が、さまざまな芝居(人間をも出し抜くほどの)や妖術まで駆使できるほどにさせていたことが、後になって窺い知れたというわけなんです。
在りし日の石松なんか、我が家の近くの道路上に、わざと痩せて行き倒れたふりをして、車で通る人たちの同情を買おうともしていたのです。私がそんな手に簡単に乗るかよ。
ミケはさすがに、そんなみっともない真似はしなかったですが、知らないうちの猫たちのいる中にも堂々と入り、完全に視線をそらすことで、いつのまにやら居ついてしまう技術も持ち合わせているのです。メス猫ゆえともいえますが。(これがまだ若いブー(オス)にはできない。だから、ガンつけられたら、最後はどうしてもキレてしまい、いっそう折合いがつかなくしている)
そして本当に喧嘩を仕掛けられたら、あっという間に逃げ去っている。その俊敏さ、そしていつのまにか部屋の隅に身を潜めて隠れていたりして、いきなり飛び出してきて足元をかすめ通って、私を驚かしたりもして、まるで忍者さながら。そうやって私に対しては、存在感を高めているのです。
まあ、年功を経るというのは、人にあっても猫にあっても、すごいものだなあと思わざるを得ません。私なんか、それからすれば、まだ少年もいいとこ。見習うべきところはいっぱいあります。
まあ、今はミケも我が家との付き合い方をマスターして、A家を心配させないでもいいように、上手に渡り歩いているのです。
うちのトンは、ミケに筆おろししてもらった縁があってか、ミケがやってくると恋慕の声を出して歓迎しています。彼にしてみれば、もはやミケしか心の妻はいないのかも知れません。すでに去勢済みなのでね。それでも、マウント行為をたまにしているのは、いかに役立たずの旦那でも、奥さん孝行の必要性があることを物語っているようでなりません。
どうしても我が家に居ついたいミケが、やっと青年になったばかりのトンを、利用したということもあるでしょう。トンはそんなミケに同情心を催し、と同時に下心も催し、自分の食事量を減らして、ミケへの残飯に回していたのです。
私からすれば、また猫分けしやがったかと、食費が無駄になることを嘆くばかりだったのですが、本人は食費や食材の無駄なんてものは眼中にありません。ずっとその傾向は続いて、とうとう少食のトンが出来上がってしまいました。チンやシャンの食事量の1/10もありません。それでも、体格がよくて元気なのも、レバー小食のお蔭のように思います。
そのトンも、ブーに襲われたときでしょう、どうやら致命傷になるほどの怪我をしてしまいました。ほっぺたを化膿させてそこの肉がごっそり削げ落ちるといったことがありました。そのしばらくあと、耳血腫になり、それが治ったものの、三半規管がやられたか、頭を振るたびにバランスを崩す後遺症が残ってしまいました。
高いところにも登らなくては、当地では過ごせません。いつでも命取りになる後遺症です。
だから、暴力は絶対ダメなんです。それが我が家の掟。それに背くようなことをするたびに、仕掛けた側に制裁で躾することをしてきたのですが、とうとうまた、昨晩、ブーはあえてせんでもいい襲撃を、今度はチンに対してしてしまいました。それも、ベランダ通路で大声でわめきながら。
チンは通路のこちら側と出口側で失禁してしまい、白い抜け毛を散乱させていました。私はその現場での終わり頃を見届けてますから、以来、ブーには飯を与えないようにしました。
グローバリストの賢いブーにしてみれば、あちらのルールに従っただけなのかも知れません。が、ここに出入りするときは、こちらのルールがあるということ。それをしっかりと教え込んだつもりだった矢先の、再犯、再々・・犯ということになります。
チンは夜遅く帰ってきて、今は棚の上で寝ています。いっけん無事な光景なのですが、同じようなことをどれだけの回数されたのでしょう。いじめというのは、いじめられている本人が気丈に装っていることがあるだけに、私としては、いっそうブーが赦せなくなるのです。
なぜなら、チンは外出それ自体を恐れてしまい、閉じこもりがちになっているからです。これは人間の場合にも同じでしょう。その不利益は計り知れません。私も子供の頃はチンみたいだったから、その心はよくわかります。
いっぽう、いじめっ子のブーは、この一昨日には、ここ毎日していたように、PCに向かう時の私の膝に乗ってきて、抱っこをせがみました。こうやって一生懸命に甘えて待遇改善をアピールしていることもよくわかるのです。ブーもせめてみなと同じ待遇にしてほしいとの思いがあるのでしょう。来たときと出て行くときには、白猫たちの様子を羨ましそうにしげしげと見ていますから。ガンつけて偵察しているのかも知れませんが。
しかし、どうしても踏ん張りきれないのが若さなんでしょう。また私にもよくないところがあるのです。膝に乗られたら、どうしても溺愛してしまう。それが彼をして、待遇改善を見込ませてしまうのです。自分のいるべきポジションが、甥っこに取られたと思っているから、あそこまでのこともしてしまう。
寒さがこれからますますというときに、彼も部屋の中で憩いたいはず。私も空いている場所はいくらもあるから、寒い夜中にきたときなど、ここに残れよと誘うのですが、他の猫たちが気になるのか、振り切って出てしまうのです。
猫というのは、難しい。下手にプライドが高くて、折り合いがつけられない。折り合いがつかなければ喧嘩するしかない。喧嘩が嫌なら、あるいは喧嘩が差し止められていたなら、どちらかが出て行かねばならなくなるわけです。人間にもそういうのっていますよね。私もその部類だ。そんなとき、ミケの生き方はすばらしく模範的に思ったりします。
さて、この話の続きは、超常サイトのほうでいたしましょう。というのは、ちょっとここでは度が過ぎる話をせねばならないからです。それに、あちらで経過説明を何度かしてきていることもあるからです。
もしよろしければ、いらっしゃってください。
最愛の猫・ウーちゃん
おひさになりました
てこの原理を知っているトン。学者タイプ。手前にいるのは母猫ウー。
チン、宿敵ブーが飯を食らうのを見張る。
腹減ったか、ぐうたら状態になったチン。
いっしょに歌う猫シャン。シャンとは唱(和)のことだったようです。特定の曲だけですが。