ブー、今朝未明深夜に帰還

またもいきなり寒くなり、それがよかったものか、ブーがいつしか戻っており、寝入っていた私の耳にも、誰かがくしゃみする音が聞こえておりました。
トンが風邪?とも思いましたが、トンは大丈夫。ではと見れば、ブーが、以前彼に指定していた場所で眠っており、時々起きては、くしゃみをしていたのです。
四日目にしてようやく現れた彼は、食事がとれていないからか、やつれて、風邪をひいておりました。
動物病院には、行くようにしたい旨連絡を入れましたが、お医者さんも難題を所望されます。
なるべく洗濯ネットに入れてきてほしいとのこと。ブーがどんだけパニックるか、心配です。

トンはしだいに回復

かかりつけの動物病院に、トンの骨折について相談。右前脚だと言うと、前足には細かい骨ばかりで、接合手術は無理とのこと。
さいあく三本足で暮らしている猫は多いとのことで、うちで自然治癒をはかることになりました。
しかし、どうあっても動きたがるのが猫です。最初の三四日は、右前を地につかずに三本足で不自由そうに歩いていましたが、やがて時折その足もつくようになり、今ではかばいながらも四本で歩けるようになりました。
トンは小食で、いつ食べているかもわからず、栄養補給にだけは注意していたのがよかったも知れません。
ところが今度は、ブーが姿を見せなくなりました。トンを負傷させたためか、それとも私が疑いの気持ちを持っているために心を読んで絶望したのか、ここ三日ほどやってきていないのです。
ウーに続いてチン、そして今度はブーかと思うと、この数か月のうちに、あっという間にいなくなってしまうことになります。
残るは、トンとシャン。ふたりとも比較的自由になったことで、外出もよくするようになったものの、何か寂しそうです。それでも、以前どおり、警戒と監視に出ている模様。
三日前に、以前ここの管理人にウーの捜索を申し出ていたことから、もしかしたらその猫ではないかと知らせがあり、目撃場所を教えてくれたので、現場に行ってみました。
すると、ある一軒の家が猫を飼っていて、少なくとも三匹いて、その中の一匹がウーと同じ種類だったのです。
その猫は、私を見るなり、家の中に逃げ帰ってしまいました。
私もその猫を見たのですが、ウーよりもかなり太っていて、尻尾まで太っていました。だから、おそらく別の猫でしょう。
失踪後五か月経ちました。もしそれがウーだとしても、よほどいい飼い主に巡り合ったことになり、しかも周囲には少数猫だけで、幸せそうでしたから、そっとそのままにしておこうと思います。

今度はトンが骨折 シャンも戦々恐々

二晩連続で、私が寝ている頃に、外で猫たちの争い言い合う声が聞こえ、そのたびにトンとシャンの具合がおかしくなりました。
昨日にはトンも軽くびっこを引いていたのが、今日は足を地につけられないでいます。
以前に医師の話を聞いたによると、骨折という所見になるでしょう。
しかも、食事をとろうとしません。
チンの二の舞にならないか心配です。
シャンは家に帰ってくればいいのに、車庫の中から、外の様子を監視しています。
ご飯をやりにいっても、周りがよほど気になるのか、落ち着きません。
いきなりの襲撃がなければ、こんなことにはなりません。
しかし、何とか食べさせました。
喧嘩したトンの相手は、ブーしかいません。他にA家から来ている猫はもういませんから。
チンもブーの暴力によって、家を追われていたのです。
結果、栄養不良になり、私の錯誤が重なって死なせてしまいました。
シャンすらも被害に。
このままでは、ブーに全員殺されかねません。
思えば、ブーVS白猫で、世のシミュレートをしていた感もありました。
ブーは狡猾なA家の長老猫の入れ知恵で洗脳された側。
白猫たちは、純情でおとなしい側。
こういう見立てを、新神話的にもしていました。
長老衆は、あの世からまだブーをコントロールしているのでしょうか。
いよいよ世界も・・・。
新神話の放棄も・・・いやいや、それをすれば、弱ったとみてなおさら攻撃してくることでしょう。
ちょっと心がゆらぎましたが、これではいかんと、思い直しました。
どうあっても、ここは。踏ん張り時です。
相手も時の短いのを悟って、焦っているのです。
白猫に正神側の庇護がほしいところ、どうも満足でないことを痛感します。

チンは死去しました

24日早朝、外が明るくなったのを見て、猫キャリーバッグを持ち、作業着に長靴のいでたちで、チンの捜索に密林に入りました。
そんなに遠くに行ける体力もなかったことを考え、3,40mほど、彼の向かった先にまで入ってみました。

トンが少し後ろからついてきました。
トンも私が何をしようとしているか、わかっているようでした。

体力の続く限り、チンは分け入ったに違いありません。
それより先は、谷のほうへと勾配を急にしていましたから、捜索打ち切りとしました。
むしろ、家の近辺に戻っているのかもしれないとも思いましたので。

しかし、どこにも見当たりませんでした。
もっと遠くに分け入ったに違いありません。

思えば23日の夕刻、チンが密林に逃げ込んだあと、しばらくしてから、鹿がけたたましく鳴いていました。
それはやや方角が違いますが、チンならよく行っていたところです。

もしかしたら、そっちのほうに。
しかし、一晩経過しましたから、もうほとんど絶望的でしょう。

私はむしろ、彼の冥福を祈るほうに、心を切り替えていましたから、あえて再捜索をしませんでした。
今日で、三晩を超すこととなりました。

彼も覚悟して私から逃れて密林に入ったのですから、生存しようとは思っていなかったでしょう。

ウーちゃんに続いて、チンにも不憫なことをしてしまいました。
思い返せば、ここはこうしておけば、彼はまだ生きていたのになあという思いになります。
ウーちゃんのときもそうでした。

最近は、考えて行動することすべてが、裏目に出てしまいます。
最善を考えて行動すればするほど、ことごとく最悪を招いています。

もう、一年以上前になりますか、チンの死骸らしい光景を夢に見たことがあります。
毛深い白い何かが、土の色を被って、ぐじゃっと横たわっていました。
彼の今頃の様子を夢に見たのかもしれません。
今晩は、夜中のうちに雨になりましたし。

ウーちゃんとその前に逝ったフーちゃんに、チンちゃんの道行き案内を依頼しました。
父と母のもとへ。
それがいちばんでしょう。

辛いだけのこの世には、何の未練も残さず、逝ってください。

できれば、私が昨年末に死と死後体験を夢でして至った、あの新世界にみんなして行けばいいな。
そこは空を飛ぶことも、何でもが自由にできる世界。

チンちゃん、私が逝くとき、まだどこかで踏み迷っていたなら、私が抱えて連れていくよ。
フーちゃんやウーちゃんは、問題ないかね。
ブーもトンもシャンも、みんな連れていきたいな。

そこは、本能などの初期条件付けの皆無の世界。
何の不安もない世界でみんなして暮らしてください。
ご苦労様でした。

 

チン 危篤

チンが危篤状態です。
とても雄々しい姿で家を出てから、
長いこと今回は帰ってこなかったのですが、ようやく4日目に帰ってきたときは、空腹状態でした。
ところが、今までとは違って、食事をとろうとしないのです。
5日目には、腹はぺちゃんこになり、それでも歩いていました。それが昨日のこと。
私は墓参りを予定していたので、朝から出ました。
午後に帰ってきたら、またいなくなっていました。
そして、彼が深夜に戻ってきたときは、もうふらふら。
しかし、栄養剤(フェロビタ)さえも口に受け付けようとしません。
そしてまた、外へ出てしまう。そして上の道路まで出て、ブーがやってくる方向を向いて道路の真ん中に座っているのです。
どうやら、ブーと最後の対決をして、討死にしようということのようです。
お前、今戦おうとするのは無理だと、連れ戻します。
そのときの身体の軽さたるや。
両脇を抱えていくさなかに、腕がだらーんとなってしまうほどに、体力がなくなっているのです。
身体を元に戻して、そしてもっと強くなってから、心置きなくやったらどうだと、諭す。
そのために、別の場所に居場所も作った。
そこで白猫だけみんなで暮らすようにして、鍛錬するんだと。
それにはまず、今の病気を治して元気にならねば。
ところが今日は、病院がやっていません。
もたもたしている間に、また外に出ようとするので、私も諦めました。

3分もこの状態でいました。そして、私が何らかの処置をとらずにいたため、いつものように扉を開けて出ていきました。
休日診療のところは遠いです。それでも調べてみれば、すごい体制でやっているところがありました。
これなら今日でも。遠いけど、高速使えば行けんことはない。
彼を探しに出てみれば、今度は上まではよう行かなかったか、縁の下にうずくまって、私がきたのを見て、たよりなげに鳴くのです。
狭いところなので、よう出せません。それでも箱を用意して戻ると、出しやすいところに移動していました。
箱を持って降りていこうとすると、彼は逃げるように、さらに密林と灌木の中に入っていってしまいました。
そこまでは、入ったこともない。
最後の対決。男なら、死んでもやりたかったに違いありません。
やっと彼も、壁をぶち破ることを決心したのでしょう。しかし、もう体力はなかった。
何度、ブーと向かい合っても、逃げ腰になってしまう自分に、ずいぶんふがいなさと嫌気を感じていたようで、彼は自分の毛を、口で無理やり引き抜いてしまうことを繰り返していました。
いずれにしても、今回は、相手に食い殺されようが構わないの心だったと思います。
人間ならできる自殺も、猫にはできませんから、殺されるのを知りながら相手に掛かってい行くのです。
しかし私が、せっかくの決意を止めに入ってしまった格好です。
連れ戻すだけで、体力はいっそう消耗し、もう上に出る力もなかったのでしょう。
彼は密林深く去りました。
再び帰ることがあれば、明日の朝こそは、病院に連れていきます。
帰らなかったときは、また来世にでもと、復讐を誓うのかもしれません。
しかしそれでは、邪神の思う壺です。
彼の去就は、新神話の成り行きに大きく関わります。その旨、梵天さまには申し立てました。
どうしようか(どっちにしようか)、正直迷っていたのです。
彼が復調すれば、この世界はそのまま存続していきます。多少、たいへんな時期を経たとしても、必ずやこの世界は復調することでしょう。
彼が不帰還(つまり死んだ)なら、正義は世に実現することはないとして、最強兵器をフル稼働させ、この愚かなシナリオの元凶からしてすべて滅し尽くします。
私が彼の思いを継いで仇討し、彼にあえてそうしなくてもいいようにします。
そして彼には、すでにできている新世界へと導き、ほんとうの安らぎを与えてやります。
ブーもチンも、新神話の先行きを決めるためにやってきた、俳優(正邪の雛形)です。
どちらも、悪くはありません。うまく演じてくれた俳優たちです。フーもウーもそうでした。
その意味では、石松やミケ、石松二世やA家の猫たちもそうでした。
彼らは世界の雛形になっています。この世界がどう評価されるかの。
それを評価するのは、創造主です。
程度が劣悪であれば、このシナリオを落第もしくは発禁処分するという次第なのは当然。
しかも、もしひどいウイルスによって汚染されコード改竄されているとすれば。
そうなれば、このPCとシナリオを与えるソフトをウイルスに汚染されたものとして、扱うわけです。
まずはウイルスバスターの到来。
それでもだめなら、PCやソフトごとゴミ箱行き、焚書される。
まあ、神話上の手続きで行うものであるため、一般の方は、信じる必要はありません。
物語、物語。
あほうのざれ事と心得られよ。