山奥の庵に夏場の妖気といいますか、壁鳴りがあって、何かの予感を感じさせていたわけでしたが、それと関係があるかどうか・・・。
庵の縁の下で、銀色のメス猫が積み重ねてあったダンボール箱の中で三匹の黒猫を出産したのです。
このときなぜかビデオカメラを動かしていたのですが、母猫の逃げ出すシーンを撮ってしまいました。
さて、このとき一日がかりで母猫は子猫を本拠に運んでいたのでしたが、残された一匹を置いてとうとう真っ暗に。
その一匹を老婆心にも育てようとしたことから、この長い曲折した物語は始まるのです。
カテゴリー: 不思議の奥山なのだ
異界が庵にやってきた!?
現象が起き始めたのは8月12日のこと。昼間の暑い時間帯でした。外の密林ではつくつくぼうしやジージー蝉が盛んに鳴いていたとき、それに呼応するように、セミの声のようでいてそうではない、外で鳴いているようでそうでもない、音源を辿れば、キッチンに隣接する私の寝室兼書斎の壁に行き着くのです。
おかしいな、なんでこんな壁の中からセミのようでそうでもない声がするのか。聴きようによっては、人の声にも似ています。が、日本語ではなく、ふにゃふにゃ・・・としか聞こえない。
もしかしてこれは、異界の生物の声ではなかろうか。あるいは、宇宙生物に、変に狭いところに隠れていて、人にちょっかい出すのがいるともいいます。
壁は、裏側に回れば、ベランダの元外壁で、壁の厚さはせいぜい15Cmほど。こんな間に、誰がはいっていたりしますか。
いや、もしかしたら、お盆なもので、幽霊さんなのかも知れません。
ひゅーどろどろの調子に似てなくもありません。
16日になって、初めて録音に取り掛かりました。といっても、録音テープ機材はいま故障してますので、ビデオカメラで音とともに収録して、Youtubeに上げてみました。
ちょっとお聞きください。(最初の騒音は外のセミの声です)
どなたか、この謎の声(音)に心当たりの方は、おいでではないでしょうか。
実は、この壁、さる某日に、大きなゲジがじっと居た壁なんです。たいがい、どんな虫も入ってこれないはずの家の中のこの壁に、じっと佇んでいたんですね。
もしかしたら、異界との出入り口にすでになっているのかも知れません。
私は寝てる間に、もう何度もご厄介になってるのかも知れないのです。記憶を消されたら、それまでのことなんですから。
不思議な声は8/12,14,16と一日おきに聞こえましたから、次は18かと思っていら、17にも18,19,20,21と、連日聞こえております。
ただ、妙なことに、19日の午後に来客があり、その間はまったく聞こえないのです。彼は20日まで泊まりましたから、よく鳴く午前中に聞かせられるかと待っていたら、果たせるかな、確かに声を立てたのです。
客は事前に私から話を聞いていましたから、「あれ? いま変な鳴き声がしたな」と。「そうなんだ」と、こちらでも騒いだためか、二度だけ鳴いたものの、もう鳴かなくなりました。
あちらの声が聞こえる以上は、あちらにもこちらの声が聞こえているわけでしょう。
また、鳴き始めたとき、ビデオカメラで録音しに近づくと、鳴き止むんです。足音を潜めて近づくのですが、だめなんですね。だから、あっちからは、こちらが見えているんでしょう。
それで、向こうも警戒しているのだろうと、いろいろと話しかける作戦に出ているのですが、効果があるのかないのか、まだわかりません。
そこで、本日(8/21)は、鳴けば撮るというのをやめて、カメラを三脚に固定して70分ほど壁に向けて撮影いたしました。
お蔭で、それはたくさん、録音できています。間歇的に何度も鳴いていますから。
それをまた追加でアップしていくことにいたします。
8/22には、壁鳴りの音のする場所が移動して、キッチンの冷凍庫の真裏になりました。これは耳の錯覚などではなく、音源が空間移動したのです。
その距離は1m程度のものですが、まさに私にとっては、超常現象と言っていいものでありました。