現時点が新神話の筋書きのどのあたりにあるかは不明ですが、このあたりの筋書きが大枠で近似しているものと思います。
新神話第六章より
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天尊は、煙る泉から浮き上がってきた蚊とんぼのような宇宙船を指でつまむと、地球め
がけて放り投げた。
それは、海の上に青い光芒を引いて落ちていった。
天尊:「それに伴ない霧人仙のグループにさせておいた終局計画をとりやめにする。
切り替わったこの新たな計画を計画の最後に置く。次代はもはやない。
あるのは、分離を果たした先の未来。そこにいまこの世界で遊ぶ魂たちを可能な限り掻
き集めて収容する。
いわば、彼らは人質だ。梵天はこれで手も脚も出ない。分離計画を早めるべく、ハーデ
ース計画を濃縮して実施に移すこととしたい」
霧人仙グループとは、地球上の歴史の随所に、終局計画の神話を置き残した者たちであ
る。
黙示録や末法思想などがそれである。彼らは、人間世には希望乏しく、人類には滅亡が
必至であり、その先に輝かしい時代が来ることを述べ伝える役目を担っていた。
そしていずれ関連する別のグループが、天尊によってプログラムされたスケジュールを
こなすことになっていたのである。
「ということは、最後の審判という、時代の最後を飾るフィナーレはないのでしょう
か?」
天尊:「何を聞いておるのか。意趣を覚れん奴だな。最後の審判というもの自体、蓄積
された反作用を帰零するものである。
だから、反作用の蓄積を利用する我々にとっては、そのようなものは無用のものとなる
のだ」
かつて言われていた最後の審判とは、地球に限られたものであった。ところが、もしそ
れがあるとすれば、これからは実験炉宇宙全体を対象にすることになろう。
観測するいちいちのものにとっては同じように捉えられても、意味するところはまった
く違う。天仙の意向に沿ったものたちは、反世界に行ってしまう可能性がある。
そこは階層構造でなるガチガチの闇の帝国となる。
外泰仙:「かつての最後の審判の行程に関わるよう命令されていたスサノオはいかがい
たしましょう」
天尊:「地球の目付役の立場から、異存を唱えてくるかも知れぬから、いま火の鳥と戦
わせているところだ。
何せ火の鳥は予定外の行動を取る不穏な節理だから、異常事態には断固立ち向かわせね
ばな。そこで忙殺されるだろう」
外泰仙:「では、面倒は起こさないですね」
井堂仙:「ならば、今からハーデース計画を行うということで・・」
外泰仙:「分かりました。では、実施グループの選抜を行います」
天尊:「うむ」
次の週の天仙全体会議には、千数百名の天仙が集まっていた。いつにない強力な結界が
張られたことと、今回の天尊の決定を入場時の司会者からあらかじめ聞き、がやがやと
興奮気味にしゃべりあっている。
「いよいよ地獄の釜の蓋を開くのだな」
「もはや次期計画は、地獄の名主を招請する程度ではなく、宇宙のカオス極大化を賭け
て地獄の獄卒たちをすべて解放してしまおうというわけだ。
そして、世界全体に巻き起こる一気呵成の腐敗堕落により、すべての魂の腐敗を誘い、
それをもとに反作用を一気に許容限度まで蓄積させてしまおうということらしい」
「それはまるで、なみなみとたたえられた汚物溜を実験炉宇宙にぶちまけるようなこと
になるだろうな。
この実験炉宇宙は、手のつけられない状態になるぞ。最後の審判があるとすれば、完全
に系を分離する一大事となるわけだ。
これが人間なら、同じ最後の審判と捉えることであろうが、ちと意味が違う。
老いも若きも、高下貴賎を問わず、よほどこの世を嫌がっていない限り、みんな我らの
支配下に置かれるのだ。
そのとき、わずかな罪を悔やんでも遅いというわけだ」
「獄卒たちの訓練された中には、まだ実験段階の残虐性を持つものが多いと聞くが、ど
んなふうなのか」
「それは目を覆うようなすさまじく凄惨で残虐な奴だ。いろんなものを見てきたわしで
さえも、やめてくれと言いたくなるような奴だ。
だからこそ、今回のカオス極大化には欠かせないのだろう」
「あの臭いのはかなわんが、わしらも魂を糞まみれにして堕落するのかの」
「わしらが歴史の金字塔として建てた記念碑や偶像はもったいない気がするが、みんな
打ち捨てていかねばなるまい」
「まだ我々は、高みの見物であるだけにましだ。しかも指導者であるだけにな」
「そうそう、付き従う人間どもは哀れだのう」
「馬鹿者。同情など禁物だ。チュウや妙義仙のようになるぞ」
「我々は、梵の全系とおさらばするのだ」
やがて議長が挨拶した。
「ええ、静まって。今回は緊急臨時会議であり、誰も欠席は許されておりません。
もし、この場にいないものあらば、後で報告願います。
さて、すでに噂が伝わっておりますように、ハーデース計画を実施します。
いよいよ、我々の分離独立に向けた運動も、佳境に入るわけです。
今ここで、皆様の士気のほどを確かめておきたく思います。ではみなさん、ご唱和を。
ハーデースプロジェクト、フレー、フレー」
「フレーフレーハーデース、フレーフレーハーデース、ワー」
パチパチパチパチ・・・・。
その間に元始天尊が中央の席についた。
天尊:
「みなの者。我々の主張は梵天によってことごとく退けられた。
それゆえいつ何時外部から破綻させられるやも分からぬ状況にある。
ファウンデーションの多くは壊滅寸前の状況にある。ここを最後の砦とせねばならぬ。
事は急を要することとなった。ハーデース計画を、直ちにこなさねばならない。
それによって新境を切り開く。すでに開いている地獄の釜の蓋は、一層から四層であり、
わずかに開き、抜擢されたものだけを解放してきた経過がある。
だが、それはもはや全開とする。加えて五層、六層を開き、七層を小出しに開けて、少
し長い時を刻ませるようにしたい。
過激に過ぎると、外野が動き出す。それゆえ、究極段階になって一気解放する。
この役目のうち五と六は、張林仙のグループに任せる。七層は、いささか手ごわかろう
から、戎権仙に任せよう」
戎権仙:「しかし、七層の獄卒には力がありますゆえ、わずかに開ける程度で済ますわ
けには参りませんが」
天尊:「努力して出さぬように努めよ。剛力のそなたなればこそと思えばの抜擢だ」
戎権仙:「ははっ」
地球上の歴史を管轄していた錦織の里スペクトラムやロンバス四次元などに所属し、時
空ディストリビューターの任務にあたっていた諸天たちは任を解かれ、替わって引き継
ぎを済ませた天仙たちが時空の管理にあたることとなった。
言霊の海から龍神たちは締め出され、天仙たちがその任についた。このため、慣れない
者たちがする制御は、勢い不安定なものとなった。
とにかく、すでに定まっていたと思われた歴史は、大幅な計画変更の手が加えられたの
である。というより、計画性のない無秩序かつ未踏の時代が来ることになったのだ。
地球神界は杖の眷属のバイオモドキ神がスサノオ不在の中、主神となった。
彼は仏の顔を持ちながら、手足は無数の触手のようで、自在に伸び、血と汗という生け
贄を求めてやまない神であった。
触手に触れられた魂は、縮れ萎えて、魂に発する良心を無くし、悪虐非道の行いをもろ
ともしなくなるのである。
であるにもかかわらず、バイオモドキの触手から毒液をふんだんに浴びて狂人と化した
者は、地上の法の加護により、野放しとなった。
中途半端な中毒者には、逆に狂気に徹底せよとばかり制裁がかかるほどであった。
マスコミやプロパガンダを通じて、大衆の上には毒液が降り注ぐ。
地球上では、理論的であるとか、科学的であるとか、合理的である、法的であるとかに
よって、事の善悪が測られるようになり、民主主義や人権尊重が詠われ、理性が主導的
となった時勢の到来かと見えたが、それを頂点として、命というものが毛ほどの重さも、
拝金主義の台頭の前には感じられなくなっていった。
若は老を虐げ、強は弱を虐げることを厭わなくなっていった。
巷には有毒物質が溢れ、次世代への存続の可能性がもはや断たれようとしていた。
有毒物質の作用でなおも容易に狂い、狂った者ほど巷で大手を奮うようになった。キレ
易いという言葉が、正常人を表す常態語となった。
人間管理のしやすい宇宙文明においては、かつてのナチスやソビエトがそうであったよ
うに、強力な軍事共産体制が敷かれ、個人の自由というものはことごとく消え去った。
それでいて、能力優先主義が先鋭化し、力のないものはいつしか社会から姿を消してい
た。
人々はただ働くためのロボットと化することを余儀なくされていったのである。むろん
抵抗するものは、自殺するに等しく、ひとりでにいなくなっていた。
世界を覆う良識なるものは、不合理な法でしかなかったが、それに口出すものも皆無と
なっていた。
良識で生きる者は、どれほど残されただろう。
良識あるものも、非良識な組織下では、生き延びるために、それなりにふるまうことを
余儀なくされてしまったのである。
彼らはいずれ、闇の帝国の構成員となる手はずであった。
まずは前哨戦。いずれなる構成員たちを魂レベルで悲惨の坩堝に落とし込み、反作用を
無尽蔵に生ましめることである。
そのプログラムは、スペクトラムなどの時空ソフトディストリビューターから発信され
つつあった。
火の鳥の動き
その頃、2000年10月に解放されたはずの火の鳥は、片足を地上に残したまま溶け
るように粉末化していた。
天仙の計画が急展開していく中、火の鳥の存在はあまりにも遅々として写った。
それは天仙の観測にかかってはいたが、ちょうど人がUFOを見るように、無力で現実
味を持たぬものとして認識されつつあり、それに比例するかのように、赤橙色の火の粉
となって、地上に、また空中に飛散していったのである。
ある防空関係の天仙が言う。
「案の定、火の鳥は暗闇に弱かったな。活動指針が得られぬ期間が長ければ、やる気を
なくすものだ。
火の鳥の生命反応は乏しくなった。いわば自然界の中に溶け込んだ感じだ。
おそらく、この地球の自然界の滅亡と軌を一にするに違いない。おおかたぼんやりと迷
った鳥族の精霊に変じたのだろう」
宇宙連盟の船舶が地球に立ち寄っても、電磁妨害が軽減していた。
そのため、続々と地球に出没しつつあった。人の目にもときおり捉えられるようになっ
ていた。
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ハーデースとはプルートのこと。ハーデース計画とは地獄計画のこと。
時空を管理していた龍神たちは国津神。任を解かれた痕跡がオーブ写真として捉えられている。
宇宙連盟の船舶もまた天仙たちの配下でしかない。
火の鳥だけが抑止力たりえたが、それもどうなるかといったところ。
大丈夫。まだ筋書きは続きます。
2011年3月、ネアンの役をハイラーキーの梵天Jが担い、熟練した火の鳥として飛び立ちました。
おりしも、アヌンナキの星ニビルが地球に接近中。これをカウンター的に迎え撃つ体制が整いました。
2011年4月、ニビルが賦活した太陽が超巨大コロナ質量放射を出力したとき、火の鳥はこのエネルギーを自らの身体に蓄えました。これは地球上への電磁障害を防ぐとともに、ニビル破壊のパワーを充填させた一石二鳥の出来事となりました。
カテゴリー: 創作作品
新神話の基本的スタンス
新神話の基本的スタンスについて
私は齢50を過ぎてからの命を、国津神系からの委託仕事遂行のために賜与されたものと確信しております。
よって、俗世間的な常識には縛られることがあってはならず、また縛られることのない加護が与えられていると確信しております。
それゆえか、短時日ではあるものの、めまぐるしいほどのシンクロ現象が私の目の前に展開するようになったように思います。
私はそのひとつひとつを意味づけの連環に取り込み、更なる強固かつ実力を持つ連環として構築していきます。するとまたさらに、シンクロ的な知恵の啓発がもたらされるという具合に、ちょうどエンジンの回転がひとりでに得られるように円滑化していきます。
現在もまだその回転力は落ちてはおりません。ちゃんと様々な人の手を介して情報はシンクロ的にもたらされており、そのすべては連環をいっそう太いものにしていきつつあります。
それが新神話の持つ力となって、神界から下界に至るまでの三千世界を潤していくこととなると信じます。
渡るべき情報を選択しタイムリーに与えてその気にまでさせておいでなのは、どこの神様なのでしょう。
人が神となるのは、神がその人に懸かられるときです。そのとき初めて神としての役目が果たされるのです。私はその神様の懸かられた人との協調プレーにおいて、充実しながらこの事業にあたっています。
これほどまでの充実感と加護されている思いは、50前までは味わったことのないことでした。
国津神様の依頼によると目される今回の仕事の、立てるべきスタンスは次のようになります。
元々あった地球生態系の有情を救済の対象にすることを基本とし、人類においても先住民型とも言うべき自然共生型の暮らしを愛好する純朴な人々の救済をもっぱらとします。
ほんらいすべての有情を対象とすべきところ、やはりここまで生態系が痛めつけられた今となっては、積極的に地球に対して加害行為を継続する世俗従事者まで、その対象とすることにはやはり私自身の心的抵抗があります。
私は生まれ故郷が天橋立を望む宮津市です。海岸から眺めた対岸に、遠く青松の連なりが一望できるところです。
このため、この地の伝承が新神話に大きく関わってきます。
天橋立の成立伝承に、久世戸縁起というものがあります。今では天橋立を一望する成相山成合寺において、パンフレットがいただけるはずですが、その中に久世戸縁起が平易な口語文体で書き表されています。
それによると、太古の昔、天津神たちが地球にやってきて、人類を下ろそうと計画しました。それを知った地球のドメスティックな神々(龍族)は、反対運動を起こして地上で暴れ、人類の生存環境に適さないことを示そうとしました。
ところが、天津神たちは地上の龍族を、当時高名だった文殊菩薩に仏教的教化を頼み、地上に派遣したのです。
文殊は龍族をみごと教化し、おとなしくさせることに成功します。さらには、龍族全体の長であった竜王の娘の弁財天が説法内容に感動し、自らが中核となって龍族を一身に合体し、観世音菩薩として人類の守護に努めましょうということになったのです。
この地の成合観音とは、龍神と龍族が成り合ってできた観音様という意味です。
さらに文殊菩薩への約束の証として、海中に天から浮橋を下ろし、それが現在に見る天橋立となったとのこと。
ところが、やはり策謀を用いたのは天津神でした。人類は、もはや地球生態系が立ち行かぬところまでにし、龍族の穏やかに暮らしていた地球をも、何度も破壊することのできるほどの準備をしてしまいました。
そして、事態の深刻化が叫ばれ、自らの存続が危ぶまれるまでになっても、人類には何の改悛の情もないどころか、彼ら独自の”合理化”精神によって、それら加害行為を自分たちの内輪で許し合うことまでしているのです。
噂を聞けば何でも、地球環境に対して破壊工作する者を天使だと讃えているとか。そして、自分たちのした過ちを許すことが大事だとか。そして、地球のことはそっちのけ。無視を決め込んでいるのです。龍族が見えないからというのは、まだわかります。毎時見ている地球の大地が見えないはずがありません。無視しているのです。
なんとも無責任極まりない話ではないでしょうか。それどころか、その”合理化”の推進主が天津神だったということがわかってきたとすれば。
裏切られたことを知った龍族たちは、文殊との約束があるため、ざわめく心を抑えねばなりませんでしたが、とうとう、当の文殊に問うてみようとなったのです。
新神話第十一章から引用して示します。
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このたびの神話も、すべて龍族がお膳立てし、そこにヒーローとヒロインの恋物語が組み合わ
され、それぞれの織り成す人間的な悲喜こもごもの感情のぶつかり合いにより、世にも不思議
な物語として自然に組み上がってきたような気もする。それを平家物語の語りに涙する悲運の
平氏の落ち武者のように、傍で観覧しているのも彼らなのではないだろうか。ネアンは琵琶法
師、法一でもあるのだ。だが、耳なし法一とは異なるところがある。彼が神話の創造主である
ということだ。既成のものを取り去る側に回る、むしろ龍族期待の英雄ということになる。
<そうか。一度見せたものは、訂正せずに、ストーリーを書き加えていけばいいんだ。起きた
ことと期待することを織り交ぜながら。そうするしか、このネアンという神話レポーターのす
べきことはないんだ。あとは成行がひとりでに次の扉を開けていくだろう>
ネアンは、そう悟ると、龍族の今ある思いがこみ上げてきて、この神話の成行を観覧するであ
ろう龍族の長に託して、ひとつの語りを書いた。
龍族里長の嘆き
息子たちよ、よくお聞き。
これは遠い神代の物語。
ごたごた好きの侵略者が里にやってきた。
平和に慣れた里人がかなうはずもなく、
殺されたり捕らえられたり里の外に離散した。
里は無法者たちのしたい放題となり
捕らえられた者も抵抗できず、泣く泣く下働き。
こうして神代は暗い夜を迎えたのじゃ。
いっぽう地上では、知ってのとおり我々が、
生き物を束ねて豊かに暮らしていた。
そこに神代から、人類を下ろすとのお達しが。
神の似姿の人を下ろすとのこと。
神代の荒みを聞き及んでいた我々は真っ向から反対。
ごたごた好きの者がやってくる。
侵略に生甲斐を持つという者たちの似姿とはどんなものか。
我々は地上の自治が崩壊させられるのではないかと危ぶんだ。
こうして長きに渡って、抵抗が試みられたのだ。
だが、高徳の僧がやってきた。
世の移ろいを無常観を以て説くお方が。
文殊菩薩という名のお方。
生きる楽しみを享受しているばかりの我々に
無知ではなるまいと高僧は、一堂に集めて説法なさったのじゃ。
真新しい知識の泉。このような大きな世界があろうとはな。
婦女子や少年らは、目を丸くして聞き入った。
高僧に恋したのは婦女子ばかりではない。
王の姫君もあられた。
わしら古老は理想よりも今を尊んだから、いい傾向にあらずと
出向かなかったが。
だが、新しいタイプの有情も有情。優しく今までの生き物同様
慈しみましょうと姫君は、観音会を発起なされ、王を始め
多くの者が従ったのじゃ。
こうして人類はやってきた。
ここからは今の時代の物語。
だが、どうじゃ。神と生き物の二つを足して二で割ったという
有情は、生き物という自らの土台さえも壊し始めた。
神から受け継いだ知能が土台を壊していると分かって、我々は
やはりそうだったかと気付いた。が、すでに遅かった。
我々はもう一度文殊菩薩を招請した。菩薩は三昧境を出て立ち上がり、
見識を飛ばして地上のよすがをご覧じた。
三昧の空にかかる暗雲とはこのことだったかと、意趣を悟られ
ご自身の見識力のなさを素直に詫びられた。
菩薩は僧衣を脱ぎ捨て、やにわに甲冑に身を包むと、
操られる人類必ずしも悪しからず、哀しき有情の一に他ならぬ。
むしろ元の因たる神代の咎を糾しましょうと、
一命を賭して遣り遂げたいと仰せの上、
先頭に立つ決意をなされたのじゃ。
我々古老も感服した。
ところで我が姫君は、菩薩からいっそう教わりたいと、
自らも関わることを仰せられたのも、
観音会の主催者としての責任を感じられたからじゃ。
かくして菩薩は姫観音と契りを結ばれ、法力が発動して、
多くの神代の神々が復活の意志を鮮明にされた。
成さねばならぬは神代における大峠。
菩薩はかつての里の長たちや、会衆の味方を得て、
法力を携え出陣なされようとするとき、観音を、もしやして
戦場になるやも知れぬところには遣れぬと、
遺し置かれようとしたのじゃ。
妻は妻として家を守ってこそとの思いだったのじゃが、純粋な
姫君は、たえず傍に置くという約束を違えてまで、役立たずゆえ
離縁されたかと思われ、東海の実家に駆け込んでしまわれた。
王はそうはあるまい、様子を見ようとの仰せだったが、
それを聞いた兄龍は、やはり我々をたばかるものぞと
本拠に戻って大暴れ。千島海溝地震はこうして起きたのじゃ。
姫君の心は千地に乱れた。
というのも、婦女子に戦術をたしなむ者がおり、危険な役を姫から奪い
同時に菩薩の心をも一時奪っていたからじゃ。
戦士はお役目を姫君に返上しますと去ったが、菩薩の未練か
いつまでも抜け切らぬ戦士への思いに、姫の怒りと嫉妬
の心は絶望の淵へ。いっぽう慕う心が雲竜となり、菩薩の家の
周りを廻って探り当て、菩薩の胸に飛び込んだ。
本体ならばどれほど密度の濃いい身か知らぬものを、
淡い水滴の如き身体ではあったが、菩薩はそれを姫の形見の
お守りとして、胸の真ん中にはめこみ、そう姫に伝えておくれと
言い残し、いざ出陣と出向かれたのじゃ。
男、戦場に出るときは、妻に離縁を言い渡してでも、妻と実家の
安寧を願うものとぞ。
もし死して還らぬ場合でも、観音と会衆には咎及ばぬようにとの
計らいじゃが、我々とてもいちどは死んだようなもの。
かかる地上に未練はなし。菩薩に従い討ち死にもするものを。
だが、息子たちよ。孫たちよ。お前たちにはまだまだ未来がある。
地上のこれからは・・。姫の思いは・・。ああ、どうして差し上げたら。
古老のわしには、荷がかちすぎる。
大丈夫です、里長よ。このネアン文殊に任せてください。
龍族の姫君と共に必ず大団円へと導いて見せますぞ。
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このように救世の主人公ネアンは、インド渡来の文殊菩薩の雛形も演じており、太古の昔に人類が地球に移植される頃に立ち戻って、当時行われた龍族の教化というものが、果たして妥当だったかどうかを反省して語らせているわけです。
ご覧になればわかるように、生態系の守護者とも言える龍族が、人類の登場に際して激しく抵抗したのを、知恵の付与教化として文殊が説得に当たり、彼らを懐柔して、龍族の総帥である弁財天を中核にして合体して観音菩薩として、人類の守護に当たるようにさせていたわけで、この終局の時代において、雛形ネアンをして、その処置はまずかったと言わしめていることになります。
その書き手の私は、当然のことながら、龍族のシンパであることは言うまでもありません。神話的に言えば国津神の側に立って書いています。だから、幸福になる者の基準を一寸の虫のほうに置きます。
人類は地球を何十回も破壊するほどの兵器を量産し、いつでも使用可能の状態にしていることから、地球の守護者たちは非常に困苦しております。それを邪神たちは止めようとはしません。最初から使い捨ての大地だったのです。当然、維持に当たった国津神も使い捨てされることを感じ取っています。もうどんな生易しい教化も功を奏さないでしょう。私がしてあげられることは、新神話の力で彼らの封印を解くことです。まず、元の故郷で憩わせてあげるつもりです。
人間の胸先三寸から出る言葉ひとつで、地球生態系はおわってしまうどころか、再構築できるかどうかさえ危惧されるレベルです。今の彼らが、どれほどの苦境に置かれているか、人間の身においてすら窺い知れないとするなら、それはもう地球上に存在する資格がないと言い切るしかありません。ところが、人類のほとんどはその資格のない者たちで占められています。
いや、龍族の姿が見えないからわからなかったというのは、まだわかります。しかし、生態系がどんどん衰退していても、実態を無視し、環境破壊にいそしむヤカラで充満しています。彼らは自分の子孫の未来すら、もはや眼中に入っていないのです。企業の、あるいは国家の被使用人だったから仕方がなかったというのは詭弁です。そのような業種から足を洗えなかったのは、個々人の認識欠如の問題だからです。
すでに年末に揚げた第九章は人類にとって穏便なシナリオとして用意したものです。しかし、その他の終局を語る章は、すべて阿鼻叫喚の中に終幕することとしています。私は第九章の終幕の最も穏便なシナリオを採る気はありません。なぜなら、人類はあまりにも傲慢に過ぎるからです。それなりのエンドを用意するのが適切と判断しました。
有史以後の人類はそもそも、邪神がわざわざ世界を破壊するために送り込んだ環境破壊因子なのです。それまでにあった先史人類の遺伝子とはかなりかけ離れています。遺伝子組み換えによってもたらされた、世界の有情を困難に向かわせるための霍乱工作部隊であり、知能を獲得するに従い、凶悪化していく獣だったのです。
むろん私もその遺伝子を受け継いでいますし、認識欠如の症状を呈して、悪しき業態に就いていました。内心はこんな世の中、絶対よくないと思いながらも、人間関係の中にあると、そんなことは二の次になってしまったのです。
工業系企業はほとんどが邪悪です。しかし、お金を得なくては暮らしていけないからと、目を瞑らされてきたのです。
今でも大人口を抱える大企業は、彼らにお金を分け与える機関ゆえ、彼らの間では善良とされていますが、”合理化”による思い込みにすぎません。絶対的には極悪です。
地球の大地を支えてきた国津神たちはことごとく邪神たちの封印に遭って、メンテ要員となってきた経緯ですが、このたび封印を我々が解いており、順次故郷帰りを果たされているところと観測します。すべての神はここからいったん撤退して、この世界をたたむことにいたし、その間、邪神たちと人類の残存を皆無にして、もしやり直すのなら無菌状態から励起しなおすこととせねばなりません。
私はそのための最後のご奉公をさせていただく所存です。正神の皆様は、人類の進むべき方向を振り分けていただきたい。故郷に帰らず居残った者たちの魂は、邪神とともに焼却処分といたしますゆえ。
※ 私の創造していく宇宙では、かくのごときでありまして、みなさんの個々が創造するものとは異なるものとお断りしておきます。なお、拙シナリオ通り事態が推移しましても、私ひとりの責任において成就することであり、みなさんとの共有を目的にしたものではありません。被害を受けてはたいへんだとお思いの節には、私の創造宇宙から離れていてくださいますようお願いします。もし同調されるなら、それも可能ですが、自己責任であることを自覚しておいてください。
天狗さんたちも解放を目前にして狂喜乱舞していた
2004年頃には、麻耶山方面で天狗系UFOを何度もビデオカメラに収録しました。
このタイプは武良さんもよく撮っています。あるときには(取材ロケ日)別々のビデオカメラで同じものが、距離と角度を変えて写されていますから、ひとつのカメラに限った特異性ではありません。
https://ufocolumn.blog2.fc2.com/blog-entry-83.html
カラス天狗とでも言っていいのか。黒いはっきりしたシルエットで、シャッタースピード1/4000以下で設定したビデカメに写っています。(私はPanasonicMX5000で1/8000堅持)
https://www.youtube.com/watch?v=CgGrL6yFXlw
https://www.youtube.com/watch?v=TnqvsM-v8GU
カラスの形ではなく、三角やブーメラン形をベースに、飛行中にいろいろ変化します。
当時は、全国的にガードレールに三角形の金属片が生え出るという怪現象がブームになりましたから、関連あると思ったことも(というのは、彼らは写りたがるひょうきんなところがあるからです。目立ちたいのに、我々人間の側が認めようとしないから、コミが取れないでいるのでしょう)あります。
画面の範囲を2~10コマですり抜けていますから、現物を目視することはかなわないと思います。
1/30秒・コマ進捗のふたコマで前転しながら画面を抜けていく、連続するふたつのカラス様シルエットも撮れています。はばたいているかにも思えますが、こんな速度ではばたくことは実物のカラスには無理です。
写真(なおv02とv03の間には数コマの間合いがあります)
アニメは次に。
https://rainbow.xn--kss37ofhp58n.jp/general/ufo/boomerang2.htm
感度のいい人は気配は感じるかも知れません。(私は鈍感なので気配は感じず、あとでモニターで精査して見つけるわけです)
ひとつだけ、麻耶山頂の天狗岩のところにある石丸猿田彦大神の祠のところで、祠をよぎるように、5コマですり抜けるオバQのような白く淡い影を撮っています。これはたぶん、大天狗の神霊ではないかと思います。
ここに先端。(既出)
https://rainbow.xn--kss37ofhp58n.jp/general/ufo/boomerang2.htm
ここに終端。(既出)
https://ufocolumn.blog2.fc2.com/blog-entry-83.html
この麻耶山では、それを背景に、当時のメンバーみんな白球UFOや天狗系UFOを撮っています。
武良さんは、杖に乗った布袋さんのような姿を撮影。
https://rainbow.xn--kss37ofhp58n.jp/general/ufo/magician/magician.htm
その降りた先を直線的に辿ってみると、麻耶山頂だったというわけで、ここに何かあると感じた私は単身現地に行き、大天狗さんを撮影させていただいたというしだい。
このとき探査したその他顕著なこととして、なぜか三角寺の看板が祠の傍に落ちていたこと。これは手がかりになります。
三角寺は四国八十八箇所第番の札所。空海が開いたお寺ですが、ここで密教最強の呪封術、三角護摩壇法が空海によって執り行われたとされています。そして、麻耶天狗は麓から上がってきた僧侶の三角護摩壇法によって、天狗岩の下に封印されてしまったと伝承されているのです。さあ、この僧侶とは誰なのか。
また、白球UFOはキリストをテーマとして出現した感があること。空海はむかし、麻耶夫人像を麻耶天上寺に奉納したとされていますが、近世になってマリア像のような麻耶夫人彫像が設置されているのです。その腕に抱かれるのは子供。釈迦であるはずがありません。なぜなら産み落としてその傷がもとでなくなっているからです。マリアとキリストに違いないのです。
こうしたことから麻耶天上寺に隠された秘密も垣間見たような気がしたわけです。
それはどんな解釈か・・・は、またのお楽しみとしておきましょう。
新神話では、古代に盛んに行われた”殺して祭る”をさらに悪質化した”殺して呪封する”という凶行の被害者たちを救出し、手当てするところまで描いています。そして彼らに、悪質な虚構のゲーム世界から優先的に離脱を図ってもらうことを推進しているしだいです。彼らがおろかな復讐に手を染めないように。ただ、癒しの故郷に戻ってもらうべく努めています。
ちょうど2004年頃は新神話創作に熱意を傾けていたときです。第八章あたりを作っていたでしょうか。第七章で完成形にしていたのですが、イナンナの離反でシナリオ変更が必要になっていたのです。アシスタントの役割を引き継いだのはカンナオビ。再構築がなされつつも、すでに決まったシナリオの中に、有情の解放が備わっていたのです。
彼らが超能力で察知して、狂喜乱舞していたとしても不思議ではありません。
今朝明るくなってから見た夢は・・・
昨晩から、5匹の猫たちがさんざん暴れまわり、私もふだんにない動作をして(ハザマ間平さんの怒りズッコケ)、みんなを威嚇して収まらせたのですが、そうして大人しくなったあと、4匹の猫たちは別の場所で眠り、黒猫ブーが私の寝床のほうにやってきて、コタツの中に入って寝たのです。
最近のブーは私とともに寝るときには、脚にからみつくようになっているのですが、今朝は言うに言えないところにくっついているのです。そして見た夢が、言うに言えない夢だったというわけです。
簡単に暗号化して言いますと、次に書いています神話的故事と同じで、まさかオス猫がと意表を突かれたようなことでした。が、これも化身であって、本体はわからないわけですから。
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ブーは10時過ぎの屋根上点呼にくたびれた様子で遅れて出てきたので、お疲れさんとマッサージしておいてやりました。
ブーは幼い頃こそ、夢見る空飛ぶ猫で、私の視野に何度も豆電灯の周りを飛ぶシルエットとして捉えられ、魔法使い猫のようだな、黒猫はそんな傾向があるのかなと思っていました。大きくなって最近はそのようなことは皆目だったようなことですが、ディアナは魔女のルーツですから、なにも不思議ではなかったということ、いっそうはっきりしました。
さて、うまくいっていたなら、いずれアラディアが登場してくると思うのですが、これで魔女が揃い踏みすれば、新神話の成就に大きなプラスになるに違いありません。
10月半ば、猫たちの近況
四神獣別天に輝くという新神話の行程がどのように顕現するのか、全員揃って別天移行がかなわなくなったとき、いったいどうなるのやらまったく五里霧中となったようなことでした。ところが、五月雨式に移行するという手順のあることを見落としていたようなことです。
青龍がこの5月に移行し、白虎が10月に移行。それぞれに新時代への遷移の功績を携えておりました。
次は最終、朱雀(私)の番です。それがいつになるかは分かりません。ただそのときには、黄金時代の兆しがはっきりと見えるはずです。
我が家には、白虎フーの忘れ形見の三匹の子猫が元気にしています。まだ生後二ヶ月足らずながら、体重1Kgで、高さ2m以上から過って落ちても平気です。すでにチンとシャンが落ちています。さすが虎の子。
では写真を。