ついに待望のUFOが山の上の庵を訪ねてきてくれたもようです。
10月24日夜の9時です。私が自家用車で家路を辿り、庵まであと数百mほどとなったとき、木立の上空に突然、ありもしないはずの光がいくつか見えたのです。
形はライトの配備位置からして、飛行機の機体を思わせているのですが、
あの高度、あの至近距離からすれば、ジェット機にしろプロペラ機にしろ、轟音を鳴り響かせていてもおかしくないのに、まったくの無音。
また、その顕れ方が、はじめ定位置に滞空しているかのようであったものが、私が、何かなと思った瞬間に、それが滑り出すように前進してきて、全貌がきっとお互い確認できたと思えるときに、向こうは停止か徐行し、こちらも徐行。私は、ぞぞっとしながらも、持ち前のユーモアで、ライトを消したりつけたりして、合図したんです。すると、それで了解したらしく、そのまますーっと去っていきました。
とにかく、あの夜の時間帯に、大型飛行機が低空飛行するはずがなく、万一したとしても、音がしないことはないはずなのです。山は土曜日ですから、けっこう人が滞留している別荘が多いので、飛行機音がすれば、大騒ぎになるところ。異なる推進エンジンのUFOだからできたことと思います。
では、滞空は何のため?
それは、私が美男だから、ではなく、私が宇宙人求むの看板を以前から掲げていたから、いよいよ直接会いにきたのだろうかと思うのです。
滞空場所は?
それは県境の船坂山の上空。昔から船がよくやってくるところの山は、「船○山」と名づけられているのです。つまり、やってきやすい山だったということ。
そして、何よりも、私の初期の新神話の「天上人の宴」を立てて、裏山の上空に駐機していたのだろうと思われるのです。
こうして、いよいよ新神話の主人公”ネアン”が板につき始めた観のある、私・奥人なのでありました。
いよいよネアンは次号で、宇宙人に招待されて宇宙の旅に出ることになります。こう、ご期待。