あのキリストでさえやってきて死に場所を選んだという日本。
なぜなら、彼よりはるか以前、そこに祖先のイスラエルの民が平安の都エルサレムを建設しようとしたからだ。その情報に感動しない先覚者はいまい。
彼らは先住民と同化したが、その志は為政者階級を占めることにより実現のステップを踏んでいた。
その最大の都は平安京。その前身になる平城京、飛鳥(安宿)。
いずれもエルサレムをおりおりの国語に言い換えた呼称なのである。
そこは彼らの祭祀シンボルによって清められ、広域的な霊的結界が張られていた。
このような仮説は、大きな古代祭祀霊場を点とし線で結んだ結果、摩訶不思議な図形が浮かび上がってきたことに端を発する。
それをひとつにまとめたミステリー型歴史読み物が「古代日本にカバラが来ていた」(古代日本中東思想渡来考)である。
畿内の五芒星形
元になる祭祀思想とはカバラ。それはエジプトの神秘思想をも取り込み、古代においては最高の知識体系であったとされる。
ゆえにエジプトのギザのピラミッド幾何学さえも結界シンボルに取り入れられている。
畿内の菱十字形
このとき作られる直角三角形には、黄金比率(〓1.618・・・)が採用されているとほぼ言い切れそうだ。(85.5:111:140=1:1.298:1.637)ならばこれらは、ピラミッドの側面幾何学を暗示することになり、いよいよエジプトらしさが漂ってくる。
大王墓とされる前方後円墳は、その形からシオン山とモリヤ山の連なりが見立てられているかも知れず、あるいは再生と復活のシンボル、アンク十字ともとれる。
良いと考えられる思想の粋を集めて自国のものにする。これを習合という。日本特有の和の技術である。
後の仏教さえもその体系の中に取り込もうとしたものだった。
幾多の政争もそのために起きた。
相容れぬ場合は、それぞれを推進していた勢力間で戦争があり、いっぽうが滅ぼされるようなこともあった。
いわば思想塗り替えの歴史が展開されたはずである。
だが、不思議なことに皇室は一本の道を通してこられた。
まるで日本という国がそのために保たれていたかのように。
幾多の政争の中に、ユダヤの痕跡は見る影もなくなっている。
文字にはっきりと記載される以前のこと。今に知る者はいない。
ただ、こうした思想がかつて存在し人々に広く支持されていたよすがをところどころにとどめるだけだ。
古代日本にも暗号が隠されている。その最たる伝承が「古事記」である。
それが解き明かされたとき・・・
宇宙やUFOの謎も解明されるだろう。
対局は中盤ながら最後の詰み形まで見えているような気がする。