なんというミラクル。
まるでこれは映画のサクセスストーリー。
むろんチームの実力にはすごいものがあるし、
各人それぞれが今までも栄光の行跡を辿ってきたわけだが、
幸運の女神が活在していることを如実に示したものである。
人一倍の努力が着実に勝者への道を歩ませていった模範的な人生模様。
その道のりにいくつもあった栄光の喜びは人生そのものを楽しくしたに違いない。
このような人達の栄光を見て、そのような恩恵に預かれなかった私でも、自分事のように素直に喜べるのはなぜだろう。
自分の不遇な人生を合理化するために考え出したとも言えるプログラム時空論。
それに依れば、たとえあの火炎瓶で焼死したホームレスですら人生の主人公であったことを高らかに称えてあげることができる。
その裏にある仕組みは隠れた世界の話ゆえ定かに分からぬとはしても、プログラムは有情のひとつひとつに固有のものとしてあてがわれていると言えるからだ。
頂点に立つことのできた者や勝ち組といわれる人々は、ひとりでに主人公の人生を実感できる。
だが、そうでなかった人々にもいい人生であったことを実感してほしい。
私はすべての有情が生きて良かったと喜びのうちに終われるように、愛情篭めてプログラムを組んで差し上げたい。
あるいは無明のプログラム時空からすべての有情を解放して差し上げたい。
そのような未来はまもなくやってくる。
人の真価を正しく捉えることのできる理論。
それが拙時空仮説。