みんな家族

黒猫ブーはいま5歳と数か月です。
霊的には狛犬という表現は変ですが、シーサーのオスで、つまり神獣です。
霊的な彼の息子が四神獣のうちの白虎のフーだったというわけです。
霊的な彼の奥さんがシーサーのメスのウーだったということ。
彼らは私の作る新神話の呼びかけに応じて、やってきてくれたのでした。
ブーはやはりおやじの貫録でしょう、小さい時から冒険心に富み、そのぶん危ない目にもたくさん遭いました。
特に小さいときは、彼の霊体が夜中に飛んで、マメ電球の周りを旋回するのを、私はよくびっくりしながら目撃していました。
彼は神界では空飛ぶ達人だったようです。
しかし、1.2mのベッドから間違えて本当に飛んでしまい、前足を脱臼したり、あるいは高さ4mもあるところから落ちかけて、すんでのところで助けたことも。
一回り大きい猫とも、力及ばずながらもタイで張り合いましたし、マムシなどもろともせずでした。(フーは怖がってましたけどね。さすがおやじの貫録)
そして、ウーがフーの子供を三匹産み落とすと、フーが育児を嫌がったので、ブーが父親代わりをして、子猫たちの世話を焼いていました。ウーにとってはありがたかったに違いありません。
しかし、ウーを避妊させたため、ブーは相手がおらず、一歳を過ぎると猫の社交場(Aさんとこ)に出入りするようになり、やがては子猫たちと疎遠になり、子猫たちも一歳を過ぎると、ブーは敵視するようになり、喧嘩がよく起こりました。
私は弱い者いじめを戒めましたから、ブーに食事をやらなかったり、追っ払ったりして、我が家のルールを教えようとしました。
そしてようよう四歳を過ぎるころから、喧嘩がやむようになりましたが、今までのいじめにより子供たちの側がいつまでも敵視して、いまなお折り合いがついていないのです。
チン亡き後、去勢されたトンがオスとして我が家の守りについていて、まるでその様は番犬のよう。ブーに対して敵対的な態度がやまず、ブーも日々の暮らしの疲れが出てきているせいか、食事したくても帰ってこれない様子がよくあります。
ブーは苦労猫と言いますか。人間に換算すれば密度の濃い波乱万丈の一生を送っています。
Aさんとこに黒猫の子供が4,5匹いて、そのうちの大き目の一匹に、チンとよく似た ”尻尾の先が瘤になっている” のがいて、ブーフーウーの家系の遺伝が見られています。
そして昼間、ブーが現地の妻子とともにいるところを、私は車で通りかかったときに目撃しています。車が停車して私が中からじっと見ていたので、みんな逃げて行ってしまいましたが。
ブーも足の骨折が治ったみたいですが、かつてのような敏捷性はなくなっているようです。
それでも食事をすればまた、あちらのほうに行ってしまいます。その距離は遠い。
もう手元に置いて隠居させてやりたいのですがね。よほど家族がいいんだね。
今日はとうとう帰ってきていません。どこで何をしているやら。やや暖かいので、野宿でしょうか。
私にも現世には妹がいて、難病が進行中です。今日はぶらさがり健康器の組み立てに行ってきました。背骨が潰れかけていて、慢性の神経痛になっているのです。
また私には神世の家族もいて、現世に化身して苦労しています。いちど会いたいものです。

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