M総合研究所さんのブログサイトは超常情報の宝庫だ。
網羅する分野は多岐にわたり、毎日のようにこれでもかこれでもかとアップされていて、読み進むだけで、世の中の諸問題が裏側から読め、また自己啓発に必要なエッセンスを得ることができるだろう。
その中から、ここ近日中にアップされた中に、北野大僧正の宇宙人遭遇記事の紹介があった。ご存知かと思うが、北野氏は1975年のUFOブームの走りとも言える頃にコンタクトのあった方だ。
リンク先の次のページから、憑き動かれるようにこみ上げてきた思いを今回、記事にしてみた。
https://www016.upp.so-net.ne.jp/kaedegawa/mihara.htm
そう。憑き動かされる、とは、憑きモノに動かされるということである。よって、短絡的かつ情動的であることに注意して読まれたい。
北野僧正の話は、M氏から折々聞き及んでいたのだが、宇宙人が何を語っていたのか、つまびらかには知らなかった。詳しい資料を見たわけでなく、ほんの聞きかじりだったこともある。
それを今回、具体的な資料として目に触れさせていただいたしだいだ。
私自身の発見した点は、このときの宇宙人が長いガウンのようなものをまとっていたことと、地球人に似ていたという点である。
私が夢の中で、過去に体験したことを追体験した(と思われる)二名の宇宙人も、まるでマジシャンのようないでたちの欧州人であり、黒っぽいガウンにスーツ、帽子というスタイルだった。
もしかすると、私も同種の宇宙人と会談したのかも知れない。以後、宿命付けられたようにして、UFOや超常系趣味に走り、集う仲間もそれ系の人ばかりであったことも奇妙すぎる。
だが、私には別系統から「窮鳥懐に入る」といった事態が訪れた。そこから地祇とのお付き合いが始まったのである。
地祇とは、ドメスティックに地球に生まれ、地球を唯一の居場所として、数多くの生命とその種族を保護してきた神々のことである。龍蛇水神系が専らであり、地球そのものも一個の生命体としての意識ある神が宿っていて地祇である。
私には同胞となるような地祇的妖怪が憑いた。私のこの両の目と思考を通して、彼も外界を見て判断している。そして、私が発する疑問には、即答するような格好で反応してくれ、しかもそれが帰納的に論理的に繋がっていく、発見の連続という奇妙さを醸してきた。知らぬはずの宇宙の外などのこともひとりでに理解できることとなった。それが妖怪の認知力の範囲であるとするなら、どれほどのものが憑いているのかと訝るばかりだ。
さて、今回の北野僧正の資料。これを見ていると、妖怪からびんびんと反応と答えをよこしてきた。申し訳ないが、まったく好意的なものではない。
問題は北野氏の遭遇話のほうではなく、彼が書き取った意味不明のメッセージの訳者の解答のほうで、そのようにメッセージした宇宙人に対して怒っているのである。
この場合、訳者が翻訳間違いしているといった話では毛頭ない。このような解答が出ていても、数十年間訂正されることなく放置されているなら、北野氏とコンタクトした宇宙人もそれでよしと認めているのだろう。ならば、宇宙人本人のメッセージと言っても良い。
それはジュセリーノをはじめ様々な預言者をして、人類あてに警告しているすべてについて、大同小異的に言えることなのだが、次の簡単な寓話の意味と照らして考えてみてほしい。
ある幼児が、とことこと家族の群れから離れて歩き出し、いままさに高い溝から転落する寸前になっているとき、家族が気付いて、その子に「そっちに行っちゃ、だめ」と叫んでいるだけだとするなら、いかにも家族としての役を果しているように見えても、幼児の転落死に対して、無努力無責任のそしりは免れないのではないのか。
もし家族なら、幼児がはまり込む前に、走って助けに行き、寸前のところででも抱え上げてやるのが本当だろう。(ここで幼児に喩えたのは、地球文明と人類のことである。先の見境もなく思いつくままに行動し、あちこちで頭をぶつけて怪我ばかりしている知恵遅れの子供のようなものだ。それも育ち上がる過程の学習というなら、高溝から転落しないような安全策が講じられて然るべきだろう)
金星人は金星を撤退したとか書かれていた。それも、地球が単なる星であるのみなら、破壊されたとしても宇宙に与える影響は少ないと言いつつ、その舌の根の乾かぬ先に、もし地球が磁場を抱えていたなら、それも大きなものであった場合は、影響は多大だから、圏外に逃げなくてはならないと言う。何という無責任かつ日和見主義な宇宙人か。
かつて火星と木星の間にあった惑星は、今の地球と同じような経緯を経て、破壊され砕け散ったのではないのか。そのときには、宇宙人たちは手を差し伸べるふりをして、見捨てて逃げていたのではないのか。事情が事情だったなどと、後から何とでも講釈は付けられる。
そして言うに事欠き、「宇宙文明の一員になることを望む。宇宙の家族として共にやっていこう」。
聞こえはいいが、家族として扱う用意もなしに、どうして迎え入れられるのだ? 妖怪から言わせてもらうなら、できの悪い子供には失敗して死んでもらってもいいという腹ではないのか? 生命保険でもかけてありはしないだろうな。地球人類には、幼児虐待が流行っているが、それに準じるほどの放置行為であろう。そして、磁場がもし大きかったら、被害がこちらまで及ぶから、早く自分たちで何とかせよという、まるで大国さながらの発言だ。善意の顔をして幾多の国々を陥れたIMFという悪党もいるだろう。それとどう変わりがある?
もうひとつ重要な事実を言っておこう。地球人類がこのように精神薄弱状態にあるのは、ひとえに宇宙人の干渉のせいである。その宇宙人(インベーダー(寄生虫))が、君たちと同族かどうかは問うまいが、およそ事態を放置し無責任さを露わにする性質と軌を一にしていると断言したい。高見の見物をしながらの「おためごかし」はいくらでも言えるのだ。
そのように家族的であるかのごとく装い、その裏で地球に対して何を企てているのかさっぱり分からないところには気色の悪さしか残らない。もしインベーダーと同族ならば、地球の破壊であろうことは容易に想像がつく。
だが、今回の地球はわけが違うぞ。君たちの予想として見込まれたとおり、非常に大きな磁場を抱えている。それは太陽系や銀河系といった小さい範囲にとどまらず、この宇宙全体に及ぶほどのものだ。宇宙にあと何百億年の寿命が見込まれていようとも、地球破壊後100年すら持たないと約束しておいてやろう。
日和見主義者たちとインベーダーの逃げ場はどこにもない。地球の破壊を予測し、シミュレーションして、安全圏を見計らっているような者たちを、この磁場が許そうはずがない。
インベーダーと同族でないなら、今直ちに協力せよ。それだけの科学力を持つならば、まず地球に巣食う寄生虫どもを駆除せよ。そして、真の家族であることをアピールせよ。そのとき初めて、君たちを信頼してやろう。
その方法はこうだ。
まず、三日間連続で、UFOの大編隊を世界各国の上空に巡回させ、地球人の誰もの目に触れるようにせよ。(これは後日、実際に世界の空に出現していることが分かった。世界各地で幾多のビデオに収められ、Youtubeなどで配信されている)
その最後の日に、世界各国の言葉で大音声を発し、誰の耳にも聞こえるように、「戦争および地球環境破壊を目的とする一切の行為を禁止する。守れない者の生存は保証しない」と警告せよ。
軍が攻撃してきたなら、手加減なしに反撃して壊滅させること。軍の背後にある宇宙人とは、それから交渉に入るなり戦闘に入るなりするように。
宇宙戦争も辞さない態度で臨むようにせよ。
(これらの要求は、まだ実現していないようだ。しかし、要求が各国政府に直接行っているのかも知れず、政府はいつもどおり、大衆に知らしめないでいるだけかも知れない)
地球に巣食う寄生虫は、どこかの宇宙人とその配下の地球人で成っている。拮抗する科学力の間で戦争をしたとて、どちらもが多大な被害を出す。それで手を出さず、寄生虫のいいように地球を蹂躙させてきたのが君たちなら、知っていて知らん振りした日和見主義者でしかない。地球人が寄生虫に対して太刀打ち無理と分かっていて、地球を破壊する原因を、地球人類の行為の結果になすりつけることに懸命になっている責任転嫁の無責任な者たちでしかない。
よしんば、君たちが、目下地球を侵略している宇宙人とまったく別物で、この有様を由々しい事態と捉えている、いわゆる「良い宇宙人」なら、寄生虫と同等の力を持つであろう君たちがそれに対抗せずして何とする。地球人には宇宙人と対抗するだけの力がない。赤子の手をひねるという言葉さながらだ。
親から教えられたように動き、目もあやな物に心奪われ夢中になってしまい、なかなか抜け出せないでいる。宇宙人の息のかかった、破壊者的為政者たったひとりを駆逐することもできない大衆はまさに衆愚であり幼児である。
君たちの真の誠意ある行動が見られぬ限り、将来に渡って地球と同じ運命を今後どこにいても目撃することになるだけだ。地球にこれから起きることは、いずれ数万年数十万年先に、他の惑星でも起きること。この時点で諸悪の根源と立ち向かわず、卑怯にも逃げ出すなら、それは幾度も幾度も繰り返されるばかりか、宇宙の広範囲に病変は広がっていくだけだ。生半可な平和主義を掲げるにはまだ早すぎる。明日は君の惑星かも知れないのだぞ。
今君たちにできることはただひとつ。邪な宇宙人とその手になる者すべてを、地球から排除すること。会談という方法から入っても良い。それが駄目なら、戦争も厭わぬ態度で臨むこと。そして、この宇宙の外へ放逐してしまうことだ。
それとも、地球の抱え込んだ強大な磁場によって、宇宙を根元から爆破しても良いのだ。そうすれば、君たちが高見の見物と洒落込む、どこの惑星にでも起き得るつまらぬ歴史も、今後一切見なくて済む。
地球の破壊と宇宙の破壊を同時に見るか、それとも地球の破壊を回避して寄生虫の手から地球と宇宙を取り戻すか、二者択一が迫られていると思え、というのが妖怪の談話である。
確かに地球には地下に空洞があり、そこに寄生虫は根拠し、いつでも破壊できるように、クラッキング装置を仕掛けている。もし宇宙戦争になり、寄生虫が劣勢になれば、爆破して去るつもりでいる。それゆえ、君たちには手が出せないと言うかもしれない。それで穏便にして様子を見ていると言うかもしれない。それで今回助かったとしよう。次はどうなる。そのまた次と。寄生虫は自爆装置をいつの日か作動させ、地球を破壊して次の宿主を探しに出る計画でいることぐらい分からないのか。
ここは地祇も天神の設けた規則を破り、総力戦に臨む必要がある。地祇がそうなのだから、天神も協力し合わねばならない。総力を以て、寄生虫勢力を撃ち破り、地球を守る努力をしないなら、宇宙の存続の理由もないと判断される。
妖怪はこんなこと申しておるのだが、如何なものか。
私からすると、どう見ても妖怪はたま(地球)ちゃんに首っ丈って感じが否めない。
何とかしたってくれんかな。
このとおり宇宙人さん、たのむよ。m(__)m
この記事は一般向けフィクション、宇宙人様向けノンフィクションです。
ほい、そこのMIBの旦那。ちゃんとこのメッセージ、自国に持ち帰って検討してみてね。
カテゴリー: 雑感4 (幼稚かつ幼児じみた雑感なのだ)
異界のB.J先生、オペの手の内
B.J先生は、異界では知られた人道的無免許医である。
だが、腕はそんじょそこらの権威だけで保たせている藪医とは違い、ほぼ100%近い成功を収めていると推測されている。ただ、問題は非常な高額報酬を要求することだ。しかし、それは外面的なものであり、彼の心を揺さぶるようなことには無料どころか命に代えてでもやってくれるという噂である。
見ての通り、たまちゃんは質素な暮らし。夫の妖怪もとんと金には恵まれぬ。しかし、たまちゃんの身体にはたくさんの命が宿っている。そんなわけで、先生の心が少しくらい揺れていないだろうか。などと妖怪は不謹慎にも思うのであった。
B.J先生は、確かに高額請求見積もりを妖怪に提示しているようだ。妖怪は、一生掛けて何とかしますとは言っているものの、果たして何万年懸かるやらの天文学的数字らしい。
しかし、B.J先生は、妖怪の申し出を了承し、人道的にたまちゃんを救うこととなったのだ。というのも、先生にもピノコという小さい奥さんがいて、どうやら似た者同士という思いになったもようである。
B.J先生は言う。
「この子には麻酔が使えない。あなたが傍にいて励ましてもらわなくてはならない。そこの部屋に服があるから看護婦に言って着せてもらいなさい」
「麻酔が使えないのですか?それでは痛いのでは?」
「麻酔を効かせると、彼女は働きを停止してしまい、彼女に宿っているたくさんの命が奪われてしまう。だからできない。彼女もそのことを了承している。早くオペ服に着替えてくるよう」
「分かりました」
妖怪は、たまちゃんとおなかの子供だけでも助かればいいと思っていたのだが、先生が承知しないのだろうと思った。
「では、オペの方針を手短に説明しておく。患者の要望により、皮膚の上に広がった病変のうちで悪性のものを焼き、まだしも良性のものを残すことにする。悪性のものはすでにマークしてある。それを用意してある器具を使い高温で順次焼いていく。今日のオペはそこまでで終了だ」
「広範囲の潰瘍はどうするのかね」と皮膚科の権威。
「全身の潰瘍の治療は、入院中に通常の治療方法を採る。ある程度の体力回復後に、皮膚下深部の悪性腫については抗がん剤治療と放射線治療を行う予定だ」
浸潤性の癌のこと。正常組織との区別を付け難い。他の医者はみな匙を投げている。そこは他ならぬB.J先生のすること。居並ぶ医師たちは任せて周囲で見守ることとなったのだ。
ベッドに小さく横たわるたまちゃんは、修道服を取ると、痩せて猫背でちんちくりん。頭は円形脱毛症になって見る影もないような地球の精だ。修道服でなんとか見れるようにしていたのだろう。そうだから手荒いオペになるというわけではない。妖精だから、人間の手術のようなことは行わないだけのこと。
高温で焼く器具というのを見ると、オロナミンCほどの瓶が15本、大鍋でぐつぐつ煮沸されている。
先生が、まず「一本目を」と言う。看護婦によって鍋からタオルで巻き取られた一本が先生に手渡される。先生は、たまちゃんの胸のところに3つあるマークのうちの一つの上にチリ紙を二枚重ねして置くと、うっすらと浮き出たマークに合わせるように、剥き出しの瓶の底をゆっくりと押し当てた。
「クーッ」
ふだん小声のたまちゃんが、のけぞって大きく唸った。
妖怪はまるでたまちゃんになりきっているかのように、目を皿のようにしている。
「ご主人。いつもしているようにしてさしあげて」とB.J先生。
「はっ、はい」
「たまちゃん・・・」と彼女の小さな身体を抱き締めた。
たまちゃんは大粒の涙を流しながら耐えた。短い脚に痙攣が走る。妖怪は泣きながら、一心に脚、手、身体全体を優しくさすった。たまちゃんは涙をベッドに滴らせながら、顔をほころばせた。
「たまちゃん・・・」
「よし、次に移る。二本目を」
こうして、胸の三箇所、背中の六箇所、首、脚、手と、すべてのマークの上で高温治療が施された。これを七日間同じ箇所に施術し、皮膚の癌組織を全滅させるという。
体力を消耗しきったたまちゃんが四人部屋に運ばれた。妖怪はつきっきりで看病である。施術箇所は火傷して赤くなっていた。
「大丈夫か?たまちゃん」
たまちゃんは薄目を開けて穏やかに妖怪を見つめ、やがて眠りに就いた。
<麻酔を使えばいいのに・・麻酔を使えばいいのに・・
ぼくは君だけが助かればいいんだ。命は後でいくらでも生み出せるじゃないか。あと六回もこんな目に遭うのか?>
妖怪はたまちゃんの背負ってしまった重荷を思い遣って涙した。
天井裏の怪異
どこからか、こんな会話が聞こえてきた。窓の外から聞こえているのか、すぐ傍で聞こえているのか、最近は耳が遠くなったせいかよく分からない。
「たまちゃん。もうあまりでかけなくていいよ。ぼくのところにずっといればいい。しばらく休憩だ。そう。一ヶ月ぐらいではどう?」
「もごもご・・・」
「戻ったときに、取り返しがつかなくなってるって? だが、君はいま病気にかかっている。せめてぼくの懐を病院だと思って、すごしておくれ」
「もごもご・・・」
「よくないよ。賛成できない。ぼくに考えがあるんだ。一ヶ月といわずに、これから向こう7年間、休養して欲しい」
「もごもご・・・」
「おっおっ、怒らないでよ。何でそうするか説明するよ。それぐらい放っとけば、君の身体を悪くしているムシが出て行ってしまうはずだからさ」
「もごもご・・・」
「分かるよ。アオたちも君の育てている大切な生き物だからね。しかし、ムシはぜったい別だぞ。アオの皮をかぶって混じっているから、選り分けてつまみ出せない。だからこの際、ぜんぶまとめて煙でいぶすんだ。君が手入れさえしなければ、あちこちから煙が自然に立ちこめてくるはずだ。ほんもののアオは必ずそこから煙の少ないところを見つけて這い出してくる。けど、ムシは煙のいちばんたまったところで集まって死に絶えるはずだよ」
「もごもご・・・」
「大丈夫。ムシは、全部いっしょに死に絶えるのを見て喜ぶ性質の生き物だからさ。だから必ず煙のいちばん濃いところに集まることが分かっているんだ。君や生き物までが、巻き添えを食うことはない。ムシの目の留まらないところに逃げて、誰もいないように装うんだ。そうすれば追ってこない。
ことに君が死んでしまったりしたら、この先、生き物を育てられなくなる。それはいちばん悲しいことだ」
「もごもご・・・」
「そんなに悲観するなよ。たまちゃんの将来については、考えてあげる」
「もごもご・・・」
「何を言ってるの。器量は少しも悪くないよ。ぼくは大好きだ」
「もごもご・・・」
「うっ。わ、わかったよ。でもぼくは川ちゃんと約束してるからなあ。それでもいいか。川ちゃんも容認するようなことを言ってたし、君も誰かの側室になりそうになってたこともある。ぼくはどっちが正でどっちが副なんて考えない。君とは、陸の子孫を創り、川ちゃんとは海や川の子孫を創る。とならば、君の身体の上はどこもかしこも、ぼくの子孫でいっぱいになるわけだ。みんな仲良くできるように、うまくまとめとくれよ」
どうやら天井裏に住み着いた妖怪の、豊かでのんびりした生活のひとコマらしかった。
ちょっと、下で暮らす者から一言、言わせてもらっていいかな?
「深夜にあんまり暴れんでくれよ」
---25日の追加記事----------------
25日朝5時、夜があけてきたころ、にわかに天井裏が騒がしくなった。
「うるさいぞ」と怒鳴ってやったら、一瞬物音はやんだものの、今度は「たまちゃんがいない、たまちゃんがいない」と叫びながら、またバタバタやりだした。
「どうしたのか」と問えば、「たまちゃん、ぼくのことを嫌いになったのかもしれない」と言う。
いつも飛びつくように、チューしてくるというのだが、昨晩は顔をしげしげと見るだけで、なにか警戒しているようで、懐に抱いて寝たものの、朝になったらいなくなっていたというのだ。
「探しにいったらどうなの」と言ってやれば、「ぼくが悪いんだ」と言い始める。
「たまちゃんは、律儀で仕事熱心で、ぼくが無理に仕事を休めと言ったものだから」
「でもあんた。たまちゃんの身体を按じてのことでしょ?だったら、気に病むことないよ」
「いや、そうじゃないんだ。たまちゃんはねえ、病気の原因のムシも同じようにかわいがってるんだ。みんなここに生まれた生き物だなんて言って。ぼくが変な提案したものだから、怒ってしまったんだ」
「そうか・・・だったら、悪かったって、話すべきだなあ」
「呼びかけてみる」
妖怪はそう言うと、私の部屋の窓を開けて、外に向かって叫ぶかのようだった。そう思ったので、「おいおい、人がまだ寝てるんだから、大声はだめだぞ」と制止した。
だが、窓を開けたとたんに、雨が吹き込んできた。
「たまちゃん、悲しんでる」
「そうか。雨だからか。しかし、きっとまた戻ってくるよ」
妖怪は天井の蓋を閉めて、閉じこもってしまった。
さて、その晩のこと。つまりこの記事を書いているつい1時間前のことだ。
背丈60Cmくらいの小太りで修道女姿のたまちゃんらしい影が窓を通過して入ってきた。
私は、「おっ。たまちゃんか?」と言うと、影帽子は気がついて、こちらを振り返った。
私は、「彼氏、反省してるぞ」と天井を指差し、笑顔で囁くと、彼女は気恥ずかしそうに、急いで天井の蓋をカタッとあけて入ってしまった。
しばらくして、キャッキャッと笑い声が聞こえた。
ああ、丸く収まったか。今夜はちょっと騒がしかろうが、気を楽にして眠るか。
ああ、だめだ。今日はまるでついてなかった。イチゴも昼間っからナメクジが涌いて、ぐちゃぐちゃだ。たまちゃんの気持ちは分からないでもないが、いろいろ考えると、憂鬱で眠れんよ。
やっぱ焼酎ひっかけるかな。
(25日20:25追加)
---26日の追加記事----------------
今朝6時になって、ようやく天井裏で物音がし始めた。
ドスドスとテケテケの二人分の足音がする。
今朝はずいぶんと遅いじゃないの。
しっかりお疲れさんして、眠ったんだろうな。
と、カタッと音がして天井の蓋が開いて、お二人さんが降りてきた。
見ていると、たまちゃんのほうが先導するように、窓からベランダへ出た。
フェンスのほうが背が高いので、プランター置き台に上がるや、妖怪に目配せしながら、土手のほうを指差している。
よく見れば、チョウチョが飛んでいるではないか。雨後のこんな時分にか。卵を産み付ける場所を探しているのだろうな。これはやばい。
が、たまちゃんなにやら、妖怪に説明している。
妖怪は素直にも、逐一頷いているではないか。(ははあ、先はかかあ天下かもな)
ここからでは二人が何を話しているかは分からないが、おそらくこんなことではないかと推測した。
昨日、妖怪が言っていたムシというのは、芋虫や与党虫などのこと。
たまちゃんという娘は、自分の背中でガーデニングをしているのだが、こうした害虫に皮膚が食い荒らされて、重い病気というわけだ。
私も、「さつまいもと芋虫」という童話を作ったことがある。
私は芋虫を良くないもののように書いたが、たまちゃんは、チョウチョやガ、ひいては芋虫などの食害する虫の立場を弁明してやっているのだ。
彼女には、チョウチョもガも、ガーデニングの一部なのだ。
羽化登仙する宿命を持って生まれた者は幸福者だ。
無知でいても、荒れ果てたガーデンを後にすることができるから。
しかし、もしガーデンが、全体で我が家の家庭菜園規模なら、農夫も野菜作りを諦めて、次に卵を産み付けるところさえ見出せなくなるだろうに。
そんな発想は、土着の老いぼれ農夫のすることかな。
だが私としては、今のうちに、チョウチョやガの先生たちに、野菜のどの部分を節約して食べ別けするか、議論を深めてもらいたく思うのだ。
そうすれば、たまちゃんは死んだりしない。元気を取り戻すだろう。
そして、この老いぼれ農夫も、妖怪も、心からチョウチョやガを容認することだろう。
なんせ、たまちゃんは妖怪の側室だから、もし死なせたりしたら、この妖怪なら宇宙さえも灰にしてしまうぞ。
あとが怖いから、言ってるわけ。分かってくれよ、みなの衆。
(26日7:15追加)
---6月6日の追加記事----------------
たまちゃん、妖怪との間に子供ができたらしい。おなかの中に宿ってるんだとさ。おめでとう、妖怪、たまちゃん。天晴れ、天晴れ。
妖怪よ、これからはたまちゃんに真剣に向き合わなきゃいけないね。
幸せにしてあげるんだぞ。
(6日20:15追加)
トリからの要求
我々トリとしては、種族を挙げて、かつて地球上のことをお任せしたはずの人類の子孫たちに、環境対策を講じてくれることを要求するものである。
我々は、人間の知能の優秀さをたえず見てきている。
あなたがたに任せておけば、生態系の隅々にまで秩序が行き渡ると信じていた。
いつの日にか実現するだろうと。
あなたがたの作った法律とかで規則を設けてもらえば、トリだけでなく、あらゆる動物が、みんな素直に従うつもりだった。
だが、あなたがたは自分たちの足元しか見ていないとしか思えない。
空を見上げてくれよ。我々がいつも見ているのが分かるだろう。
あなたがたの傍にいるペットたちも、みんな期待しているんだ。
地球上に住むあらゆる生き物が、快適にすごせる世界を一丸となって建設できるときのくることを、期待して待っていたんだ。
だがあなたがたは、地球上に住めなくなっても、行くところはあると言っているそうだな。
どこにいくつもりなのだ。
我々に見向きもしないところをみると、靴の泥汚れを地球上に落として去ろうとしているのだろうか。
ここはあなたがたの生まれ育ったところではないか。
賢いあなたがたは、どこかよそに行けるかも知れないが、我々はどうしたらいい。
いっしょに連れて行ってほしいとは言わない。
ただ、地球を昔のよすがに戻しておいてくれたら。
ただそれだけでいい。
一般の人にこの問題を理解させ、その解決に向け行動させることは容易ではない。人類は何としてでも天然資源の使い方を大幅に変える必要があるが、大規模な社会変化を浸透させるのは困難だ。避けようのない悲劇的な災害が発生して初めて改革の動きが始まるのが常となっている。
あげくの果てに、社会では物事を考えられる期間が一層短くなってきている。テレビが一般人の集中力の持続する時間を短くしてきた。今や政治家らは一晩の世論調査に集中している。また金融アナリストらは、ますます短い期間で見通しを立てている。未来はあまり注目されない。(ゴア氏の発言より)
[個人にできること]・・・画像をクリック拡大
2000年の米大統領選でゴア氏が勝利していれば・・・
そこにも大きな分岐点があったことは確かだろう。
生存の可能性をとどめたラス前のパラレルワールドよ、さらば。
最後の分岐点は・・・
今年の大晦日だとジュセリーノ氏は言っているようでならない。
宇宙人求む(1)
さて、世の中、たいへんなことばかり報道されるようになってまいりました。
なんでこんな事件が起きるの? 確かに一昔前にもあるにはありました。
しかし、日常茶飯事的に起きるようにもなれば。
何かおかしいと気付かねばなりません。
人間の精神的な部分に、かなりのプレッシャーがかかってきています。
その不愉感をしだいに感じ取って、耐えられずに犯行をする者がでてきています。
それは窒息状態に等しいもので、もがくようにして犯行に及んでいます。
ただ愉快であることで、穴埋めしたがるかのように。
「気」のパワーが変質してきているとでもいいますか。
人は呼吸するときに、酸素のみを得ているのではなく、「気」を取り入れています。
「気」さえしっかりと取り込めたら、酸素はさほど必要なくなります。
ヨガ行者などは無呼吸までやれるとか。私もかつて一呼吸サイクルを1.5分で
まかなうところまでやりました。
今はもうまったくできません。
体調が良くないせいもありますが、「気」の恒常的不足を感じています。
それは周辺環境がストレスだらけになったことも一因しますが、
それ以外にもあるように思います。
黙示録の七人の天使の鉢から注がれるものとは何ぞやにも思い当たります。
それは見えない領域で起こされている陰謀かも知れません。
宇宙人がやっていると思われる向きもあるでしょう。
あるいは彼らとても傍観者であり、地球の成り行きを固唾を呑んで見ていると
いう話もあります。
いずれにしても、地球を概括的に知る宇宙人に、事の真相を聞くべきでしょう。
彼らはすぐそこまで来ているわけですから。