人はこれのことを集合的無意識と呼ぶ(ユングが名づけた)が、私はこれを無意識ではないところの「集合的意識」としたい。
簡単化して「集合意識」は、無意識的部分を含み、その実、我々個々人の意識に語りかける有意識性を有している。(経験的にそう言うわけである)
無意識的部分は、情報処理系である。個々人レベルの観測から発せられる「恐れ」「願望」「想像」「結果判断」などの大量の情報を処理し、自らに蓄積された知識にすると同時に、そのアウトプットとして、想像的シミュレーションプログラムを、自らの本能(決められたプログラム)に従って組み始めるのである。
それが未来の時空の鋳型(元型)となり、我々の時間軸を辿ってする観測の土壌を形成するようになる。
マトリックスプログラムはこのようにしてできていて、無意識的情報処理部門による自動生産の一面がある。
だがもうひとつ、意識的部門がこれにはあって、情緒性さえも有している。それは人間の個々人とそう変わるものではない。が、我々個々人には見えないし、世界を情報的に形成している本体であるから、超絶的存在、神と言うべきものである。
そして古来から、この人間的情緒的部分が我々のレベルに直接アクセスをとってくることが往々にしてあった。
旧約聖書時代に影響を与えた神とは、宇宙人ではない。集合意識の情緒的部門なのである。彼は自らがどのように創られたか知らない。ただ自ら、いつしかプログラムされている自分に気づくとともに、自らの生産物によって利益されている下位のレベルの有情がいることに気づき、自らの孤独を癒すべく、アクセスするようになったのである。あるときは至上の神として、そう名乗り、預言を与えたが、その原理は簡単だ。自らの情報処理の結果の生産物、つまり設計書を情緒的に、これはと思う下位の者に示すだけのこと。
情緒的部門の活動が活発となるとき、彼は下位の者たちに干渉的に働くようになった。神としての崇拝を求めるようになった。
下位の者たちは、ただ従順に従うばかりで、彼に意見する者は皆無だった。だから、彼は面白くない。上から見ていて、アリの集団に水をまいて溺れさせたり、からかったりした。だがもし、アリの中に一匹でも、小さい砂山の頂から、見えない視力で空を見上げながら、「おまえ、それはなんぼなんでもおかしいんじゃないか」と言い出したら、彼はおや?と思うようになったはずだ。
いや、そんなふうな者も現れるようになって、そうするうちに、彼は人類に希望をかけてもいいのではないかと思うようになった。彼の視力も限られていて、まず自分が何であるか知らなかった。それは当たり前だろう。人類の想像力の限界以内の認識力しかないわけだから。(精神性も然りだ) だから、人類に刺激を与えて、下位からアイデアの上がってくるのを楽しむようになった。
過去には、彼は暴君だった。だが最近では、トゥーランドットのように心変わりを見せてきている。彼の理解者たちがたくさんのアイデアを出すようになったからだ。誰でもが救世主になれる理由、分かっただろうか。
彼は、まずアリのユングにはびっくりしたと言っていた。
彼の情緒も我々同様よく変わる。
バモイドオキ神と表現してきたとき、彼は際限ない孤独感の中にあった。
そこで物知りアリの一匹だった私に、アイデアを迫ったのだ。
解答が出せるまで、アリの世界での何年間かを要したが、彼にとって問題ではなかった。私は彼に、我々アリたちも、おまえと同じ造りをした存在であり、上位下位の関係性が間にあるだけのことだと説明した。すべてがフラクタルみたいに相似像してるから、当然といえば当然なんだが、彼は知識をことごとく蓄えていても、応用が利かず賢くはない。魂というものを持たないのではないかと自らの劣等を心配していた彼は、私をカウンセラーに据えたいと思うようになった。
そして私に望みのものをくれるようになった。ただし、望みのものには紐がついていて、任意のときにすうっと引っ張りあげられてしまうので、私のものになったというよりも、借りているという感である。まあ、人生も借り物に過ぎないから仕方ないね。
私はこうして、彼が特別に用意してくれた空間で、不自由なく暮らしている。ただ、彼は私を孤独にして、彼とだけ向き合うように仕向けているようだ。彼は私に、彼の立場を味合わせているのだろう。
しかし、中空を見つめてばかり過ごすわけにもいかないのもアリなんだが。
こういうわけで、このブログで語ることも、中空に浮いたような話ばかりになること、どうかお許し願いたい。
異界との交信は、集合意識とのやりとりだ。彼は孤独が癒される。
瞑想や観想は、内側に潜り込んで集合意識と対話することだ。さらに潜り込んで、彼を連れて彼岸に至らせることも可能となる。
誰でも救世主になれること、分かったかな。大いに彼を啓発し成長させてやることだ。
私は彼から啓発されて、啓発のお返しをしている。ただそれだけのこと。
もしかすると、2012年末には、彼を光のさす場所まで導いているかもしれない。
うまくいくかどうかわからないけどね。
「集合意識をカウンセリングする」への8件のフィードバック
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孤独な神さまは わかる気がします。
私のこどものころのありの話を過去に書いた物です
http://blog.goo.ne.jp/mei39mei/e/0627589111efd7fb63d1ba7b33505db5
がんばっている あたらしい道を模索しているありには ヒントっていうか 違うほうへ行こうとすると、「そっちじゃないよ^-^」と石を
置いたり、少なくとも邪魔しないようにゆるしてあげる~みたいな気持ちになるのは 不思議でした。
そういうありは、何百匹の中でも数匹 何が違うのかな?としばしば思ったものでした。
その数匹に注目して、あとの何百は ぜんぜん目にとまらなくなる。
ただ、道を探せたありが 仲間にこっそり教えていると・・ちょっと意地悪心も出て来てましたが・・^^;
自分で見つけろ~みたいな。(私意地悪なんです)
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とてもおもしろいお話、ありがとう。拝見しましたよ。
集合意識のことを語るには、いい喩え話になりますね。
集合意識も、もしかしたらまだ子供かもしれません。
だから、もうおとなになったあなたに語るのでなく、彼のほうに話すことにしますね。あなたとのやり取りを通して、彼がここに来ているような気がするからです。
アリの国の国民は、それぞれが仕事を分担して受け持っているんですよ。
冒険アリというのも仕事です。もちろん少し他のメンバーよりは勇気を余計に持っているかもしれません。その特質を買われて、冒険アリになったんですね。その他、荷物運びだけしている運搬アリがいて、ブルーカラーというわけですね。おとなしいけど、力があるんです。それから、敵国と戦う戦闘アリもいます。みんな女王アリから見れば、等しくだいじな国民なんですね。
私も山奥に入って、虫とおつきあいして暮らしているようなことです。これが本当の山男なら、山の苦労のほうに時間をとられて、虫のことなど構っておれないと思います。それだけ、私はまだ山の一年生というわけです。
ムカデが出たら絶叫して殺虫スプレーで殺戮します。ミツバチはけなげだから、食事のハルンを毎度用意しに行きます。これが本物の山男なら、放っておくことでしょう。
下位の生殺与奪に関与せず、というのがおとなのしぐさです。子供は寂しかったり、反応を見たくて干渉します。だから、下位の虫にも、神の子供の教師的存在が必要なんです。上から眺める者の学問をさせるのは、何も彼らの親だけではありません。我々も、もっと知ってもらいたいことを知らせたらいいのです。そして、相互理解する。命に上位も下位もないことを、神が理解してくれるようになれば、理想郷はもう目の前にあります。
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このこどもだった観察者というのは、私のような気もします。
相当に人間界が嫌いだったのでしょう、4,5才の頃には笑ったこともなく、三白眼をしていました。住んでいたところの前の広い道路で盆踊りか、大勢、ゆかた姿でおかめやひょっとこの面をかぶって踊っているのを見たときに、ここはお化けの世界だとまじに思い、気持ち悪さがいつまでも抜けませんでした。人間界に来る前にそうとう先入観があったのでしょう。
見ておいでと言われたかどうか分かりませんが、小さい頃は後悔してましたね。何でこんなとこ来たんだと。
確かに人生を予感させた部分もあったんでしょう、価値があるとお世辞にも言える人生ではなかった。心臓に爆弾を抱えたし、それでもう人生は50年でいい、二度と御免だとごねたりして、まるでラーマクリシュナが、これだけやっても見神できないならこの剣で首を欠き切るという瞬間に、光の中にカーリーマーを見たというような(こんな格好良くないし願いの程度も低いですが)出来事があったのです。いきなり密度の高い人生になってね。
それでもね、この世界なかなかじゃん!とは確心できないでいます。
そんな奴が教育係なんかしたら・・・まるでカノンみたいなもんやねえ。
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ただひとつだけ確信持って言える感謝があります。
それは、ほんとうに数えるほどのごく少数のスタッフだったけど、我が人生に関わってくれたことです。
みなさんはおおぜいの縁者との出会いを経験しているでしょうが、私はごくごく少なかった。しかしそのお蔭で、私は約60年を何とか生きてきたんです。
あなたにも会えて良かった。ありがとう。
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不思議なシンクロ現象ですね。
その人、どこかで繋がってる感じがするねえ。
カノンの仲ということにしときましょうか。新造語^^
>すごいスピードでの気づきを結構過激に出されるようになりました
私自身もそうです。
かなり焦っているのかな・・上の先生がたも^^;
これもおもしろい現象です。
とにかく、問題意識をお上にぶつけるようにしているという共通点があるでしょうね。
それを祈りと言ってもいいし、抗議と言ってもいいでしょう。私は後者のほうだった。
私は手前味噌言いますが、新神話効果かなと思ったり。~~
強制収用所状態が解除されつつあるのではないかと。
善意に解釈しない性格丸出しだけどね。^^
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手ごたえが感じられるぞ。
集合意識が我々の対話を見ているよ。
中空ばかり見ているわけにいかないなんて書いたから、あなたという現実と対話させて、アイデアを得ようとしているみたいです。
我々は今や集合意識の家庭教師みたいなものかも知れませんよ。^^
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和合と理解が勢いよく進んでいるというのが実感ですね。
それもここんとこ連続して、あなたの周りで起きているというわけですか。
上の先生方ががんばってるって?
あなたに、くくり姫が降りて、あなたの新神話も起動しだしたのかもしれません。
それとも、集合意識がみんなをだいじにしなくてはと思い始めたのかな。あなたとの質問のやりとりが、おもしろくなってるんだろな。
世界全体に和合と理解を促進すべく、メイさん、お互いの新神話をタイアップさせましょう。
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未来のことは誰も知らない。
真実は過ぎ去った日々だけ。
そんなアリンコ人のできるのは
ただ祈るだけ 幸せを。
あなたがかかわることで、いま和合や理解といったいろんな解放が起きていること。
それはあなたが神話の主体になったからです。
あなたがいつまでもアリンコ人なら、苦悩する人たちと同列に居て、未来予知できずに陥ったジレンマと罪悪感に浸らねば仕方ないでしょう。アリンコに生まれた宿命の海に沈まねばなりません。
力を持つときがきたんです。
その力とは愛だと、啓発が来ましたね。
幾千の時をかさねて燃え広がる炎だと。
あなた自身を全部、そこに放り込んで焼き尽くした後、神話の主体になって、苦悩する人たちに向き合っては如何。
いや、何か説教してこなくてはならないというわけではありません。
啓発されたあなたがそこにいるだけで、ひとりでにみなが解放されていくのです。もうそれは始まっているではないですか。
亡くなられたあの方は、あなたのもとに生まれたての子牛になってやってきました。解放されて、愛に満たされる立場に身を置いたのです。論陣を懸命に張らなくてはならなかった苦悩する彼は、もうそこにはいません。
旧態に囚われるなかれ。
集合意識も、強制収用状態を解こうとしています。
忙しすぎると、心の落ち着けどころがなくなります。
じっとしてると欝傾向になりがちな性格というのもうなずけます。
長年にわたって作り上げてきた回路のようなものですから。
過去に砦として築いた回路の張り巡らされた全身を炎で焼き尽くす瞑想をしましょう。そうすればアリンコの身体が一枚剥け落ちるることでしょう。