古事記の神話はいろんな人が解読しようとされてます・・・私もそのような一人です

古事記の神話は超古代知識のあらましを網羅した科学書であると同時に、神話のシナリオを地上界に理念として垂迹するツールになっているのではないかと、以前から推理していました。

科学書であるということについては、
宇宙の創世について記され(創世記)・・・そこにはコンピューター縁起らしい記述も
素粒子物理学的な物質の基本三性質
パンゲア大陸がひび割れていく大陸移動説と国産み島産み
地上界の歴史シナリオの展開
といったふうに時間順序がわかるように並べられています。

そして地上界での歴史シナリオの展開において、上つ巻のエンドまでに、この時代の世界の歴史のあらましが預言されているとみられます。
私が関心を持ったのは、この神話に係る上つ巻までです。元々、中つ巻、下つ巻までの関心はありませんでした。それは数ある歴史家にお任せしたほうがいいでしょう。
だから、神武天皇登場前後のことは、関連書の拾い読みと推理の寄せ集めでしかなく、それゆえ細部についての検証はできていません。

神話の解読から推測できたのは、これは預言であり、神々はこのシナリオに沿って地上界に歴史の顕わしをしているのではないかと思えたことです。
当時はまだ、イルミやらメーソンやら、カバールというものも知らず、預言をアジェンダにしてその通りに実演実行している秘密組織があるなどとはまったく知らなかったのです。

カバラはカバールとはまったく違う用語です。カバールはカバラの知識を重用する組織を言い、一般人よりも知的優位に立つことで、人々をコントロールするものですから、カバラがモラルを要求していても、それに従うこともしないわけです。先修験者はユダヤ教徒でモラルが重視された修行者です。修験者もそうです。カバールはまったく別物で、むしろカバラの悪用をしたというのが実際でしょう。

ところが、カバールは、神話の預言の遂行を神の意志と思っているようで、神話に書かれる内容が人類にとって不利益であっても、それが神の意志ならばと、類義の事象や事件を起こすこともいいのだろうと解釈しているようです。だから、彼らの今のアジェンダが黙示録のバビロン崩壊なら、それを遂行しようとするのです。

かつてブッシュ・ジュニアがイラクを攻め滅ぼしたのは、イラクに古代バビロニア帝国があったからです。あたかもカバールはそれが神の意志であるかのように思い込み、実行する。それが怖いところなのです。ブッシュ・ジュニアはパパブッシュと共にキリスト教原理主義者(ネオコン)で、熱烈なプロテスタントです。彼は黙示録の天使の側、神の側に立って、神の意に従ったと思っているのです。

しかし、イラクは大淫婦やバビロンの性格ではありません。ただ地理的にそうだっただけのこと。だからこれでカバールが溜飲を下ろせたかどうか。別室でチェスゲームをしているような感覚で、ホンモノをお膳立てしていたとしても、誰も気がつくことはありません。

黙示録の預言よりもすごいのが古事記の預言です。歴史の大勢を語っているからです。黙示録が細目の実演実行要領なら、古事記は歴史の大枠の特徴を語ります。

古事記の神話のことを知っているカバールもいるのかもしれませんが、あまりにも大枠を的確に示しているので、これこそは神の意志で運行されていると思うしかないです。
しかし、人類にとって、決していいシナリオには書かれていない。もしいいシナリオであったなら、もっと人類は幸福だったのではないか。
まあそれが、霊的逼塞のうお座を前提にしたシナリオなら、どうしようもないのですが、もしそうでないなら、神話のシナリオの改稿も為されるべきだったかもしれません。実に影響力が大きいように思われるからです。

神話に最も堪能なのは神社神官かと思われるのですが、上つ巻の神名を暗号として解くようなことはなされていません。神官サイドでは、神はその御名で神棚に祭られてお祈りが何らかの祝詞でされるわけです。日課のスケジュールでしょう、精進潔斎する時間を多くとり、神への祈りに時間を捧げます。神官の中には先祖からの古史古伝があり、古神道の流派を持っておられる方もあり、その膨大な古語の書籍を勉強の対象にされていることもあるようです。そして、神社独自の祭神をお持ちで、その神のことなら知り尽くしておられます。
しかし、古事記に出てくるたくさんの神々のことは、といえば、どうでしょう。
僭越ながら申しますと、古事記の神話は、神々の演ずるシナリオに預言が篭められていますから、神名の解釈が必須であり、神々のそれぞれの意味が連携してシナリオが浮かび上がってくるようになっています。とかく気にされることの多い神々の序列や系譜上の本流亜流といったこととは別ですから、こんなときは門外漢の素人のほうが見つけやすいように思います。

私はそのような門外漢の素人でありましたが、20歳頃に神道系の新興宗教の練成教化道場で一ヶ月間そこの流儀で修業したとき、道場の売店で教祖の書いた著書をタダ読みさせてもらえたため、いくつか読んだ中に、「古事記と現代の預言」という著書があったんですね。それを読んで、日本古来の大和言葉には深遠な意味があることを知り、高校時代に古典に興味したこともあり、古語はある程度わかったため、神名が教祖によってどう解釈されているか、その手法もおよそわかったのです。おおー、御伽噺のような物語ではあるものの、こんなにすごいのかと思ったのでした。

しかし、私はそこを破門されてしまい、教祖の教えはあらましわかったものの、宗教としては無信仰になりました。社会人になってから、暇もできて、あれは面白かったな、と古事記の神話を読んでみようと、文庫本の武田祐吉訳注「古事記」を買い、小さい字でしたが、口語訳はいっさい読まず、文語体の箇所だけ見て、神名を自分で訳していったのです。

すると最初から、驚異的な知識がそこに書かれていることが見て取れたのです。先に述べたように、これは科学じゃないか、というわけです。だから、相当程度、夢中になりましたね。当時名古屋にいてスピ系仲間とガリ版青焼きで会誌創りしたとき、随時に研究報告を出していました。

そして一定程度の成果が得られた頃、ペンネームとして山田久延日子がよかろうと思い、このペンネームで誰か使っている者はいないかと、中型クラスの書店に入ったとき、なんだよ、もうこのペンネーム使ってるヤツがいるぞ、とガッカリ。見てみれば、やはり古事記神話の解読をしていて、しかも宇宙人や宇宙文明との関係で解釈していたのですね。

うわーっ、先鞭つけてたヤツがいたぞ。まさかこんなこともあるのかよと、いうわけです。ところが、解釈が彼の場合は、早々に宇宙へ出てしまうのです。私のほうはそう簡単に宇宙に出たりせずに、歴史展開の大枠を意味するというふうに捉えてましたから、解釈も異なるわけです。だったら、内容についてはいい。問題はペンネームだけ。といったことでした。

また先の教祖の成果との競合や盗作はないかと彼の著書を買って見たところ、彼の神名解釈は、宇宙でもなく、ただちに神棚に、つまり神様ごとに昇華しているのですね。ほんとうにそうだったのか、あの当時は感嘆するほどだったのに、という思いにもなるほどに、解釈は異なっていたのです。

あともう一人、辻本さんという方が、古事記神話の解読をして、国生み神話の記述が、淡路を中心にした島の配置どおりだと書いた本をだされていましたが、やはり内容は異なっていました。他にも、名古屋の何区だったかに小さな個人的な神社を持ち神主されているお方が古事記の神話と言霊を解釈して本を出されていたですね。私も一冊いただきましたよ。けっこう専門的ながら、もうお歳でしたから、科学的な解釈ではなかったですね。

34歳でしたか、私は神戸に戻ってから、それまでの研究成果「超宇宙の仕組みモデル概念」と「古事記神話解釈」の二本を一冊の自費出版物にして蔵書にしたのでした。
とりとめもない約半生の形ある成果になったのは、たったこれだけでした。
しかし、その中に、九州の巨大二直角等辺三角形がすでに描かれて載っておりました。それから約5年後、西日本一帯にかけて存在するレイライン幾何学図形の存在が判明し、それがカバラを原義とする図形群だとわかってくるわけです。

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