短歌七首いくよ。
表向き きたなき中に 閑居して 白装束なる 心根すがし
武道とは 正々堂々 巷なる 嘘偽りの 横道に非ねば
武道とは 耐えることとも 心得る 褒め称えたき 賢王の技
然れども 耐え難ければ 止めはせぬ 勇みゆかれよ 思い果つまで
武士清し あきんど穢し 政道も いずれ就くかで 真価が問える
我もまた 正道に生きたし とことわに 横道心 叩き斬りつつ
いたいけな 黄泉の国人 多ければ いましばしなむ 凪を保たん
なるべく長く 生きたいけれど お番が来る時は 仕方ない
猫たち 何とか さいごまで 見てやりたいが
ならんことも あるだろう
そのときは、猫たちよ、早くおいでと、声かける。
そして善き人たちにも、早くおいでと、声かける。
これからたいへんな艱難やってくる。
よほど好きな人以外は、早くおいでと、声かける。
そのときは、すっぴんはだかで、わきめもふらず。
こだわりも思いも心配も、すべてかなぐり捨てて。
ソドムを去るロトのように後を振り返ることなく。
ただ成りたいと思うことの理想を高く高く携えて。
元よりあった新しい世界に飛び込んでらっしゃい。
三月にて礎揺らぎ 三年にて亡び認むる 黄泉の国哉
なるようにしかならない。もっと気楽に、気楽に。