身内さんの拠り代だったウーちゃんを、私のうかつな判断で死なせてしまいました。
ふたつの大事な魂がいっぺんに身近から去ってしまいました。
ここから3kmも離れた場所で、失踪させてしまうという、私の失態が招いたことです。
ものすごい後悔をしました。心臓がもうもたないと思うほどです。その悲しみに、何日間も浸りました。
やっと、書き留めておかねばという気になったところです。
ウーちゃんは白猫たちの母親として、またリーダーとして、そしてまた私の嫁さんとして、猫たちと私の間のとりまとめ役を務めてくれました。
まるで身内さんのような振る舞いをウーちゃんがするようになったのは、三匹の子猫を産んで半年もしてからでしょうか。
父猫のフーちゃんが、夢で事故のあったことを告げて去って、しばらく経った頃、子猫を共に育てる中において、不思議な振る舞いを見せるようになったのです。
ガラス戸の閉まった食器棚に向かって、中を見たいと、メランコリーな声を上げたり、私の持って帰った箱の中身を、蓋を開けて見ようとしたり。とにかく、私のすることに興味するというよりも、私のしていることを把握しようと努めていました。
食器棚のガラス戸を開けてやると、その狭い中に入り込んだりも。同様に、家の中のあらゆるものを把握しようとしていました。まさに主婦のようでした。
そして、私の寝床にやってきて、掛け布団の中に入りたがり、私が入れると、ちょうど私の胸の辺りに寄りかかり、そしてやがて私の右腕を腕枕にして、頭をつけて向こうを向いて寝るのです。
まるでありし日の身内さんを思わせる素振りです。そして、ほどなくしたら布団から出て、私の足元あたりで乗っかって寝ているのです。
とにかく、私のすることに関わろうとしてました。写真は、パソコンのキーボードに座り込んで、画面よりもこっちを気にしてほしいというしぐさをしているところです。こんなことはしょっちゅうです。むろん、パソコンは誤動作が頻々としましたが、彼女はそんなこと理解しません。
苦笑いしながら、写真を撮ったものです。
今はこの写真、パソコンの背景画像となっていて、私のしていることをいつも眺めて微笑んでくれています。
ほんとうにごめんなさい、○○○さん、ウーちゃん。どうか、そちらの世界で、ずっとずっと幸せでいてください。