元伊勢日室岳との不思議な機縁(2)

元伊勢日室岳の不思議については、ひとつの舞台があります。それは、元伊勢内宮のお膝元にある売店(食堂)です。
はじめ、ご当地でUFO目撃が多発したという情報を聞き、私は武良さんとともにUFO撮影に出かけまして、いつものように武良さんはUFO撮影をするわけですが、その帰りに、売店に立ち寄り、何枚かのUFO写真を店内に飾ってもらったわけでした。
売店のおばちゃんたちの幾人かもUFO目撃者であったことから、ちょっとした仲間の輪ができたのです。特に顕著なのは、よく元伊勢にお参りにやってくるGさんの目撃例で、なんと30分にもわたってUFOと対峙していた経験の持ち主で、目撃回数もとても多く、出没するUFOのおよその飛行ルートまで捉えている人でした。
この地でUFOというと、元伊勢ですから、どうしてもアマテラスとの関連を考えざるをえないわけです。神世の世界と異次元世界にこの話はまたがるわけですね。現地案内人としても、神々の話についてもプロ級のGさんの案内で何度も丹後地方にお邪魔することになりまして、そのときいつも立ち寄るのがこの売店だったのです。
私もここにはそれぞれ別の機会に、二人の腹心の巫女さんと言っていい人(イナンナとカンナオビ)を連れて行ったわけですが、この時はUFOの話題とは違い、巫女さんレベルの話になりました。
イナンナのときは、霊視能力の話になりましたし、カンナオビのときは、おばちゃんたち(全部で6人いて、日替わりで3人ずつの交替制をとっていた)全員が、遠い過去世から元伊勢をお守りする巫女として転生を繰り返してきたことを打ち明けてくれました。
ところで、このおばちゃんたちは、内宮皇大神社の参道入り口近くにある天皇神道元伊勢皇大神宮の信者で、こちらは岩長姫様を祀っておりまして、アマテラス様を祀る内宮とは場違いな感じがするわけです。(しかし、岩長姫を天地森羅万象の造化神とすることで、うまく調和をとっている感があります)
この天皇神道元伊勢皇大神宮は、個人が開いた新興宗教といったもので、遠く神奈川県に在住の渡辺兼子さんが岩長姫の神示を受けて、神の宮をこの地、元伊勢内宮にするよう要請されたとのことで、設立されたお社は規模が小さく、しかも天龍八岐大龍神(ヤマタノオロチ)を配することから、内宮皇大神社との間でひと騒動あったようです。しかしその後、和解が成立したとのこと。
現実世界でのいざこざは、どんな場合でもあるわけですが、この係争を神世次元のもめごとの反映と捉えるのは、私の流儀かもしれません。天にあるは地にもあり、地の如何なるかを以て、天のよすがを知るというのが私流です。
どうして、アマテラスの鎮座地に押し掛けるようにして近世になって、天龍八岐大龍神がやってきたのか。天龍八岐大龍神とは、九頭龍と八岐大蛇の二者であるとされています。つまり、持子と早子の怨霊の神格であり、ホツマツタエによれば、この二人は政変を企てたかどで、遠投追放に遭い、その処置を怨み抜いて怪物に変じたとされているのです。
そのような怨敵が傍目も憚らず、どうして押し掛けたのか。アマテラスはさぞ迷惑だろうに。政変が成就すれば、もしかするとアマテラスは殺されたかもしれないというのに。
私は逆にこう仮定するのです。持子早子は無実であり、政変劇は別の者が仕組んで成就させてしまったのであり、その罪を持子早子にかぶせて、万事事なきを図ったのであると。
その政変こそ、国常立神の引退神話の実態であり、その一環としてアマテラスの封印・岩戸隠れも起きており、このため周囲の神々にまで影響や被害が及んでいる、その一例が持子早子の怨霊沙汰だったと。
しかし、やがて封印を解かねばならない時が来ることが約束事になっているのなら、それは別の者に与えられた跳梁の許された期間の満了するときであるに違いなく、それを予め知って、封印されていた神々が動き出すことになったのではないか。それが、民間の一個人にかかった神々の正体であったのではないか、というわけです。
岩長姫に天地森羅万象の造化神としての性質を与えたことは、国常立神の再来としての意味があり、持子早子はアマテラスに直接会って、冤罪を証明してもらいたいがゆえに、直近間近の場所に押し掛けたのではないかと思います。
持子早子の政変劇は事前に発覚し、未遂に終わり、それゆえ神世は安泰に推移したことになっているのですが、政変の事実が隠蔽されたのだとすれば、事は真逆の様相を呈することでしょう。
神々が動かれるのは人を介してであること。教祖である渡辺兼子さんを依代として、これら封印された神々が動かれたと私は推測するのです。
2014年になって、国祖神様の封印幾何学構図が発見されました。本当なら、もっと早期に見つかっていてもおかしくなかったのですが、このときになりました。
乙姫の玉を使って封印解除をこの幾何学図形に対して行いました。
それに伴い、神世政変の真相を解明する資料も作りあがりました。
その中で結論付けられたのは、持子早子は無実であり、冤罪を被っていたという事実です。
私は天の穂日として、母持子と叔母早子と夢見の世界で抱き合って泣きました。
天の雛鳥にとっては、祖母になるのが持子姫です。祝福して差しあげてください。
その年2014年に、渡辺兼子さんは神奈川のご自宅で、百歳の天寿を全うする大往生を、座ったままで遂げられたとのことです。そのようにGさんから聞きました。きっと、神々の封印も解かれたものと思います。
どうか、新しい世界で、皆神様、渡辺兼子さんともども安らかにお過ごしください。
渡辺兼子さん、ご苦労様でした。穂日に成り代わり、お礼申し上げます。
2014年の元伊勢の売店は、すでに閉鎖されておりました。最後に行った時から10年経って、その頃でもご高齢だったおばちゃんたちは半数が亡くなられていました。きりもりする人がいなくなって、あたりは寂れてしまいました。
元伊勢の隠れた巫女として転生を重ねてこられた役割は、終わったのでしょうか。それとも、まだこれからも? 
おばちゃんたちよ、しばし新しい世界で、憩いをとってください。なるべくなら、新世界に永住してください。ご苦労様でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です