意識の自在性は夢に現れる

興味深い読者投稿がありました。
色彩豊かで記憶に残る夢。明晰夢というものでしょう。
さらにもう一歩、夢見る自分を意識するようになれば、
夢のコントロールを行うようにもなるというところです。
では、メール文面を紹介いたします。

奥人様
お風邪の具合はいかがでしょうか?
9月は季節も行ったり来たり
揺れる危うい時期でもあります。
オムニバス的な夢を見ました。
『時のポイント』を見つける任務を担っていて
依頼者の過去にさかのぼり分岐点まで同行し
成し遂げることのできなかった道を開く役でした。
時を遡るのでずっと場面が流れています。
馬で駆けていたり、ひたすら走っていたり
「早く、早く!」と常に言っています。
少年と荒地を駆けていて
「このあたりだよ」と少年が発した途端
みるみる緑が一面に広がりニョキニョキ育ち
背丈を越す鬱蒼とした・・・ひまわり畑が現れたのです。
遠くから少年を呼ぶ女性の声が聞こえて
「あ、お母さんだ!」と、少年は声のする方へ駆け去って行きました。
これはある少年に向けて私のやりたがっていることかも知れない。
わたしの役目はすぐ変わり
塔の上からロングドレスの裾を縛った女性が飛び降りようとしています。
「ここから抜け出したいの」
わたしは白い馬で塔の真下に待機して、
「そのままゆっくり壁を蹴るように飛び出しなさい」
そう叫び、風を孕んだ彼女のスカートが
バルーンのようになり急降下を抑え
わたしの腕の中で女性を受け止めました。
これもある夫人に向けて私がやらねばならないと思っていることのよう。
次の夢ではわたしは巫女でした。
目と口が不自由で耳だけは誰よりもよく聞き分ける能力があります。
必要な情報は信頼できる神官の見た世界を感応して知り
話せないので頷くか頭を横に振るかの動作で過ごしています。
人の声の微妙なトーンまでわかるので
真実を話しているか聞き分けることができました。
かつて神官であった者の見る世界を聞き分けて夢に見る巫女だったね。
神官と巫女はひとつとして動いたことがあったのだ。

夢のお告げとして感受しました。

というものです。
奥人流儀で、
第一話を解釈しますに、
>『時のポイント』を見つける任務を担っていて
依頼者の過去にさかのぼり分岐点まで同行し
成し遂げることのできなかった道を開く役でした。
この役目を意識して行っていたこと。
実際にこのような役目を異界で担うことがあるということを
坂本政道氏の話の中に窺うことができます。
一見そうとは思えないようなビジョンストーリーで、
その役割を果たしているというものです。
魂の体外旅行ともいえる夢見体験です。
しかも、異界では救出にあたる優れ役です。
第二話も救出にあたる救命士としての役割です。
こうして、魂は人助けの経験を夢見によって行うことができ、
その功績は実際のものとして認識されるのです。
現界で何もしていないようでも、異界でとてつもない偉業を
成し遂げている場合があるということ。これが、人が
複合した身体を持つ特色であるわけです。
第三話は、過去世の仕事を反映しているようです。
五感のひとつを失うことで、六感以上を獲得していった経験が
あるのでしょう。それが過去世の仕事と結びついたと。
それは今生において、ふとしたことの選択にも直感的に、
よりベターを選び取るように働いているようです。
夢見状態を意識できるようになれば、複合した身体の
連携が生まれるため、現界と異界の両経験をつないだ
有機的な活動ができるようになります。
いずれ新時代は、この間の相違がなくなる。というのが
新神話のシナリオです。