話としての連続もののため、この物語の前に前3話をご覧じられたい。順序は前々々話、前々話、前話がよろしかろう。
いくら地球というハードウェアが良くても、そこを流そうとするOSがこんなふうではねえ。おかしな会社が意図してユーザーを陥れる粗悪品を提供しているって感じ。
ユーザーは提供を受けた時点では、それが良いものか悪いものか分からない。希望を実現するために、わくわくしながらこの世界にやってきたユーザーは多いと思う。
だが、プレインストールされたソフトや、後付けに涎の出そうなのをつけてくれても、稼動をさせるに従い、一時ファイルのゴミが溜まって老衰し、病気に感染してにっちもさっちもいかなくなって、ついに失速してダウンして、なおもゴリゴリやれば、ハードクラッシュさえ起きてしまうようなってのは、どういうの? こんなOSを動かされたら、地球自体も危ないと思う。
最初からこの会社は陰謀仕組んでるんだろというのが、この物語の作者の考えだ。
地にもある如くが天にもあり、天にある如くが地にも現れている。
どこかのOSメーカーの話も、天の縮図かも。
最初に優れたものを生み出した善意の会社。それがいつのまにか、後手を引かされている。これは前話の邪神のクーデターを思わせる。
この宇宙においては、蓬莱島という狭いところだけが正義の場。他すべてが不正義優先世界。蓬莱島勢力は大人しすぎた。もういい加減に立ち上がらなければ。
この世界のユーザーたちは、ここに入ってくる時は、とてもいい宣伝がかけられていて、期待に胸弾ませた。
だが、出て行くときには、中でひどい目に遭った者たちは、悩み苦しみトラウマを抱えPTSDに陥り、そのことがもとで元の古巣に帰れずに、嘆きの亜空間に閉じ込められて、長い間放置されている。迷霊とか言われ馬鹿にされながら、居残らされて。中には何百年も置き去りにされてるのもいる。それでも彼らの選択だから仕方ないとか皮肉られて。
むしろ殺人を平気でやらかして、罪の意識もなしに出て行く奴の方が、さばさばして帰っていくというのは、どういうことだと思う? 誰か知らんが、地獄へ行って鬼に責められると言った馬鹿がいた。行って反省していない証拠に、何度も何度も戦闘しにここに来たいというのがたくさんいるんだ。彼らは、この世界を去るとき、こんなふうにねぎらわれていたりする。「ありがとう。たとえ殺人しても、決してわるいようには扱わないからね」その通り、厚遇されていたりする。というもの、この世界をいずれ滅ぼすための戦力として有用なのだ。
要は、勧善懲悪というのは、現在の神界のシステムにはないということ。ケアーのための介護職員のようなのがいるが、怠慢というかてんてこまいというかで、善いユーザーにはとてもきつい世界になってしまってる。その他一般の奴は、閑があっても見て見ぬふり。ボランティアぐらいできないのか。
会社は脆弱性のパッチなどという形で手厚いケアーをしている? 笑止。最初からまともなのを作れってえの。頭叩いてたんこぶ作り、そのたんこぶをまた叩いて、何段構えにもなったたんこぶを見てるような状態が、今の世界。人間の脳も、それと等しい。必要になれば、後付けし、後付けしてやってきた試行錯誤のパッチだらけの作品なの。設計のできないもの(邪神)がやればこうなるといういい見本だ。所詮、武力頼みで略奪した奴のすることだ。技術もないのにM&Aする武力頼みの会社ってのもある。そういうのが今の支配神だ。
そんなところに、前世を見るとか、霊を見るとか、霊界の宣伝塔などというのが、どこから頼まれたか知らないが、理想をぶちあげるものだから、いっそう善良なユーザーは迷ってしまう。宣伝の具合の良さだけは、北朝鮮なみ。善意でしたつもりでも、無知に端を発しているから、逆に害がある。
はっきり、この世界を牛耳っている奴は矛盾だらけで、陰謀を企てる悪党だと断言しよう。再び来るなかれ。来るならば、国祖神の復帰後の世界にいらっしゃい。
逆にその世界には地獄に所属する者は立ち入れなくなる。強靭なファイアーウォールが用意され、邪悪はキャリアーと共に焼かれてしまうからだ。国祖神は、前例に鑑み内部に野心を持つ敵を生まないようにすること。そのときは私に裁判と警備と刑務を任せて頂戴。しっかりと邪悪を粛清し根絶するのでね
これも一般人向けフィクション。邪神およびバモイド神向けノンフィクションである。