いまどのへんか

現時点が新神話の筋書きのどのあたりにあるかは不明ですが、このあたりの筋書きが大枠で近似しているものと思います。
新神話第六章より
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天尊は、煙る泉から浮き上がってきた蚊とんぼのような宇宙船を指でつまむと、地球め
がけて放り投げた。
それは、海の上に青い光芒を引いて落ちていった。
天尊:「それに伴ない霧人仙のグループにさせておいた終局計画をとりやめにする。
切り替わったこの新たな計画を計画の最後に置く。次代はもはやない。
あるのは、分離を果たした先の未来。そこにいまこの世界で遊ぶ魂たちを可能な限り掻
き集めて収容する。
いわば、彼らは人質だ。梵天はこれで手も脚も出ない。分離計画を早めるべく、ハーデ
ース計画を濃縮して実施に移すこととしたい」
霧人仙グループとは、地球上の歴史の随所に、終局計画の神話を置き残した者たちであ
る。
黙示録や末法思想などがそれである。彼らは、人間世には希望乏しく、人類には滅亡が
必至であり、その先に輝かしい時代が来ることを述べ伝える役目を担っていた。
そしていずれ関連する別のグループが、天尊によってプログラムされたスケジュールを
こなすことになっていたのである。
「ということは、最後の審判という、時代の最後を飾るフィナーレはないのでしょう
か?」
天尊:「何を聞いておるのか。意趣を覚れん奴だな。最後の審判というもの自体、蓄積
された反作用を帰零するものである。
だから、反作用の蓄積を利用する我々にとっては、そのようなものは無用のものとなる
のだ」
かつて言われていた最後の審判とは、地球に限られたものであった。ところが、もしそ
れがあるとすれば、これからは実験炉宇宙全体を対象にすることになろう。
観測するいちいちのものにとっては同じように捉えられても、意味するところはまった
く違う。天仙の意向に沿ったものたちは、反世界に行ってしまう可能性がある。
そこは階層構造でなるガチガチの闇の帝国となる。
外泰仙:「かつての最後の審判の行程に関わるよう命令されていたスサノオはいかがい
たしましょう」
天尊:「地球の目付役の立場から、異存を唱えてくるかも知れぬから、いま火の鳥と戦
わせているところだ。
何せ火の鳥は予定外の行動を取る不穏な節理だから、異常事態には断固立ち向かわせね
ばな。そこで忙殺されるだろう」
外泰仙:「では、面倒は起こさないですね」
井堂仙:「ならば、今からハーデース計画を行うということで・・」
外泰仙:「分かりました。では、実施グループの選抜を行います」
天尊:「うむ」
次の週の天仙全体会議には、千数百名の天仙が集まっていた。いつにない強力な結界が
張られたことと、今回の天尊の決定を入場時の司会者からあらかじめ聞き、がやがやと
興奮気味にしゃべりあっている。
「いよいよ地獄の釜の蓋を開くのだな」
「もはや次期計画は、地獄の名主を招請する程度ではなく、宇宙のカオス極大化を賭け
て地獄の獄卒たちをすべて解放してしまおうというわけだ。
そして、世界全体に巻き起こる一気呵成の腐敗堕落により、すべての魂の腐敗を誘い、
それをもとに反作用を一気に許容限度まで蓄積させてしまおうということらしい」
「それはまるで、なみなみとたたえられた汚物溜を実験炉宇宙にぶちまけるようなこと
になるだろうな。
この実験炉宇宙は、手のつけられない状態になるぞ。最後の審判があるとすれば、完全
に系を分離する一大事となるわけだ。
これが人間なら、同じ最後の審判と捉えることであろうが、ちと意味が違う。
老いも若きも、高下貴賎を問わず、よほどこの世を嫌がっていない限り、みんな我らの
支配下に置かれるのだ。
そのとき、わずかな罪を悔やんでも遅いというわけだ」
「獄卒たちの訓練された中には、まだ実験段階の残虐性を持つものが多いと聞くが、ど
んなふうなのか」
「それは目を覆うようなすさまじく凄惨で残虐な奴だ。いろんなものを見てきたわしで
さえも、やめてくれと言いたくなるような奴だ。
だからこそ、今回のカオス極大化には欠かせないのだろう」
「あの臭いのはかなわんが、わしらも魂を糞まみれにして堕落するのかの」
「わしらが歴史の金字塔として建てた記念碑や偶像はもったいない気がするが、みんな
打ち捨てていかねばなるまい」
「まだ我々は、高みの見物であるだけにましだ。しかも指導者であるだけにな」
「そうそう、付き従う人間どもは哀れだのう」
「馬鹿者。同情など禁物だ。チュウや妙義仙のようになるぞ」
「我々は、梵の全系とおさらばするのだ」
やがて議長が挨拶した。
「ええ、静まって。今回は緊急臨時会議であり、誰も欠席は許されておりません。
もし、この場にいないものあらば、後で報告願います。
さて、すでに噂が伝わっておりますように、ハーデース計画を実施します。
いよいよ、我々の分離独立に向けた運動も、佳境に入るわけです。
今ここで、皆様の士気のほどを確かめておきたく思います。ではみなさん、ご唱和を。
ハーデースプロジェクト、フレー、フレー」
「フレーフレーハーデース、フレーフレーハーデース、ワー」
パチパチパチパチ・・・・。
その間に元始天尊が中央の席についた。
天尊:
「みなの者。我々の主張は梵天によってことごとく退けられた。
それゆえいつ何時外部から破綻させられるやも分からぬ状況にある。
ファウンデーションの多くは壊滅寸前の状況にある。ここを最後の砦とせねばならぬ。
事は急を要することとなった。ハーデース計画を、直ちにこなさねばならない。
それによって新境を切り開く。すでに開いている地獄の釜の蓋は、一層から四層であり、
わずかに開き、抜擢されたものだけを解放してきた経過がある。
だが、それはもはや全開とする。加えて五層、六層を開き、七層を小出しに開けて、少
し長い時を刻ませるようにしたい。
過激に過ぎると、外野が動き出す。それゆえ、究極段階になって一気解放する。
この役目のうち五と六は、張林仙のグループに任せる。七層は、いささか手ごわかろう
から、戎権仙に任せよう」
戎権仙:「しかし、七層の獄卒には力がありますゆえ、わずかに開ける程度で済ますわ
けには参りませんが」
天尊:「努力して出さぬように努めよ。剛力のそなたなればこそと思えばの抜擢だ」
戎権仙:「ははっ」
地球上の歴史を管轄していた錦織の里スペクトラムやロンバス四次元などに所属し、時
空ディストリビューターの任務にあたっていた諸天たちは任を解かれ、替わって引き継
ぎを済ませた天仙たちが時空の管理にあたることとなった。
言霊の海から龍神たちは締め出され、天仙たちがその任についた。このため、慣れない
者たちがする制御は、勢い不安定なものとなった。
とにかく、すでに定まっていたと思われた歴史は、大幅な計画変更の手が加えられたの
である。というより、計画性のない無秩序かつ未踏の時代が来ることになったのだ。
地球神界は杖の眷属のバイオモドキ神がスサノオ不在の中、主神となった。
彼は仏の顔を持ちながら、手足は無数の触手のようで、自在に伸び、血と汗という生け
贄を求めてやまない神であった。
触手に触れられた魂は、縮れ萎えて、魂に発する良心を無くし、悪虐非道の行いをもろ
ともしなくなるのである。
であるにもかかわらず、バイオモドキの触手から毒液をふんだんに浴びて狂人と化した
者は、地上の法の加護により、野放しとなった。
中途半端な中毒者には、逆に狂気に徹底せよとばかり制裁がかかるほどであった。
マスコミやプロパガンダを通じて、大衆の上には毒液が降り注ぐ。
地球上では、理論的であるとか、科学的であるとか、合理的である、法的であるとかに
よって、事の善悪が測られるようになり、民主主義や人権尊重が詠われ、理性が主導的
となった時勢の到来かと見えたが、それを頂点として、命というものが毛ほどの重さも、
拝金主義の台頭の前には感じられなくなっていった。
若は老を虐げ、強は弱を虐げることを厭わなくなっていった。
巷には有毒物質が溢れ、次世代への存続の可能性がもはや断たれようとしていた。
有毒物質の作用でなおも容易に狂い、狂った者ほど巷で大手を奮うようになった。キレ
易いという言葉が、正常人を表す常態語となった。
人間管理のしやすい宇宙文明においては、かつてのナチスやソビエトがそうであったよ
うに、強力な軍事共産体制が敷かれ、個人の自由というものはことごとく消え去った。
それでいて、能力優先主義が先鋭化し、力のないものはいつしか社会から姿を消してい
た。
人々はただ働くためのロボットと化することを余儀なくされていったのである。むろん
抵抗するものは、自殺するに等しく、ひとりでにいなくなっていた。
世界を覆う良識なるものは、不合理な法でしかなかったが、それに口出すものも皆無と
なっていた。
良識で生きる者は、どれほど残されただろう。
良識あるものも、非良識な組織下では、生き延びるために、それなりにふるまうことを
余儀なくされてしまったのである。
彼らはいずれ、闇の帝国の構成員となる手はずであった。
まずは前哨戦。いずれなる構成員たちを魂レベルで悲惨の坩堝に落とし込み、反作用を
無尽蔵に生ましめることである。
そのプログラムは、スペクトラムなどの時空ソフトディストリビューターから発信され
つつあった。
火の鳥の動き
その頃、2000年10月に解放されたはずの火の鳥は、片足を地上に残したまま溶け
るように粉末化していた。
天仙の計画が急展開していく中、火の鳥の存在はあまりにも遅々として写った。
それは天仙の観測にかかってはいたが、ちょうど人がUFOを見るように、無力で現実
味を持たぬものとして認識されつつあり、それに比例するかのように、赤橙色の火の粉
となって、地上に、また空中に飛散していったのである。
ある防空関係の天仙が言う。
「案の定、火の鳥は暗闇に弱かったな。活動指針が得られぬ期間が長ければ、やる気を
なくすものだ。
火の鳥の生命反応は乏しくなった。いわば自然界の中に溶け込んだ感じだ。
おそらく、この地球の自然界の滅亡と軌を一にするに違いない。おおかたぼんやりと迷
った鳥族の精霊に変じたのだろう」
宇宙連盟の船舶が地球に立ち寄っても、電磁妨害が軽減していた。
そのため、続々と地球に出没しつつあった。人の目にもときおり捉えられるようになっ
ていた。
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ハーデースとはプルートのこと。ハーデース計画とは地獄計画のこと。
時空を管理していた龍神たちは国津神。任を解かれた痕跡がオーブ写真として捉えられている
宇宙連盟の船舶もまた天仙たちの配下でしかない。
火の鳥だけが抑止力たりえたが、それもどうなるかといったところ。
大丈夫。まだ筋書きは続きます。
2011年3月、ネアンの役をハイラーキーの梵天Jが担い、熟練した火の鳥として飛び立ちました。
おりしも、アヌンナキの星ニビルが地球に接近中。これをカウンター的に迎え撃つ体制が整いました。
2011年4月、ニビルが賦活した太陽が超巨大コロナ質量放射を出力したとき、火の鳥はこのエネルギーを自らの身体に蓄えました。これは地球上への電磁障害を防ぐとともに、ニビル破壊のパワーを充填させた一石二鳥の出来事となりました。

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