千と千尋の物語を異界から読み解く

この記事は未来人2062掲示板にも書き込んだ内容です
「千と千尋」は映画館で2回 テレビで2回ほど見ましたか。
アニメ雑学ということで こんな話が出ていました。

これを見て、果たして宮崎監督の真意がすべて示されているのかどうかと思ったもので
ここにちょっと書かせてもらいます。
宮崎監督はこの作品で 日本古来の神話の意趣を汲みながら 
現代のプロパ主の秘密組織さんにも配慮しているように見受けられます。
だから、広範囲な評価を博しているように思うのです。
まず米国映画のような 現代や未来を暗示する何かがあり 日本映画風ではないという印象があり
向こうで言う救世主像を 千尋に求めている感があります。
最後はマトリックスのネオのように この世の主催者に対して 多少のインパクトを
与えたかな というところで終わっているところが 似ています。
湯ばんばは この世の主催者といった感があり 契約書を交わす人とは まるでこの世での
輪廻契約をして臨もうとする 霊魂の姿のようでもあります。
契約書 その内容にちゃんと目を通して 契約できているのかどうか いささか心配。
湯ばんばの里の入り口で 満載の食事を食べて 豚になってしまった両親。
これなど、ダウンロードしたら契約成立といった 安直なケースに似ていませんかね。
豚になってしまえば 元の記憶などないので もう元に戻れません。
古事記神話にも 黄泉の食べ物を食べて 元の世界に帰れなくなったイザナミがいました。
湯ばんばの里は どうやら 黄泉の国(死者の国)をモチーフにしていることがわかります。  
千尋はまずそこでは食べていませんから 元の世界に戻る条件をクリアーしています。
性悪な湯ばんばは フクロウの化身でした フクロウは 秘密結社のシンボル。
監督は この辺も 押さえていたかもしれません。 世界が絶賛する要素を容れています。
この世は地獄と 王仁三郎さんは言ってましたが 秘密結社さんたちは 獄卒(鬼)の役目を
担っているとすれば、なるほど納得の感があります。
いまその秘密結社さんたちの 自己表現が盛んになってきています。 秘密が秘密じゃなくなる
ということは、湯ばんばの里も そろそろお開きになる という前触れかもしれません。
新しい時代が すぐそこまで来ているのでしょう。

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