元伊勢日室岳との不思議な機縁(3)

悪法も法なり
私は、ホツマツタエは神々の系譜に関しては真実を語るものの、歴史事実に関して改竄されている神話であると推定しています。
その理由は実に簡単。各段の表記に「あや」という言葉を使っていることによります。「あや」とは過ち、誤り、怪し、妖しなど(後々トラブルになること)の原語であり、「綾」としても真実に対して味付け(アレンジ).することを意味します。つまり、本物の真伝ではないことを宣言しているのです。これはホツマ作者の良心なのかもしれません。
「秀真伝」という当て字も、真伝より秀逸という意味で、真伝ではないことを宣言するものになっています。
しかし、一時的に用いられた神話であったとしても、神話は神々の行動を縛る作用を神々に及ぼします。神々が、こんな役は嫌だと言ったところで、宛がわれた役どころはこなさねばなりません。それが封神演義で敗者側に宿命づけられた仕事なわけです。
天の穂日はアマテラスの日嗣の最有力候補の立場を下ろされ、大国主命のもとに下野したと神話に記されれば、それに従うしかありません。
持子も冤罪を実罪のように書かれ追放されたと書かれれば、そのようにしなくてはなりません。怨み抜いて九頭龍に変じて祟り神になったと書かれれば、そのようにもなります。
ただ、九頭龍に変じた持子が戸隠の地にこだわったのは、タヂカラオが投げ飛ばすアマテラスの差し篭った岩戸を飲み込んで再び出すまい、つまり再び籠ることのないようにする強い意志の表れであり、渡辺兼子さんをして岩戸山近傍に居を占めさせたことと、同意義と解釈できます。すなわち、この冤罪事件にはアマテラスが一番に関与しているわけなので、証人喚問しなくては収まらないという意味なのです。
私も、その日、どんなことがあったのか、アマテラスに問いたい気持ちでいっぱいです。
疑うわけではないですが、日月神も碧玉の章10帖で語るように、「騙した岩戸からは騙した神がお出まし」の言葉の真意を、謎解きマンの私にしてすら、つかみかねています。たいがいは、叩けば開かれんの手順で、それとなく示されるものなのですが、これは最も難解で五里霧中です。父親だから、穂日自身が解明を拒否しているのかもしれません。
世間の無理解はGさんも同じ
Gさんの地元では、昔ながらの保守的風土のため、いかがわしいものがやってきたら、排撃するのが習わしのようです。天皇神道元伊勢皇大神宮の主神が岩長姫で副神として持子早子を持ってきていることに対して、ひどく罵るわけです。教祖の渡辺兼子さんのことを、どこの霊能者の言を信じたか、まるでスペースバンパイアのような印象で話すのにはがっかりさせられました。
鳥居礼に弟子入りしてホツマのことを聞いたもののようです。後に打算的な鳥居氏に嫌気がさして別れたとは言っていましたが、そこで耳にしたと思われる持子早子の話には何の異議もなかったと見えます。
Gさんは自分には神スサノヲの加護があるとも言っていて、確かに激情しやすい性格はスサノヲ譲りとも思えるのですが、私がホツマによると、持子早子と共謀したのがスサノヲになっているのだけどと言うと、ええーっ、そうなんですかと驚いているわけです。ホツマ人脈を持ちながらのホツマ知らずなのですね。スサノヲが好きなら、持子早子のこともわかってほしいなと思うのですが、どうもそのあたりに彼は潜在意識的な弱点があるようで、それ以上の話を回避しようとするのです。
はてそれは、彼の中にいるスサノヲが自己矛盾を抱えているのかも知れないです。彼は台湾の五台山での修行中に、虎将軍に入られたと言い、ピロ魂さんのイラストにちゃんと出ているではないですか。この時着ていた修行服が、この青年の衣装そのものだったので、これは僕ですよとまで言い切り、ピロ魂さんと会いたいとまで言っていましたね。ピロ魂さんはこの青年をニギハヤヒとしているわけです。ピロ魂さんはすごい。真相をすべて描き切っているわけです。
私はこの方向については解釈できています。ニギハヤヒは、アマテラスとして、Gさんを依代に使い、この世に出現する予定のようです。去年の9月23日が彼の50歳の誕生日なので、その日あたりからニギハヤヒが彼に入ったかと思われます。そして、激情しやすいスサノヲを後詰にして、Mさんと喧嘩別れしていた仲を修復させようとしているように見受けます。彼が頭角を現すには、財力と人脈が要りますから、その方面の手当てをしているようです。
Gさんはいずれ頭角を現す
Gさんはとても意味のある名前をしています。私が名で「深奥の扉を押し開ける」という謎解きマン冥利に尽きる名前であるに対し、彼は「元の順番に正す人」というすごい意味を持つ名前なのです。きっと正義に基づく世直しをしていってくれる人物だろうと思います。
彼は私が元伊勢に彼に会いに行ったとき、去年の9月の彼の誕生日前のことでしたが、彼は秘蔵の場所を案内してくれることになり、そこに行きますと、ある神社であり、玉杵さん(つまり国常立尊)をお祀りしているのですが、彼が言うにはそこの宮司さんは玉杵さんそっくりなんだと言うのです。Gさんには神様の顔がわかるのかと思ったのでしたが、その宮司さんに会ってみると女性であり、なんと柔和なお顔で、私が行ったことをすごく喜んでくれているのです。初対面なのですが、こんなに温かく迎えてくださったのにはびっくり。
そういえば、私は2014年5月に封印解除術を実施して、5月8日には国常立尊と夢の中で出会っているのです。むろんそのときには、男性の老人ですよ。ここの神社では女性でしたが、玉杵さんに喜んでもらえたのかもしれないと思ったことでした。
そして、その神社の参道が白い砂で覆われていたのを見て、それより数日前に見た夢に出てきた、黄色いうんこがあちこちに落ちている白い道とは、ここのことだったかも知れないと彼に言うと、彼は、ここには白蛇が住んでいて、財運を授けることができる、黄色いうんこは財宝を示しているかも知れないと言うのです。しかし、私はうんこだから、なんとしてでもまたいで歩いたと申しますと、ああ、それを踏んでたら、財運が転がり込んできたかも知れないのに、残念でしたねと言うではありませんか。
まあ私は、もうそんな財を手にしても、そう長くないし未練になるのもどうかと思うという話をしますと、やはり残念でしたという返事を繰り返していましたね。まだこれからの彼にとっては、それが必要になるのだろうけど。
まあ彼の話は私にとって多大な啓発を与えてくれる内容に満ちていまして、このときも思いもよらない収穫成果があったように思います。

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