創造的都市伝説

都市伝説、オカルト的ホラー伝説というものは、地方の民話などから発生することが多いと思われますが、およそ最初の出所は、八ちぁん熊さんの妄想まがいの酔っ払い談義あたりからというのが相場であるかと思います。それが人口の少ない昔であればあるほど、末広がりで伝わっていくわけでありまして、当時70万人ほどだったものが今や70億人とまでなりますと、なんとあの話が1万倍になっているではありませんか。
八つぁん熊さんは天国でまた酒を酌み交わしながら、おいおい、俺たちの創り話が世界を動かしてるぜ、なんてことにまでなるわけで、ちょっとした妄想話が世の真理になっていたりすることも、ままあることだとは思います。
そんな馬鹿げたことであるなら、この先どんな広がり方を見せても、作者の責ではございませんと謳っておいて、いっそこの時点から創ってしまってもいいではないかというのが、本稿の主旨でして、まあ阿呆なオカルト的ホラー談義として聞いていただけたらいいかと思います。
題して、「創造的都市伝説」。諤々ぶるぶるしながら、聞いていただけたらと思います。
BGMはやはりこれ。

ここでも八つぁん熊さんに登場願いましょう。天国に今や居る二人ですから、情報収集能力は我々人類よりははるかに上。
けっこう鳥瞰的観方も交えての話でございます。
ではまあ、聞いてやってくださいませ。
八つぁん
そもそも、宇宙人は地球を植民星化しようとやってきて、地球在来の神々を封印しまくってるんだよ。
神霊ってのは俺たち同様、死ねないから、催眠術にかけて贋物の世界の虜にしてんだよ。わかるかい。
催眠術などあるのかという問いには、バーチャル体験ゴーグルを強制着用させることに似ていると言えばいいだろう。
熊さんも、ほらこないだ、下界の体験者の身体の中に潜り込んで、同じ体験してきたからわかるだろう。
これを封印と言って、元の世界に永らく復帰させない処置だったんだよ。
神々は贋物の世界で忌わしい体験を踏まされ、自分を見失っていったんだ。
熊さん
そう言う人類も封印状態に今やあるよな。
贋物の世界を唯諾々と真実と思い堪能している。
なあ八つぁんよ。俺たちの生前には、こんな話があったよな。
それはまるで、狸に化かされて、うんこの溜まった黄泉(野壺)を、心地よい風呂と思い込んで漬かっている旅人のようなものだ。
野壺は発酵して、ちょうどいい温かさだから、ただちには死ぬことはない。しかし、やがて皮膚はふやけて、腐敗しはじめ、最後は人肉酒が出来上がるって寸法さ。
狸どんは、おおこれぞ化かしの妙技と、狐どんとの術較べに人肉酒呑みながら興じていることだろうか。
そんな話を聞いていて、肌寒くなった私は、彼らの囲炉裏に加わろうと、ちょっとした話題を持ち寄りました。
私「なに私は昔ね、宇宙人と関わったことがあるんですよ。英国風紳士だったから、ノルディックという種族か、ブラックスーツだったから、MIBだったかも知れないんですがね。
その後には、UFO目撃をして、UFOを夢に見たりすることに続いて、映像型UFOに眉間から飛び込まれているんです。
が、それによって、何かあったかという特別なことはなんにもなかった。
実にくだらない人生を生きたと思ってますよ。
宇宙人には、私はよくわからんことも手伝って、やはり懐疑的なんですよ。
で、その狸ってのが、お二人の話によると、宇宙人というわけなんですかね。」
熊「ま、そういうことになるかな、八つぁんよ。」
八「うんにゃ、そゆーことになるべな。神々だけでなく人類も宇宙人に催眠術で操られてるってことだ」
私「しかし私は、50歳までのくだらない人生に辟易した後、それ以降を拾う神に拾われたんです。
その神は、地球在来の神様だった。それはもう、劇的というか映画のような成り行きだったんです。
だから、彼らの置かれた立場の真実を知り、彼らのために働こうと決意したんです。」
八「ほお、そうかい、おもしれえじゃないか」
熊「ところで、その神様は、封印されてなかったのかい」
私「後から思えば、そう、封印されてたんですよ。それを半ば解除できたかと思ってるんですが、自信がなくて」
熊「ほお。あんただったのかい。神世の世界はそうとう変わったみたいだよ。封印に手を貸してた連中が、悪事がバレて、下界にトンヅラこいたって話だ」
八「ええーっ、あんたがかい。なんでも、探偵さんが入って、そう、名前は何て言ったかなあ。そうだ、明智大五郎とか言ったけな」
私「いえいえ、私には記憶がないんですが、いつも洒落た名前にしたくて、名前を使い分けてたんで、そんなふうにもしましたかねえ。謎解きは天性の趣味なもので、ところかまわずやってしまいまして」
八「ほお、おもしれえ。その後、続けてくれるかい」
私「はい。拾う神様との関りも、それもある種のバーチャルなのかも知れないのですが、ならば今もずっとそうだということになるんです。
しかしこれなら、如何に贋物世界といえども、有意義にすぎるなあと思いましてね。
これならオーケーする、という納得で、やってきているんです。」
私「かつての宇宙人との付き合いをどうするのか。そんなことは知らん、というより、付き合える相手かどうかという問題でしょ。
そもそも、記憶という記憶を消しておいて、付き合ったなどとほざくなかれだと思うんです。
対等であることが付き合いの本質でしょ。それを上から目線で、ここまでは教えてよい、ここからはダメだといった判断で動いているというだけでも、腹立たしいじゃないですか。」
私「だけど、地球在来の神様は、対等の付き合いだった。むしろ、私のほうがリード役だったぐらいです。
私は、彼ら地球在来の神々のために、新神話を書きました。
それはちょうど、平家物語と同様、それだけで神々の心を癒すものになると同時に、彼らすべてを解放に誘う強い神話になっていることが少しずつ確認できています。
神々よ。心優しき神々よ。私はあなたがたの原状復帰をどうしても叶えて差し上げたい。
しかし、あまりにも地球上はハチャメチャではないですか。そこで妙案を思い付き、新神話に篭めました。
この地球が、ヤツラの手で穢され使えなくされたなら、別の宇宙に地球の在りし日を創り、そこからリスタートして、忌わしい侵略の歴史をなかったものにしていただきたい。とね。アイゼンハワーの曾孫さんもそんなふうなことを言っていました。」
八「なるほどね。この地球において元通りにならないのかという問いには、残念ながら無理だろうと申し上げるしかないね。ここからずっと見ていて、こりゃ、ダメだと思ったもんな。
なぜなら、ここまで狸に化かされていても気づかない人しかいないんだもん。催眠術に丸嵌りだからさ。このままでは、死後も嵌められたままだろう。そして、ヤツラの指定した贋物世界へと再誕生させられていく。というのが落ちだ。」
熊「あんたは、それがわかるようだね。だからこそ探偵も務まるんだと思うよ。みんな深い探求なんかできなくなってるからね」
私「そう、自分で自分に暗示をかけてるからですかねえ。
私は、この宇宙の者ではない。三千宇宙の梵天の側から遣わされている。
そう認識することにより、この世の催眠電波をすべて無効にしているんです。
この宇宙しか存在しないと信じてしまったら、この宇宙の虜になってしまうでしょ。ここから出ちゃいけないんだ、とね。
するともう、自分をこの宇宙に同調させざるを得なくなるでしょ。それも催眠の一種かと思うんです。
そして、新神話を編むことで、少なくとも自分に固有の宇宙は、自己の制御下に置いているつもりです。
自分固有の宇宙にいる有情は、もはや望みもしない再誕生に導かれることはない。とまでね。」
熊「望みもしない再誕生なあ。俺たちも、ここからその有様を指をくわえて見てるわけなんだが、何かコツでもあるのかい」
私「はい。神々も、また人類も有情も、イザナギの渡せる橋を通って、外宇宙に用意された新しい地球に行っていただきたい。そう申しているんです。
そのように新神話に書きますと、私固有の宇宙に属する有情は反応してくれるんです。ある人なんか、私のことを20世紀少年ですか、と問うてきたほどです。しかし、誰しもみな固有の宇宙に生きてますから、効果は限定的かつ地域的ですけどね。
しかしまあ、
世界各地で、新しい地球に向けて有情の大量避難が始まってるし、神々が先導して、有情すべてを連れて行くって感じですよね。そしてもう還らない。
これも旧神話の魔力を合気道的に利用させてもらってるだけなんです。古事記のイザナギ神の黄泉国脱出の箇所です。もしこれがなければ、独自にルーチンを組まねばなりませんが、初めから備わった筋書きがあるなら、利用しない手はありません。」
私「この世界は、この宇宙は、いつしかイザナミの黄泉の国になってしまった。
というより、そうなるように宿命づけられていたんです。
旧神話の魔力、催眠効果によって、人類はそのシナリオを辿ることを条件づけられてたんです。
「黄泉の国」解読 ⇒ https://rainbow.xn--kss37ofhp58n.jp/kamiyomi.html
そこは死体が全盛を誇る世界、いわばゾンビ・バタリアンたちの支配する世界になるようになっていたんです。
どこを見ても、すでに正気の者はいないという世界。私が生まれたときには、すでにそうなっていたんです。
だから、5歳の物心ついた時点で、とんでもないお化けの世界にきてしまったことに気づき、怖気づいてしまいました。
あれから事態はもっと進み、もはやどうにもなるものではなくなった。
だったら、このままでは癪だから、新神話に、この世の始末記を書き加えることにしたのです。」
「やがて、すべてが死体化する絶滅を通して地球は死に、催眠電波だけが空しく空を切るようになると、邪悪な試みは絶滅を目的としたものであったことが、外宇宙の誰の目にも明らかになるから、
その忌わしくも穢れた歴史の宇宙は、折り畳まれ、屑籠に捨てられて、やがて焼却炉で焼尽されて滅菌されるという祭りを通して、三千世界から消え去るというシナリオをね。それをなるべく速やかにすることが、大切と思っている。とまで。」
熊「おいおい。穏やかじゃないね。俺たち、ここでもう呑めなくなりゃしないかい」
私「それは問題ないと思います。新しい地球にみんな行ってもらいますから。場所が変わるだけ。そしておまけに、下界を見て嘆かなくても済みますよ」
熊「そうかい。それもまた面白くねえしなあ。どう思うよ、八つぁん」
八「いやあ、どうなのかねえ。考えてみたら、俺たち、他人の上げ下ろしばかり話ネタにしてなかったかと思うんだ。俺たちも反省せにゃならんようにも思うぞ」
熊「そうか。面白ネタってのは、あまり品質のいいものじやなかったなあ。で、新しい世界は、そんな俺たちでも受け入れてくれるのかい」
私「はい、それはむろんです。それからは、今まで見聞きしてきたことを基にして、後輩の指導に役立ててください。みんな新世界の方にやってきますから。ただし、ふさわしくない者は除きます。また混乱させられたりしては困りますから」
熊「とてもいいねえ。うん。この人はいい人だ。実力もおありのようだし。がんばってくださいよ。俺たちも応援しますから」
私「はい。ありがとうございます」
この話、読んで気を悪くされる方もおありかと思いますが、これも都市伝説のほんの走り出しと思っていただけたらよろしいかと思います。
この今、打ち込んでいる時点で、最後の審判に向けてのシンクロが絶妙な形で進行していることを申し添えてきます。