天井裏のエイリアン

母猫ウーは母になる以前から外敵に対して神経質なたちでした。
他所猫をはじめ、奇妙なモーター音には神経を尖らせて、キャーと鳴き叫ぶ声の甲高いこと。
そんなとき、天井裏に鼠がたいがい夕刻暗くなる頃に、どこからか伝って入ってきて、ドタバタやりだすわけです。
すると、こちらから天井裏に入る穴などないのですが、ウーは各部屋の天井近くに作ってある回廊に勢いよく昇り、捕獲してやろうという意気込みを見せてくれるのです。
が、当然ながら一度も成功したためしはありません。
私が日本語で下手な説明をしても理解できないのでしょう、上でエイリアンがドタバタやるたびに、いつも反応していること。
「おーい。相手は壁ひとつ隔てたところに住むエイリアンや。適当な穴がない以上は、無理やで。ここはもう住み分けるしかないんや」
そう言いながら、宇宙人のことを思い巡らせました。
フーにやる気があるとき、家の外によく遊びに出て、トカゲだけでなく鼠も捕まえて家の中に持ち込んでました。
そんなとき、天井裏のドタバタ騒ぎが、ふっと収まるのです。
エイリアンも、そうなる前に抑えてしまえば、ただの弱い痩せた鼠でしかないのかも知れません。
今晩もいままたドタバタ劇が始まってます。
頼りのフーは早朝に出たきりで、未だ帰らず。
おーい、本気で家出じゃないだろな。
エイリアンがのさばって、うっとおしいんだ、何とかしてくれよお。

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