縁猫ブーフーウーと物語

前に縁の下でノラ猫が産み落とした縁猫”たまろ”(オス)が二日と七時間の命を閉じました。生まれた縁の下に彼の簡素な墓があります。
その顛末を聞いたかつての職場の同僚が、もうすぐうちの猫がお産するので、オスを一匹あげるというので、よろしくということにしていたら、なんと、二匹のもらい手に予定していた人が断ったため、余分に頼むということになりました。
それでも、オスで二匹までだとしていたのに、11月6日に三匹連れてまいりました。しかもオスかメスか分からないなどととぼけたことを・・・。(生後一日で分かるものなのに)
結果、三匹ともメスだったというしだい。はかられたといいますか・・・。しかし、ここの門をくぐった限り、縁猫に違いなく、しかもなんとまあかわいらしいこと。よし、まあいいとも、と承諾したようなことでした。
ただ、条件はたまろのときよりは安心できて、たっぷりと母猫の乳をもらった生後1ヶ月ほどの子猫となっておりました。(そこまで保留しておいてもらった) すでに目は見え、乳歯も生えています。子猫ミルクと離乳食の併用といった段階。
しかし、彼女らにしてみれば、悪いあきんどにかどわかされて、この小屋にやってきたといった観あり。三匹がこたつの隅にくっつきあっていたのでございます。
それを母猫以上の思いやりをと心がけていましたところ、なんとか母猫と見間違われるほどになりましたでしょうか。いや、ときどき彼女らを、ちょっとした不注意で驚かせて、また警戒させてしまうということを何度か繰り返しているような・・・。まだまだ、替え玉にもなれない私でございます。
ブー(黒のブラックからブー) 当初体重 440g  それが今 500g
フー(白のホワイトからフー) 当初体重 425g         480g
ウー(白のメスからウー)   当初体重 405g         450g
排尿とうんちもこなしています。
ただ問題は食事です。離乳食として水煮サバ缶をつかったもので、これ以外への妥協がなくなっています。子猫ミルクとサバ缶。そこに固形の猫エサの出る幕はまだこないというわけです。これからもずっと?・・・ああ。

不思議なのは子猫たちの生態です。
勝手に、フーを真ん中としていますが、これが三匹のお姉さん役を、誰に言われるともなく、務めているのです。落ち着いていて、どこか淋しさと憂いをもった、不可思議猫です。左目の下にほくろのようなものがあり、人間にもこんな女性がいるような感じがします。
ブーはただ楽天的でおちゃめで、その姿もぬいぐるみのようで、まさに彼女らの中でも、競争の闘争からは除かれている感があります。
ウーは、別に末っ子だったといったことではなくも、末っ子的でおてんば、身軽なせいでしょうか。私の顔に一番先に到達。私の初キスを受けて以後、私の顔を見ると、まるで催眠術にかかったように、眠りこけてしまいます。
さてそのような、五つ子のうちの三姉妹ですが、これに名をつけてくれたのが、マメさんなのです。
ふと思いついたように、童話の三匹の子豚の名を書かれたのでしょうが、その・ふとした思いつきが、意外と異界からのメッセージだったりすることを、しばしば経験させられているのが、この私です。
ブーフーウー。それは、もうお気づきかもしれませんが、暴風雨(ボーフーウ)との絶妙の語呂なのです。異界交信はこのような暗号でやってくることは、皆さんならご存知ですね。
この森野は、いつかきっとさんの異界交信で、「台風」とのこと。台風はスサノヲの形容ともなっています。そして、”たまろ”が死後、豪雨となり、人工的に画策された南房総地震を止める働きをしたと、私は心得ております。
森野は台風、子のたまろが豪雨、次の子のブーフーウーが暴風雨というわけで、これだけ揃えば、日本列島を震撼させるラインダンスも踊れましょう。ただし、地震封じ。
スサノヲの物実によってできたのが三姫、タギリ姫、タギツ姫、サヨリ姫という水の神といった具合に、これまた神話にも則っている展開となっていて、しかるべくして三匹のメス猫となっているわけですね。