そもそもの始まり

山奥の庵に夏場の妖気といいますか、壁鳴りがあって、何かの予感を感じさせていたわけでしたが、それと関係があるかどうか・・・。
庵の縁の下で、銀色のメス猫が積み重ねてあったダンボール箱の中で三匹の黒猫を出産したのです。
このときなぜかビデオカメラを動かしていたのですが、母猫の逃げ出すシーンを撮ってしまいました。

さて、このとき一日がかりで母猫は子猫を本拠に運んでいたのでしたが、残された一匹を置いてとうとう真っ暗に。
その一匹を老婆心にも育てようとしたことから、この長い曲折した物語は始まるのです。