生き物の不思議(?回目)

今日は晴れて暑くなりました。
半曇りではありますが、30゜以上にはなっているでしょう。
また濡れタオルを背中に、扇風機を回している状況です。
さて、昨日までに雨が降り、倉庫の屋根はまたもや雨漏りしました。
今度はさらに浸水が広がってしまっておりました。
見れば、新規購入の防水シート、というのは名ばかりで、みごとに透過してしまっております。
安くて薄っぺらかったこともあります。軽くて扱いやすかったのは確かですが、今日はシートをみなひっぱがして、今度はポリフィルムシートの、吹けば簡単に舞い上がるようなのを先に敷き、その上にUVシートを敷きました。安普請による工夫、うまくいくかどうか。何度目かの正直と出てほしいです。
シートを引っ剥がしたと申しましたが、昨来の雨水がたまり、小さい池になっていたわけです。まだ日が経っていないので、さすがのボウフラの影はありません。ところが、大きな塩辛トンボが池の周りをいつまでもうろついているのです。けっこう大きいので、威圧感を感じるほどなのですが、どうもこの池に未練があるようです。もしかしたら、産卵したてだったのかも知れません。何度も懇願するように私の近くを飛び、池の土手に停まるたびに、私のほうを向いてじっと見ています。
しかし、そんなものがあっては造作がかないませんから、シートを縁のほうへと移動させ、中の水をジャバーっと下に落としました。
それを見届けて、塩辛トンボはいずこともなく去っていきました。
さしずめ、私は鬼であります。もし、雨漏りさえなければ、屋上の小さな池のひとつやふたつ、残しておくのですが、目的が達せられないことだけのために、残酷なことも知ってや知らずややってしまうといのが、私なのであります。しかし、トンボの思いは痛いほど伝わってきておりました。みな幸せになるような、いい時代になってほしいものです。
ムカデは、あのポリ袋に入れたムカデ夫婦を神棚に祀って以来、一回だけ間違って入ったことを後悔したようなムカデが、殺虫スプレーの照射を甘んじて受けることがあって以来、家の中で目撃したことがありません。ゲジも神棚に祀っていますが、やはり以後姿なしです。私は殺虫スプレーに手をかけるたびに、辛い思いになるのですが、彼らも気を利かしてくれていると思うことしきりです。
いっぽう、1cm級の黒アリが夜間真っ暗な中、家の床を縦横無尽に走り回っております。何度かトイレ起きするから、そのたびにわかります。さしずめ、夜勤で清掃作業をしている清掃婦といった感があり、朝明るくなればいつの間にか姿を消していて、パンくずや砂糖のこぼれなどが、みんな後型なくなくなって、清掃されているのです。
そうかといって、食材をテーブルや冷蔵庫の上の棚に無造作に入れ、砂糖などもこぼしているのですが、この大アリがたかっているのを見たことがありません。まるで人の聖域をわきまえているかのようです。
以後、私は夜勤に励んでいる清掃アリには、「ごくろうさん」と声をかけ、彼らを誤って踏んでしまわないように心がけております。それでも、私の視力もよくないもので、よく事故が起きて、彼らの死骸が横たわっていることがしばしばです。
私自身が不必要悪な存在にならぬよう、心したく思っております。
不必要悪といえば、スズメバチなどはその例でありましょう。こいつはただ獰猛なだけ、人間でも動物でも怖くないらしく、つっかかっていくようです。幸い、私はここで何度も遭遇するわけですが、彼らが襲ってきたことはありません。しかし、偵察するように現れる。そして、警告するように脅していくという感があります。あの重低音の羽音。ときどきコガネムシだったりしますが、空気の振動が少し違います。
問題は、ミツバチがハルンの泉に仕事しに来ているのを、どうやら狙っているらしく、たくさん来ていたのが、最近は2,3匹くらいになってしまいました。それでもミツバチは、けなげなことに、私が居るかとハルンの泉を覗きにいくと、どこにいたやら、上空からぷーんとやってきて、ハルンの場に停まって、愛想よくお尻振り振りしながら飲み出すものですから、私はそうかそうかと、なけなしのタンクを絞って、その近くに出してやるのです。暑いから、生産量がまかなえないので、彼らをがっかりさせないかと心配です。
最近は、夜間トイレ起きのハルンをとっておいて、乾いた日などには補助しといてやります。
こうして、ミツバチとはツーカーの仲となっておるのです。
さてしかし、蛾は蛾でございますな。夜は遊女のような妖艶さをガラスの向こうに披露してくれるわけですが、朝になって、二日酔いかでベランダの床でよたよたして、箒のお世話になるのは彼女らがもっぱらです。
そればかりか、ついに小松菜に青虫をくっつけて、穴だらけにしてくれました。
このため、今日の造作の前に、全部刈り取ったような次第です。
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彼女らの行為が不必要悪とまで言うのは酷というものでしょう。
ピーマンやししとうも収穫すべきはしときました。
収穫前
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収穫はまだ半分
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さっそく焼きピーマンにして、醤油をかけて食べますと、これがまた甘いこと。
下手な桃よりよほど美味いのです。
さらに甘いのは、このトマトであります。
収穫前
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赤いのだけ収穫
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これがまた、下手な桃よりよほど美味いのです。