星間戦争の代理の場

神々の戯れによるか、それとも別の理由によるか、その昔、白い星の元にある種族と、赤い星の元にある種族が、星間戦争を繰り広げた。
戦いは一進一退。勝負の決着はつかぬままに、休戦となった。
その間幾多の溝を埋めるための交渉が行われたものの埋まることはなく、対立軸を残したまま、どちらも高度文明であったため、共倒れを避けるべく、戦闘能力を減殺させた互角の勢力を代理に立て、その間で雌雄を決することにした。
つまり、代理戦争のゲーム空間が別に定められた結果、その場の一つが地球となったのである。
日本では白と赤の旗印を立てて戦う源平の戦い。
今においても、資本主義社会と共産主義社会の基盤色として採用されてきた。そして、星間戦争の戦士たちが地球上に転生し、ただシンボルの下に戦いを繰り広げてきたのである。
色はイデオロギーを表すわけではない。戦いの表象としての色であり、その旗の下に記憶を宿した戦死の魂たちは自然に集まり、命を賭してきたのだった。
だが、上位で解決できない何かが、逆に下位に見つかるという予測があり、必ずしも戦いのためにのみやってきている魂ばかりではないということ。
地球文明の最終局面に当たり、その何かが見つかるに違いないという予測しかないのだが、それがフィードバックされて星間戦争に終止符が打たれる可能性があるということで、この方面からの期待も大いに懸かっているわけである。
その他様々な懸案解決の場として、この地球が集約的に用いられている感があり、関連ある星々からの来訪もしくは偵察がなされているというのも頷けるものと思う。