神話の縁

今朝の4時半から6時までの間に奇妙な夢を見た。
私が赤ちゃんを運ぶバスケットを抱えて病院の中にいるのだ。
むろん、バスケットの中には赤ちゃんが眠っている。
ある部屋の前で、一人の医師が「私○○に一票をお願いします」と、小切手を差し出してきた。そして「よろしく」と何度もおじぎしている。金額は1万いくらかが書かれていた。何かの選挙が近かったなあとは思うが思い出せず、夢の中のことなもので支離滅裂。
思えば昨日、かつての同僚の海幸彦が、何ヶ月ぶりだろう、電話してきたのだ。頼まれてくれなどと意味深なことを言うので、聞いてみれば、つきあっている女性が妊娠してしまい、どうすればいいだろうかという。誰にも相談できずに、私のところにかけてきたのだ。
この女性は50歳以上。どちらもが不倫の関係。お互いばれたら紛争程度で済まない。もしよければ子供を引き取ってくれとまで言い出した。
私は、それは物理的に無理だと断り、高齢出産の危険性も考え、ついつい中絶を勧めてしまったのだ。4ヶ月では手遅れではないかと言うので、急遽調べ、手遅れではないこと、費用のことも教えたわけだった。
しかし、後で考えてみると、とんでもなく無責任な回答。
海幸は何度もこの手の失態を演じているが、神話的には我が兄なのだ。中絶される子供は、いわば兄の子。簡単に解答したものの、殺される子のことを思うと、悲しくてどうしようもなかった。
そこでどうしてやればこの関係を丸く収めてやれるか知恵をひねった。私にできる神話の中で、昇華することを考えたのである。
子供にとって、私生児になる境遇もさることながら、今この世に生まれても、まともな生存期間の保証もなく、世相は悪化していく一方とすれば、むしろ可哀想である。
この世での生を絶たれても、新しく輝かしい時代の地球で生を受けるならどうだろうか。子供には幸せであって欲しいから、勝手だがそうさせてもらうよ。そのように誓いを込めて神話に設定した。
赤子を預かったのは、その晩の明け方の夢の中においてだった。
私はこの赤子を、必ず新しい時代の地球に連れて行く。
そして、地球の家族となる喜びを味あわせてあげるのだ。