まさか??安楽死に臨むすずめ?

北海道で数百羽のすずめの大量死が発見されたらしい。
すでにしていたように、すずめはカラスと共に日本を象徴する鳥であった。
去年の秋口に、突然姿を消したから、どうしたのかと心配したのだったが、
どうやら、日本全体でどんどん数を減らしているようである。
すずめの性質はどこか旧タイプの平和愛好家の日本人に似ていた。
コウノトリのような衆目を集める僅少なヒーローではなく、
そうした様もまた楽しく愛でていた底辺の良識ある一般人に似ていた。
いっぽう、それにとってかわるように、カワウが猛烈な勢いで増殖しており、
淡水系魚を猛然と捕食して、養殖放流魚に被害を与えているという。
貪欲さをむき出しにし資源を飽きるほど食らい尽くし、
止まり木の葉を糞害で枯らしてしまう。
なんという恩知らずども。それを保護条例で駆逐できない関係者も哀れだ。
それを見れば、もしや日本人の質の変化を象徴するような出来事である。
かつて良い人間性を育んだ時代の人々は高齢を迎え順次世を去っている。
質の違った時代をこれ以上見ないで済ませたいかのように、一人また一人と。
カラスはいかに大きいとはいえ、カワウの天敵の用をなさぬという。
このすずめたちは、最後の飽食を儀式的にこなして、ぽっくり
息絶えたものかも知れない。(むろん死因は調査中ということではあるが)
もしかすると彼らですら、自らの行き場のなさを感じているのかも。
善良な人間であればなおのこと。
今年もまた、行き場を心の解放に求めて世を去る人が増えると、相似的な捉え方をしてしまうのは私ばかりだろうか。


ゆーるーさん。マトリックス主催者。
全有情の不幸の元凶者め。

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