ミレニアム生態系アセスメント

阪神大震災のその後をこの10年見続けてきた地元紙神戸新聞が本日の夕刊において第一面に「生態系の絶滅速度 1000倍 人間活動、地球の破壊加速」と題したトップ記事を載せた。
それによると、1950年からの40年間で森林や草地の14%が消失、過去20年間にマングローブ林の35%が破壊されるなど、人間の活動で世界で生態系の劣化が進み、生物種の絶滅は自然の千倍の速度で進んでいるとした、国連による世界初となる地球規模の生態系評価報告書案が明らかにされたという。
これは「ミレニアム生態系アセスメント」といい、日本など95カ国1300人以上の科学者が4年がかりでまとめたもので、今後50年にわたるコンピューターシミュレーション予測も行っており、現在の生態系利用のあり方をいつまでも続けるわけにいかず、抜本的改革がなされねばならないことを求めているという。
健康診断に喩えると、現在は地球の病気は深刻な状況にあり、危篤状態に陥ることが差し迫っているというのだ。
この報告書案は、とかく世界は経済効果の観点からしか物の価値を見ないが、地球の生態系が持つ経済的価値(たとえばさんご礁は漁業や観光、沿岸の侵食防止などの形で年間1300億ドルの恩恵を人間に与えているなど)を強調することにより、政策決定者に善処を促すものとなっているらしい。

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